アンドレアはホアン・モンタルボという町にお母さんと二人の弟と一緒に住んでいます。一人の弟は障がいを持っています。
お父さんはいません。お母さんへの暴力がひどく、6年前にお母さんと子どもたちで家を出てきたのです。
お母さんは、洗濯や掃除をやって毎月150ドル(1万2千円程度。)の収入を得ています。これが彼女の家の全収入です。
ちなみにエクアドルの国家統計調査局によると、最低必要な生活維持費は4人家族で400ドルを超えています。この半分以下ですから大変な生活をしていることが想像されます。
でも、アンドレアは勉強が大好き。お母さんは小学校しか出ていませんが、子どもたちを学校に行かせるために努力しています。そのおかげで彼女は高校に進むことができました。(学校は授業料無償です。)行っている高校はカヤンベ技術高校。技術を身につけて家族を助けられるようになりたいというのが彼女の願いです。そして、彼女は20点満点で18点というとても良い成績を取っています。
カヤンベ支部はこのような子どもたちを6人奨学生に迎えました。
毎年そうなのですが、新しい奨学生は入ってきた時はとても恥ずかしがり屋。人前で話すのも苦手です。でも、先輩奨学生の優しさや明るさ、そしてスタッフの助けを得て、見違えるほど積極的になっていきます。
キト支部でも4人の新しい奨学生が決まりました。
みなさん、こんな奨学生たちを支援していただけませんか。
【支援の方法】
1.会員になる・・・・月3千円の会費を払う会員になっていただけると、ほぼその額が1人の奨学生の奨学金に当たります。経済的に大変という方は、月2千円、1千円の会員になるというサポート方法も。1回だけの寄付(賛助会員)もあります。SANEには、直接活動はしないけれども会費を払うことで会員として支えて下さっている方がたくさんいます。
2.文通をする会員(男性ならパドリーノ・女性ならマドリーナと呼びます)になる・・・・会員になって経済的支援をしながら誰か一人の奨学生の手紙を毎月受け取り、時間がある時に返事を書いていただくという支援の仕方があります。相手の奨学生は文通相手の存在を心の支えとして学業に励みます。基本的に高校卒業まで支援していただきます。
ご連絡をお待ちしています!
写真は集まってワークショップをやるカヤンベの奨学生たち。みんなとっても仲良しです。
2012年9月25日火曜日
2012年9月3日月曜日
新しい奨学生が文通相手を待っています!
私たちの会は現在40人の中・高校生に奨学金を送り、日本の会員と文通をしながら高校卒業まで見守っていくという、奨学生プログラムを続けてきました。
エクアドルでは8月下旬から新年度に備えて各学校で登録が始まり、9月には新年度が始まります。カヤンベ支部とキト支部では新しい奨学生を選考していますが、昨日カヤンベ支部から新奨学生の承認願いが届きました。
新年度の定員は10名。支部では高校や個人から提出のあったたくさんの申請書を確認し、家庭訪問に行く候補者を決めるために第1回の選考をします。 その後、候補者の家に家庭訪問をし、最終的に第2回の選考委員会で決定します。
私たちが基準としているのは、
1.経済的に困難を抱えていること
2.勉学に意欲を持っていること
3.保護者がいること(両親でなくてもよい)ということ
ですが、それぞれ状況が異なるので数字で見るのではなく、一人ひとりじっくり検討していきます。
このプログラムでは、奨学生とSANEの会員の間で文通を行っています。奨学生からは毎月手紙が届きます。
なぜ文通?それは次のような理由からです。
支部によっても状況は違います。キトは都市の周辺地、カヤンベは田舎なので、社会背景が異なるので、子どもの状況も変わってきます。
1.奨学金をもらって学んでいることを自覚する。
2.自己表現の力をつける。
3.1対1の交流を深めることで信頼関係を作る。
4.他の文化を知る。
SANEの会員は、手紙に応えて時間がある時に返事を書いています。もちろん言語が日本語とスペイン語で異なるので、翻訳ボランティアが翻訳をやってくださっています。そして、事務局に手紙が集約され、国際宅急便DHLが無料で送って下さっているのです。
写真は夏の研修ツアーでオヤカチ自然保護区に遠足に行ったカヤンベの奨学生たち
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