2025年6月30日月曜日

学年末保護者会の開催・・・次年度への引き継ぎ作業が始まる

ウンベルト・フィエロ校では、年度最後の保護者会が開催されました。サネ代表杉田とAINメンバーの訪問の際に、新年度の委員を早めに決めて新旧保護者会委員の連携を可能にすることが重要だと話し合いました。この決定をもとに、昨日、保護者会の新メンバーが選出されました。7月8日に終業式が行われ、新メンバーと話をする予定です。

一方、ラファエル・コレア校でも終業式が行われ、社会経済調査も開始されました。両調査の実施には、今後1週間に数日間の日程が予定されています。

*これまでお伝えしてきたように、ウンベルトフィエロ校では昨年12月よりAINの助成金を投入して、これまでとは全く違う給食実施を行ってきました。出張報告でもお伝えしたように、この間、保護者と教師、子ども達は多くのことに挑戦し、給食実施の新しいプロセスを築きあげました。ここで年度が終わり、保護者の委員会は新しいメンバーに変わります。いつもは9月に新学期が始まってから新しい委員が決まり、実際に動き出すのは10月になってしまいます。これでは給食が途切れてしまうこと、新旧の引き継ぎができないことなどが杉田の出張中の話し合いの中で出ていました。これを早速解決すべく、今学期中に次の委員を決めて動き始めるという報告です。改めて、保護者の皆さんの努力に感嘆すると共に、来年度AINの助成金が切れた後もこの継続を支える外部寄付が確定しますようにと心より願っています。

En el CECIB Humberto Fierro los padres de familia tuvieron la última reunión desde año escolar. Como se habló durante la visita de Yuko y los miembros de AIN, era importante empezar a trabajar con la nueva directiva de padres de familia, por lo tanto ayer eligieron a los nuevos miembros  El día 08 de julio se llevará a cabo la ceremonia de clausura del año escolar y hablaremos con los nuevos miembros.

Mientras tanto en el CECIB Rafael Correa se llevó a cabo la ceremonia de clausura y a su vez pude iniciar con la aplicación de la encuesta socioeconómica. Para la siguiente semana se planificará varios días para la aplicación de las 2 encuestas.

*Como ya hemos mencionado, desde diciembre del año pasado, el CECIB Humberto Fierro ha implementado un programa de alimentación escolar completamente diferente gracias a la subvención de AIN. Como también mencionamos en el informe del viaje de proyecto, durante este tiempo, padres, maestros y alumnos han asumido muchos retos y han desarrollado un nuevo proceso para la implementación del alimentación escolar. El año escolar termina aquí, y el comité de padres será reemplazado por nuevos miembros. Normalmente, los nuevos miembros del comité se eligieron después del inicio del nuevo año en septiembre, y por eso no pudo comienzar a trabajar hasta octubre. Durante las conversaciones en el viaje de Sugita, se mencionó que esto significaría la interrupción del programa de alimentación escolar y que sería imposible transferir el programa anterior al nuevo. Para resolver este problema de inmediato, elegieron a los próximos miembros del comité durante este semestre y el comite anterior y nuevo comienzan juntos a trabajar. Una vez más, admiramos el esfuerzo de los padres y esperamos sinceramente que se confirme una donación externa para apoyar la continuación de este programa incluso después de que expire la subvención de AIN el próximo año escolar.

学校では年度末を迎えています(6月第4週)


学年度も最終日を迎え、ウンベルト・フィエロ校とラファエル・コレア校の両方で活動を続けています。

今週、ユリと私は第2事業校のラファエル・コレア校での活動開始の計画を立てました。月曜日と火曜日:新メニュー導入前のメニュー分析

火曜日:調理器具の在庫確認

金曜日:社会経済調査(スタッフの都合により、食習慣調査は電話で実施します)。

ここ数日は学校側でメニューの計画が立てられておらず、厨房にある最新の食材を使用しています。調理されているメニューは2種類のみで、完全な評価はできていません。
Nos encontramos en los últimos días del año escolar y continuamos trabajando tanto en el CECIB Humberto Fierro como en el CECIB Rafael Correa.

Esta semana junto con Yuli se ha planificado el inicio de actividades en el CECIB Rafael Correa (2do año): 

Lunes y martes: Análisis de los menús previo a la implementación de menús nuevos.

Martes: Inventario de utensilios de cocina.

Viernes: Aplicación de encuesta socioeconómica (por motivos personales Yuli no podrá acompañarme a la institución por lo que la aplicación de encuestas de habitos alimentarios se realizará vía telefónica).

Al ser los últimos días no se ha planificado menús por parte de la escuela y se está utilizando los últimos ingredientes existentes en la cocina. Sólo se están preparando 2 tipos de menús por lo que no ha sido posible su evaluación total.

一方、第1事業校のウンベルト・フィエロ校では、学校給食プログラムが継続されています。食材の購入手続きは完了し、現在は会計報告書の作成に取り組んでいます。

月曜日:JICA(菜園ボランティア)が学校を訪問し、その後、教育局と同テーマで会議を行いました。

水曜日:保護者会計担当者と会計報告書を作成しました。

Mientras tanto en Humberto Fierro (1er año) se ha continuado con el proceso de alimentación escolar, ya se culminó con el proceso de compra de ingredientes y ahora trabajamos en el informe económico:

Lunes: Visita de JICA a la institución (voluntario en horticultura) y posteriormente reunión en el Distrito de Educación sobre el mismo tema.

Miércoles: Preparación de Informe económico con Tesorera de ppff.

オルメド保健センターで体重と身長を測定しました。

Por parte del centro de Salud de Olmedo se realizó la toma de peso y talla (datos compartidos vía mail). 




木曜日:保護者会の皆さんと会計報告書を作成しました。全ての会計報告が完了しました。イネス・カクアンゴさん(会計担当)、トランシト・キロさん(会員)、そしてマリベル・フォンテさんと私、ジョセリンがこの活動に参加しました。



Jueves: Preparación de informe económico con el comité de padres de familia

Se pudo culminar con el informe económico de todas las áreas. En esta actividad participó la Sra. Inés Cacuango (tesorera), Sra. Tránsito Quilo (vocal), como parte de los docentes Maribel Fonte y mi persona.


もう一つ付け加えると、この日は学校の最終日であり、給食の最終日でもありました。メニューには、卵のオムレツとチャードを添えた甘い小麦コラーダと、今年残った小麦粉で作ったパンが含まれていました。

Importante también mencionar que fue el último día de clases y también el último día de la alimentación escolar, como menú: colada dulce de trigo con tortilla de huevo con acelga y pan con la harina de trigo sobrante de este año.




2025年6月22日日曜日

AIN助成事業、第3の軸、外部からの寄付の動き


 6月17日(火)、フアン・パブロ・アビレスさんと娘のアンジー・アビレスさんが、ホセ・アルメイダ(ぺぺ)の招待を受け、ウンベルトフィエロ校で実施されているAIN助成による学校給食事業を視察するために、同校を訪問しました。アンジー・アビレスさんは、広報活動を通して事業の継続を可能にするために地域から支援を獲得する事を目指して、プロモーションビデオの撮影にも同席しました。

最初に行われた会議では、学校側からアントニオ・エスコラ校長、学校菜園担当のネストル・ピラタクシ先生、そしてロベルト・グアテマル先生が、ソハエからは、ホセ・アルメイダ、プロジェクトマネージャーのジョセリン・コヤゴ、栄養士のユリ・ロドリゲス、LUSH助成事業担当のカテリネ・サンチェス、そしてカヤンベ支部事務局のダーウィン・バスコネスが参加しました。

会合では、プロジェクトの概要、進捗状況、そしてこの間の成果について説明が行われました。保護者、教師の積極的な参加と、子どもたちの幸福に向けたみんなの積極的な関わりが強調されました。一方で、AINからの食材費に対する月300ドルの資金提供による集中事業が今年11月に終了することを踏まえ、特にプログラムの持続可能性に関わる現在の課題についても言及されました。AINに代わる毎月300ドルの寄付は、食材の購入に不可欠なものです。

会合の後、参加者は学校を視察し、事業の枠組みの中で開発された教材の使用状況や、子どもたちがそれらを使って栄養について学ぶ様子を見学しました。また、母親たちが給食室で働き、食事の準備と配膳に献身的に取り組んでいる様子、そして給食後には包括的な教育プロセスの一環として自ら食器を洗う生徒たちの積極的な役割も目の当たりにしました。

訪問の最後に、アビレスさんはペペとカヤンベ支部長のパキータと昼食を共にし、ウンベルトフィエロ校における活動について意見交換を行い、この取り組みを直接支援する意向を表明しました。さらに、アンジー・アビレス氏は、中長期的な持続可能性の強化を目指し、このプロジェクトを効果的に紹介・宣伝するためのビデオを制作することを表明しました。

2025年6月21日土曜日

出張報告10 ソハエメンバーの集まり

6月14日はツンバコのぺぺの家でソハエメンバーが集まってAIN事業の話を中心に語り合いました。今回の出張で杉田が撮った写真を見ながら事業の説明をし、給食実施のモデル作りについて語り合い、その一つの軸である外部寄付の呼びかけについても話し合いました。

こうした活動の一環で、ソハエがやっている事業を広く知ってもらい、寄付を訴えていくためにも、ソハエが組織としての形を整えようという動きが出てきています。これまで曖昧だった会員制度をはっきりさせて、各自が改めてソハエメンバーであることを自覚して動いていくことを確認しました。

AIN 事業がソハエの成長をも促していると感じました。


 

出張報告9 ラファエルコレア校訪問

 6月11日にAINスタッフの皆さんと一緒に、今年の11月から第2事業校として参加することになっているラファエルコレア校を訪問しました。元気いっぱいの子ども達が待っていて、先住民言語で歌って、踊ってくれました。 

一つの教室で、前と後ろに分かれて勉強をしていました。この学校はウンベルトフィエロ校よりも生徒数が多いのですが、学年が7年生(小学校)までしかないため、先生の数も4人と少ないので、一人の先生が二つの学年を持っています。

この学校も保護者の努力で毎日給食を出しています。校地が狭いので、制約が大きく、いくつかの課題があります。調理室の様子を見せてもらいましたが、今のままでは調理室に冷蔵庫を置くスペースがありません。また、食堂を教室の後ろに建設する予定なのですが、調理室の離れているため、どうやって運ぶのかが課題になっています。
右の写真は調理室を外から見たものですが、校舎の後ろにすぐ山がせまっている様子がお分かりかと思います。









お母さんたちが来て、メニューはシンプルでしたが給食の準備をやっていました。なんと味の素を使っていたのには驚きました。

現在事業をやっているウンベルトフィエロ校もここも小規模校という点では同じですが、いろいろな条件が全く違うので、また違った取り組みが必要だと感じました。



2025年6月16日月曜日

出張報告8 奨学生事業(キト)

キトの奨学生交流は、14日土曜日にサンフランシスコ大学で18人全員が集まって奨学生担当のカテリネのサポートで行われました。ソハエ代表のパオラは娘を連れて参加。今日の担当はDILO (Debate, Investigación, Lógica y Oratoria: 討論、調査、論理、スピーチの頭文字をとった名前)という教育省承認のNGOからきた若者達でした。講師を務めてくれたのはマルティンさん。彼はディベイトのコンクールで一位を取ったという強者でした。

2時間ほどの時間の中で、準備の声出し、ストレッチから始まり『あなたはどんな人間?』、『平和とは何?』といった問いが続き、与えられた時間の中で答えを書いていきます。さらに社会で問題になっていることについて、それを変えるには何が必要かを自分なりに一つのテーマでまとめて全員が発表。それぞれ奨学生達は、子


どもの栄養、望まない妊娠、外国製品によって国内製品が売れないこと、動物愛護、学校のカリキュラム、女性がサッカーをすることの困難など、違った視点で発表していました。その後休憩の後、体を動かすワークショップがあり、3人組になって与えられたテーマで対立の場面を想定し、それぞれが役割を分担し、その役割になりきってどのように問題解決に導くかを発表しあいました。

見ていてどんどん場面が展開し、ついていけないほどでしたが、奨学生達は立派に対応し、自分の意見も発表できていて素晴らしいと感じました。



その後、近くのレストランで昼食をとりましたが、都合で早く帰った一人を除いて全員とパドリーノとの文通のことや進路のことなど、話ができました。彼らは優秀で、大変前向きな子達でしたが、中には唇にピアスをしたり、オシャレも追求している子もいて、明るくて親しみやすい子達でした。
日本の同じ年齢の子達よりも大人っぽい子が多く、自己表現の力も育っている気がします。文通をしているサネの会員の方達には、そういったことも知っていただけたら話題が広がるかもと思いました。

2025年6月15日日曜日

出張報告7 奨学生事業(カヤンベ)

カヤンベの奨学生との交流は、6月8日に事務所で行われました。一人一人と握手をしながら声をかけ、日本から持ってきたお祝いのカードや文通相手の方からの手紙を渡しました。終始笑いの絶えない和やかな雰囲気でした。日本への質問をしようということで、一人一人が質問してくれたのですが、ぺぺがほとんど答えてしまいました(苦笑)。

 


エクアドル出張報告6 栄養教材を使った学び

 AIN助成事業の4つの軸を若rやすく説明すると、次のようになります。

1.ソハエスタッフのサポートで、 給食委員会が中心となって保護者主体で給食提供のシステムを作り上げること。2. 栄養教育を通して栄養の知識を定着させること、3. こうした学校の努力を孤立させず、地域社会が食材費の寄付で支えること、4. 以上の給食実施の形をモデルとして完成させること、です。

このうちの2つ目の軸の教材作成についてはすでにこのブログでも取り上げていますが、今回の出張ではこれが有効に使われており、子ども達に栄養知識が定着してきていると感じました。

1枚目の写真は低学年の子どもの様子です。栄養素別になった板に、該当する食材をはめ込んでいく形になっています。先生が子どもの持った食材の名前を言って意識化しています。

2枚目の写真は、栄養すごろくです。サイコロを振って止まったところで、問題が出て解いたら進めるという仕掛けがあります。これは中学年の子達がやっていました。

食材を栄養素別に分けている様子です。子ども自身が説明しています。栄養士のユリがそばで見守っています。



そして、下の写真のカードゲームは特に子ども達が関心を持って取り組んでいました。食材が描かれているカードは、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの5つの栄養素ごとに5色に、そして体に良くない食べ物が灰色に、全部で6色に分かれています。子ども達はそれぞれの色を1枚ずつ集め、灰色のカードが来たらそれを捨てます。

完成した栄養教材の写真を見た時に質が高いと感じてはいましたが、実際にこうして授業や子ども達の活動の中で使われている様子を今回の出張で見ることができ、給食実施と同時進行で栄養教育を行うことが効果が高いと改めて認識しました。今回、AINスタッフの皆さんと私の他にも、アメリカのNGOの方や地元農園の方も来られましたが、皆さん高い関心を持って見学され、翔さんの声が上がりました。この教材は買いたいという声もあって、商品化できたら良いねと話題になりました。

エクアドル出張報告5  月曜日の学校

 週の始まり、月曜日は給食準備で忙しい一日となります。今回は味の素ファンデーションから事業の視察に3人が訪問されました。

朝、オタバロから食材を積んだトラックがやってきます。前の週に1週間分のレシピを決め、必要な食材の種類と量を書き出し、あらかじめ連絡をしておいたものを受け取ります。
この担当をしているのは保護者の会計担当のイネスさん。メモを見ながら一種類ずつ品物の確認をし、業者の方は値段を確認しながら領収書を記入していきます。
この事業が始まった当初(12月)はスタッフやイネスさんが食材の買い出しに行っていたため、時間もバス代もかかって食材の仕入れが大きな問題になっていました。その後、彼女自身がこの業者と交渉をして学校に毎週届けてもらうことになったのですが、これは大きな前進でした。給食委員会でも最も仕事が多いのがイネスさんのやっている会計担当です。買い出しに行っていた頃は彼女の夫が助けたりしたこともあったそうですが、役員は毎年交代するので、このままでは次のやり手がいないと嘆いたのが、今は大幅に仕事が減って楽になりましたと話していました。

この食材を計量してそれぞれの曜日に分けてカゴや冷蔵庫に配置しているのはセルヒオさん。彼は保護者副代表の方で、大変積極的に給食実施のために働いています。後ろの青いカゴは曜日ごとに段が分かれています。栄養士のゆりが見守っています。左奥は視察に来ている味の素ファンデーションのアドバイザーの依田先生(公衆衛生学)です。




一方、食材のトラックが来る前から二人の担当のお母さんの手によって、今日の給食準備は始まっています。手洗い、着帽、エプロンをつけて手際よく準備をしています。ジャガイモをむく速さには目を見張りました。



冷蔵庫に食材が準備されています。これも、曜日ごとに棚が分かれています。右側が冷蔵庫で左側が冷凍庫です。今回は冷凍庫にチーズを発見。まだ冷凍庫の使い方がわかっていない保護者もいるので、さっそくチーズは冷蔵庫のここに入れるのよとジョセリンとユリが教えていました。
今日のメニューは、ウチュハクスープにアボカドとゆで卵を入れたものです。じゃがいもも入ります。朝8時頃から準備していた給食は11時前には準備が整います。
11時。
授業が終わった子ども達は急いで給食室に集まってきます。みんな待ちに待った給食です!

食堂に入る前にみんな手を洗います。

この手洗い場はコロナ禍の時にサネが設置したものですが、現在も衛生的な学校生活に大変役に立っています。
給食は低学年の子ども達から順番に配られます。入学前クラスの子ども達には先生が配ってくれます。1年生から並んでもらってきます。この低学年用の食器は埼玉県川越市の学校から元会員さんのご協力で寄付されたものですが、ちょうど良い大きさで大変役に立っています。





2025年6月14日土曜日

エクアドル出張報告4 カヤンベ卒業生の今

ダーウィンを含めて7人のカヤンベ支部の元奨学生が集まり、一人一人が人生を語ってくれました。
その中の一人、アナ・チマージョを紹介します。彼女は小学校を出て中学校に入るときに母親から勉強しなくて良い、中学校に入学する必要がないと言われ、進学への助けは一切ありませんでした。それでもどうしても勉強したくて、自分で提出する書類などを準備し、進学したそうです。もちろんお金も出してはもらえませんでした。彼女を助けたいと学校のカウンセラー(ここではカウンセラーが担任のような役割を果たします)がソハエ(サネのカウンターパート)に奨学生候補者として推薦し、選ばれて奨学生になったということです。

彼女は奨学生になったことで、奨学金を得られただけではなく、支えてくれる大人と仲間に出会ったのでした。こうして高校を卒業した彼女は、羊毛を毛糸にして編み、作品にまで仕上げる一連の作業を学び、現在村の人々に教えています。
私たちは彼女の工房を訪問して、そこで働いていた皆さんにお会いしました。皆さんは口々に彼女を助けてくれてありがとう、おかげで今私たちは彼女から学ぶことができていますと話されました。


エクアドル出張報告3ー祭り

ここカヤンベの先住民の教区では6月から毎週末はお祭りです。7日は各村々から乗馬の腕を競うために集まってきます。背景はカヤンベ山(5700m)です。

そして、各村の代表が順番に中央に出て、乗馬の技術を披露し代表に選ばれた女性が挨拶をします。



エクアドル出張報告2

 6日にはカヤンベに移動し、現在事業を行っているウンベルトフィエロ校を訪ねました。学校では保護者の皆さんが集まってくださり、一人ひとりにお話を聞くことができました。サネはこの学校において2024年4月から味の素ファンデーション助成事業を行っており、12月中旬から食材費を(予算の半額を目安に)毎月300ドル投入し、保護者からの寄付の作物、学校で収穫した作物や給食費を使って、栄養士の作ったメニューを保護者が確実に子ども達に提供できるよう支援してきました。半年近く経った今、これがどのように進展しているのか、そして保護者の皆さんの感想を語っていただきました。

大変印象的だったのは、当初は食材を買いに行く、測る、レシピ通りに調理することや、これまであまり食べたことがない食材(野菜など)に慣れていなかったことなど、全てのことが大変で残菜もあったが、最近はすっかり慣れてきて、子ども達から家でも作ってと言われるようになったという嬉しい話が多くのお母さん達からあったことでした。また、近隣の村の子ども達の中には、その村の学校ではなく、おいしい給食が食べられるここの学校にくる子も出てきているとの話でした。

また、給食委員会の委員をやっているお父さんは、これまでは言われたことをやるという姿勢だったのが、意見を求められるようになり、自分たちで考えるようになったと語りました。

こうした、事業の成果を感じられるような発言を聞くことができ、月曜日の学校訪問に期待が高まりました。



エクドル出張報告1 キトでの活動

 サネが現在行っている味の素ファンデーション助成事業の一環で、責任者の杉田優子(私)がエクアドルに滞在中です。その様子をご紹介します。

5日は、午前中にJICAエクアドル事務所、日本大使館、午後は教育省異文化間教育局を訪問し、現在行っている味の素ファンデーションの事業を説明し、協力を求めました。JICA事務所では、現在JICAが行っている持続的総合農村開発プロジェクトで、消費を考えた上で計画的に農業生産を行おうと試みており、学校給食においても同様にできるのではないか、この事業が成功したらカヤンベでも応用できるのではという話もありました。また、日本への留学、留学経験者(サネ創始者のぺぺもその一人です)のネットワークを通じて繋がりを広げていけたらという話題も出ました。

日本大使館でも森下大使は関心を持ってお話を聞いてくださいました。

午後の教育省異文化間教育局では多くの先住民の代表の方が待っていてくださり、私たちの事業への協力を約束してくださいました。




2025年6月1日日曜日

アンデス音楽を堪能したエクアドルのためのコンサート

本日(6月1日)行われましたエクアドルのためのフォルクローレコンサートは、フォルクローレ界で活躍中の木下尊惇さんをお迎えし、100人を超えるお客様と共にギターとチャランゴの演奏を堪能しました。サネは設立以来実行委員会形式で毎年コンサートを行ってきましたが、コロナ禍でしばらくコンサートができていませんでした。昨年の35周年を機に、ぜひやってほしいとの声が届くようになり、多くの皆さまのご協力で今回久しぶりに本格的なコンサートを行うことができました。木下さんのユーモアあふれる温かいトークと情熱的な演奏に引き込まれ、会場は熱気を帯び、感動のため息、手拍子、掛け声で溢れました。とても素晴らしい午後のひと時になりました。
会場の飯能市商工会議所は西川材を生かした建物ですが、一般の人は中に入る機会はあまりありません。多くの人にとって初めての会場でしたが、フォルクローレに合った素敵な会場で大変好評でした。小町公園駐車場をお借りするなどご協力いただきありがとうございました。