2020年2月25日火曜日
2020年2月17日月曜日
学校給食についての新しい法律の内容
この法律は子どもと青少年の栄養と健康、安全および食料主権を保障するものです。エクアドルの新聞El Comercioの記事によると、この法案は教育省によって実施されている学校給食プログラムを制度化することを目指しているとのことですが、実際の内容は次のようなものです。
*生産者を尊重するフェアトレードに基づいた家族農業の促進
*国連機関の勧告に従った食品の品質を保証するために、対応する基準を確立する。
現在多くの学校にあるバール(食べ物の購買所)もジャンクフードを販売しないように
規制される。
*地域の中小企業から食品の支給を受ける割合を35%から50%に上げる。
*子どもたちが住んでいる各地域に応じて、食べ物を多様で持続可能なものにすること。
そのための学校菜園を作る。
*栄養失調の根絶のために、国家、社会、家族が責任を持って取り組むこと。
そして、法律ができただけでは問題は解決されないことが強調され、政府は資源を提供するよう求め、国会は開始と評価を実施することを約束しました。
カヤンベのJICA事業実施校では学校菜園が精力的に取り組まれ、中にはすでにバールをなくした学校もあります。しかし、給食の安定化に向けた努力は各学校だけの努力では実現しません。行政も本気で取り組んでくれることを願っています。規制と管理だけではなく、活動に具体的に参加すること、必要な資金の配分をお願いしたいです。
*生産者を尊重するフェアトレードに基づいた家族農業の促進
*国連機関の勧告に従った食品の品質を保証するために、対応する基準を確立する。
現在多くの学校にあるバール(食べ物の購買所)もジャンクフードを販売しないように
規制される。
*地域の中小企業から食品の支給を受ける割合を35%から50%に上げる。
*子どもたちが住んでいる各地域に応じて、食べ物を多様で持続可能なものにすること。
そのための学校菜園を作る。
*栄養失調の根絶のために、国家、社会、家族が責任を持って取り組むこと。
そして、法律ができただけでは問題は解決されないことが強調され、政府は資源を提供するよう求め、国会は開始と評価を実施することを約束しました。
カヤンベのJICA事業実施校では学校菜園が精力的に取り組まれ、中にはすでにバールをなくした学校もあります。しかし、給食の安定化に向けた努力は各学校だけの努力では実現しません。行政も本気で取り組んでくれることを願っています。規制と管理だけではなく、活動に具体的に参加すること、必要な資金の配分をお願いしたいです。
学校給食に対する政府の取り組み
13日の新聞に、国会で学校給食法が承認されたと報道されました。この法律はどのようなものでしょうか。そのことをお伝えする前に、これまでの学校給食についての政府の考え方について、教育省のホームページにある学校給食プログラムについて書かれている内容を簡単に紹介します。
学校給食プログラムは2016年に教育省のプログラムとして確立されました。対象は就学前クラスから10年生(日本でいう中学生)まで及びミレニム学校(政府の政策によって作られた地方の大規模校)の高校生までが対象となります。寮のある学校では新鮮な食材で食事を提供する一方で、量がない通常の学校では、タンパク質を含んだ多様な工業製品の普及を目指します。下の表は提供する食事の組み合わせの選択肢です。
学校給食プログラムは2016年に教育省のプログラムとして確立されました。対象は就学前クラスから10年生(日本でいう中学生)まで及びミレニム学校(政府の政策によって作られた地方の大規模校)の高校生までが対象となります。寮のある学校では新鮮な食材で食事を提供する一方で、量がない通常の学校では、タンパク質を含んだ多様な工業製品の普及を目指します。下の表は提供する食事の組み合わせの選択肢です。
1は牛乳200mlとシリアルバー25gのもので、カロリーが200-280、2は200mlのジュースかフルーツ味のネクターと甘い味か塩味の小麦粉で作ったシリアル30gで、カロリーは230-280、3は味付き牛乳200mlとシリアル入りスナックかシリアルのグラノーラ30g、4は味付きのシリアル入り乳飲料200mlと25gのシリアルバーで、カロリーが200-280、5は味付きのシリアル入り乳飲料200mlだけで、カロリーが100-130というものです。
提供されるものは衛生的であること、少なくとも30%は中小企業から原材料を調達することなどが強調されています。また、これらの安全性が確保され、安定的に供給されるシステムの構築について詳しく書かれています。
けれども残念ながら、手作りのものを食べること、温かいものを食べる事、地域で作られたものを食べる事など食事本来のあり方と、工業製品の給食が子どもにとってどのような影響があるのかといった内容については触れられていません。
このような給食が子ども達にどのように受け止められたのかについては、このブログでも何度か触れてきました。毎日同じような食事に飽きてしまい食べたがらない子や、カロリー不足にお腹を空かせる子達の問題が長く挙げられてきました。エクアドル政府も問題が出ていることは認識しており、各地域で対処する必要性も認めています。SANEのJICA事業はこういった現状を踏まえて取り組まれているのです。
次回は、今回の新しい法律でどのような政府の姿勢が示されたのかに触れます。
2020年2月4日火曜日
出張活動報告会のお知らせ
※こちらの活動報告会は中止とさせていただきます。
NPO法人エクアドルの子どものための友人の会主催
「JICA草の根技術協力事業現地出張活動報告」
エクアドル・ カヤンべ群の学校菜園と学校給食の実施を通した子ども達の学校改 善プロジェクト
日時:3月28日(土曜日)、10時〜12時
会場:JICA地球ひろば 202AB会議室 TEL 03-3269-2911
(JR市ヶ谷、地下鉄南北線市ヶ谷より徒歩5分)
*どなたもご自由に参加可能です。
*参加費無料
*当日は、会場にてエクアドルコーヒー、衣料、 民芸品等の即売会も開催します。
*参加希望・お問い合わせは下記のアドレスまでお願いします。
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