2012年5月29日火曜日

ふるさとアヤクーチョを想う


27日のコンサートは、50人以上の方においでいただき、イルマさんのふるさとペルー、アヤクーチョの音楽と踊りを楽しみました。
イルマさんは2回も衣装替えをするなど、大変な努力をして彼女の育ってきた文化を充分に紹介してくださいました。

下の写真は、このコンサートの最も中心となったハサミの踊りです。

手に持っているのは、踊りのためのハサミ。大変重くて、二つの歯が離れるようになっているため、激しく踊りながらこのハサミを操り、カチカチと音をさせるのは技術が必要です。 
日本でこの踊りが踊れる人は少ないと聞きます。このような貴重な機会を持てたことは大変うれしいことでした。

また、天才ギタリストとして知られているイルマさんのご夫君である笹久保さんもギターを演奏して下さり、その音色にみんなが聴き惚れました。お二人の息のあった演奏も魅力的でしたね。
コンサートの後、日本の民謡とも共通点があるのでは?という感想もありました。中国の踊りとも似ているという声も。お互いの文化について大きな関心が寄せられました。機会があれば、こういった比較をしながら踊りを楽しんでみたいと思います。関心がある方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
また、フェアトレードショップも盛況でした。今回駿河台大学の可愛い学生さんたち3人がボランティアで参加してくださいました。民族衣装を着て店に立って明るく販売。
お母さんの気持ちで、一切の添加物を使わず、グアテマラのマヤナッツを使った手作りスイーツ、コーヒーが苦手な人も飲めるというエクアドルの森林栽培コーヒー、自然素材の民芸品などを売っています。この収益金はすべてSANEを通してエクアドルの教育のために使われます!お疲れ様でした。

次の機会は6月15日です。どうぞ、飯能市民会館のシサイ(エクアドルの先住民の若者グループ、とにかくハンサムで元気な彼らです!)に会いにおいで下さい。

2012年5月27日日曜日

エクアドルからメッセージ!


現在エクアドル滞在中の、鈴木さんよりメッセージが届いています。

総会おめでとうございます。成功を祈ります。

 鈴木満(カヤンベにて)

カヤンベのピタナアルトで鈴木さんの寄付によって植林がおこなわれていますが、写真はその作業に関わった人たちです。関わった人たちは全部で30人ほどいたようです。
人々が掲げているのは鈴木さんのご家族が準備された手作りの旗。
エクアドルのために、と書かれています。

鈴木さんも元気でご活躍下さい!


*総会においでになれない会員の皆さん、もし可能ならSkype でコンタクトを取ってください。
会場はskypeがつながります。(方法については、ご一報ください。)

2012年5月25日金曜日

明後日、27日は飯能市民活動センターへ!

5月27日は、SANEの日です。

午前中は、ペルー、アヤクーチョ出身のイルマ・オスノさんをお迎えして「アンデスの自然と人々、音楽を通して」というテーマでコンサートです。
無料ではありますが、午前10時半に始まり、2部制で12時半までの予定で行われる、本格的なコンサートです。ぜひ、アンデスミュージックに触れたことのない方もお出かけください。

そして、午後はSANE総会です。SANEの活動に関心を持って下さり、入会を希望される方、お待ちしています。会員、賛助会員、ボランティアの方これからでも大丈夫です、どうぞご参加ください。

まるひろ7階(東飯能駅隣)の市民活動センターに、この日フェアトレードショップ出店。
エクアドルのインタグコーヒー、薫り高い南インド紅茶、グアテマラの木の実、マヤナッツいりの手作りスイーツを始め、インタグ地方の女性たちの作ったバッグなどの民芸品、自然素材でできたビビッドカラーのアクセサリーも用意しています。
ぜひ、お買い物も楽しんでください。                  (写真はイルマさん。写真提供東さん)

27日、市民活動センターでお会いしましょう!



2012年5月23日水曜日

晴れました!売れました!見えました!

5月20日の三木山フォルクローレ音楽祭は、よいお天気の元、SANEの関西支部の元気印のメンバーは、楽しく行ってきました。
会場ではエクアドルの民芸品や、森林栽培のコーヒーに人々の熱い目がそそがれ、とーーーってもよく売れました!ありがとうございました。
                                 この収益金は、SANEのエクアドルの子どもたちのための教育事業に使われます。もちろん参加者は全員がボランティア。自分たちで経費も出して参加しています。
この店は、世界のみんなと手をつなぐ店ふやふやと呼ばれています。ふやふやの活動は、すべてが無償ボランティアです! 

三木山音楽祭は毎年SANE関西支部のメンバーみんなが楽しみにしています。みんなでわいわいいいながら交流し、新しい知り合いを増やし、大好きなフォルクローレを楽しむことのできる貴重な機会となっています。
にぎやかな女性陣に圧倒されながら、男性陣もがんばっている様子ですね・・?
フォルクローレ好きな関西の方、来年はぜひ会場でお会いしましょう!

翌日の金環日食もよく見えましたね。
SANEはエクアドルの中高校生40人に奨学金を渡し、様々な活動を行っています。この奨学生たちと、日本に住むSANE会員は毎月文通を楽しんでいるのですが、きっと今月の手紙は金環日食の話題でもちきりでしょうね。

20日、21日、晴れて良かったです。

ブログ、1万ビュー突破!ありがとうございます。



2012年5月19日土曜日

明日天気になーーれ!あさってもてんきになーーーれ!

飯能市は今日明日はツーデーマーチ。町には人があふれています。3月のひな祭りの時もそうですが、こうして町に人があふれるのってなんだかわくわくしますね。今日はさわやかなお天気。ウォーキング日和です。

そして、明日は三木山のお祭り。関西メンバーが毎年エクアドルのコーヒーや民芸品を持って行き、お店を出してくれます。思えばまだ90年代、関西でがんばってくださっている、SANEメンバーのスペンサーさんを頼りに、関西で会員が集まったことがありました。今では、関西メンバーが増えて、しかも関東の活動とは一味違った活動を継続しています。
明日もお天気になりますように!楽しんできてくださいね。

さらにあさっては金環日蝕の日ですね。聞けば、1183年に源平が戦った時にも日蝕があったとか。そしてその時の戦いは平氏が日蝕があることをあらかじめ知っていたから勝てたと源平盛衰記にあるそうです。昔の方(この時これを知っていたのは京都暮らしの長かった平氏の教養が勝ったからなのか、宋との貿易をやっていたからなのでしょうか・・。)が人々はしっかり観察し、頭を使っていたのかも。
エクアドルでも先住民の人たちが算出した赤道の位置が正しく、その後のヨーロッパの研究者たちの示した位置は、ずれていたそうですね。何か私たちは今の方が発展しているとか、もしかしたら今の人間の方が賢いなどと思いこんでいるところがあるかもしれませんが、昔の人は(も)すごかった、と思ったりします。
途中で違う話になりました。あさってもお天気になって世紀のショーが楽しめるといいですね。

写真はカヤンベにある赤道記念碑です。





 
 

2012年5月15日火曜日

今年も三木山フォルクローレ音楽祭へ参加します!

5月20日に三木山フォルクローレ音楽祭が開催されます。西日本最大級のフォルクローレイベントで遠く九州から参加されるグループもいます。
昨年は天候にも恵まれ、真っ赤に日に焼けるほどの好天でした。今年はどうでしょうか?
緑あふれる三木山森林公園の青空の下、音楽、歌、ダンスとギュッと詰まった一日をみなさんも一緒に楽しみませんか?今年もエクアドルの商品を持って関西の会員有志で参加します。
お時間のある方は、ぜひ、遊びにきてください!!お手伝いも大歓迎です!!

日時:平成24年5月20日(日)10:00~19:00

場所:兵庫県立三木山森林公園 森の文化館「音楽ホール」・エントランス広場
(山陽自動車道「三木東IC」から10分/神鉄上の丸駅から徒歩15分)
三木山フォルクローレ音楽祭HP:http://mikiyama.sub.jp/

参加に関する問い合わせはこちらへ
E-mail : yumikomiyachi@gmail.com (日本語・español・English OK)

沖縄『返還』40周年、そしてSANE

沖縄『返還』40周年を迎えました。

☆   ☆
子供たちは、自分たちの運命と他の子供たちの運命との不平等を、神の意志だとか、経済効率のために必要な代価だとかでなく、避けることのできる悲劇だと見ることを早くから学ぶ必要がある。世界がどのように変わればよいのかについて、できるだけ早い時期に考え始めるべきである。(リチャード・ローティー 2002年『リベラル・ユートピアという希望』岩波書店) 
☆  ☆

私たちの活動はたんに『ここにこんなにかわいそうな子どもがいます。』と言って同情を誘い、寄付をお願いするというのが目的ではありません。そういう意味ではエクアドルよりも困難な状況の国や地域はたくさんあります。偶然にも飯能という地に生まれ、全国の人々の友情と努力によって20年を超える長い期間をかけて育んできたこの活動に関わることによって、世界には貧困や差別に苦しむ人々がいることを身近に知り、それはなぜなのかを考え、実は自分の生活と深くつながっていることを知ること・・エクアドル支援を通して日本や自分のあり方を省みることこそが真の目的であると思います。

こう考えていくと、エクアドルで見る植民地主義の過去の重荷や、現在進行形の問題は、実は日本(沖縄)において起こっていることと共通しているのではないか、と気づきます。

基地を抱え今も苦しい状況にある沖縄。そこに旅をして沖縄を好きだと言っているのと、アンデス先住民文化を素敵だと音楽を楽しんでいるのは似ています。SANEはこの出発点を大事にしながらも、そこからもう一歩踏み出しましょうと呼びかけています。

現地ではSANEの事業を通して、現実を理解し変えようとする若者たちが育っています。この活動を通して私たちも学びたい。そして、日本に住む私たちが日本を変えていくためには何ができるのか、ご一緒に考えたいと思います。

2012年5月12日土曜日

SANE総会のお知らせ

SANEは総会を5月27日に行います。昨年度1年を振り返り、今年度の活動について話し合います。
多くの会員の皆さまのご参加をお待ちしています。
また、SANEに入会ご希望の方、ぜひ当日お早めにお出かけください。


日時:5月27日(日)午後13時より
場所:飯能市市民活動センター7階 多目的室 (西武池袋線東飯能駅隣り)

コンサート:午前10時半より

また当日は、エクアドル民芸品、フェアトレードコーヒー等を販売します。こちらは会員でなくても購入できます。どうぞ、お気軽にのぞいてみてください。

*会員の皆さまにおわび
お手元に議案書が届いたことかと思いますが、活動計画の年度が間違っていますので、2012年度に訂正をお願いします。



2012年5月11日金曜日

開けてはいけない箱ーエクアドルの友人へ

<Aさんからのメッセージ>  
目眩がして一瞬自分が病気になったのかなと思ったのが今回の地震の瞬間でした。

その後でTV を見て驚き、自然の脅威を感じました。

翌日の原子力発電所の爆発を知った時はまるで「映画」の世界に入ってしまったかのような気持ちになり、焦りと困惑、不安と後悔が入り混じったいや~な気持ちになりました。

その時頭に浮かんだのは「水」でした、9か月になる孫の粉ミルク用にと数件のスーパーに走り込み買えるだけ買いこみましたが「いつまで続くのか?」と考えた時に急に無力感に襲われました。

数週間後に「ゼオライト」と言う放射性物質の「セシウム」を吸着する鉱石を買いました。これは長引く災害用に「水」の濾過に使おうと思ったからです、そして次に「放射線測定器」を探しました。三月下旬に入手した時は友人達に笑われました。

そして私の「対原発戦争」が始まりました。仲間と「放射線測定会」を作り、学習会と話し合いの機会を沢山持ちました。色々な場所を測定し、政府の発表が嘘だと言うことを確認し、新聞や、TVからのニュースを吟味する事を始めると「原発安全神話」の存在が分かり、膨大なお金を使って国民を騙してきた政府と電力会社の強かさに驚き怒りました。

自分の街の役所に請願に通いました、しかしその時の対応は信じられないほど関心がなく、何も知らない状況でした。しかし夏から秋にかけて三回、四回と請願し続けてきた成果が表れ、市も学習を始め、行動に移してくれるようになりました。
今後は市民と共同で「安全なまちづくり」をして行って欲しいと思います。

この間学んだ一番大きなことは、「3.11を境に全てが変わってしまい、以前とはまるで違う新たな次元が始まっている」と言うことです。「良い意味」でなく「悪い意味」でのchangeはとっても「危険」で「高いリスク」を伴います。「新たな危険を孕みながらの毎日」が今後数十年、いや百年以上続いて行くことでしょう

エクアドルの友人達に・・・「開けてはいけない箱が有りました」と言うお話をします。

 私達は

「自動車」と言う名の箱を開けると歩かなくなり脚力が弱くなりました。
「テレビ」と言う名の箱を開けたら視力が落ち考える事を失いました
「携帯電話」と言う箱は言い訳を沢山使う嘘つきを増やしてしまい
「携帯音楽器」と言う箱は自然からの音色を遠ざけてしまいました。
「延命処置」と言う医業は人の尊厳を傷つけ
「ジャンクフード」の箱には添加物と言う毒が入っていました。そして
「原子力発電」と言う名の箱には「悪魔」が棲んでいたのです。

 もしあなたたち友人が単なる「憧れ」や「興味本位」でそれらを「欲しがり」「気軽に試したい」と思っていたとしたら立ち止まって考えてください。そしてまわりに沢山ある「見本・サンプル」をよく研究してからにして欲しいと思います。

先人達が受け継ぎ守ってきた「生活と知恵と伝統」を大切にし、なぜ守ってきたのか、誰の為に守ってきたのか、その苦労と喜びを沢山聞いておいてください。

先人達が守ってきてくれた伝統や文化やしきたりを「捨てる」のは簡単ですが「再生」は不可能な場合が多いものです。

エクアドルがゆっくりでも良いから確実に「平和」と「喜び」を皆で享受する、そんな素晴らしい国になる事を地球の裏側から祈っています。


<カヤンベ奨学生カロリーナからの返事>

このお話を読み、私は自分が一瞬日本の人々が生きていかなくてはならない状況に置かれたような気がしました。それは自分にとってすべてのことが大変に絶望感を与えるようなものでした。たとえば、Aさんが地震と津波の後の経験で語ってくれたことは、まず小さなお孫さんの哺乳瓶に使うための水を準備するためにすべての水を買いに行くことを考えたことでした。地震と津波が起きた時は原発が壊れてしまい、それが水、空気、大地を汚染しました。私は放出され、人を死に追いやる可能性のある放射能によって大変な恐怖を感じた人々の思いを想像しました。
そしてまた、その後に起きたことも私は想像しました。何か月か後に放射能の心配はなくなったと言われ、でもそれは本当ではなく、いくつかのグループが何か所かで放射能のレベルを測り、政府のウソを確認しました。Aさんの住んでいる市でも、要求しに行ったら、ちゃんと受け取ってくれなかったけれど、何度も耳を貸すように要求しに行った結果、ようやく注意するようになり、市民のために行動してくれるようになったと言います。

絶対に開けてはならない箱は、どんどん私達をナマケモノにし、弱くする『車』という箱、考える力を失う『テレビ』という箱、自然の音から私達を遠ざける『携帯音楽再生機』営利を目的とし、人間の尊厳を壊す『延命処置』、私たちを中毒にし、健康を壊す『ジャンクフード』そして、悪魔の住む『原発』というものです。ここに書かれていることはすべて、私達に何が起きているのかを気付かせてくれました。もうすでにこのような箱を私達は開けてしまっています。そして、原発という箱を開けるとどのような事が起きるのか教えてくれています。 

<キト奨学生クリスチャン、エディソンからの返事>




Aさん、あなたとご家族や親しい方々がお元気でありますように。

あなたが技術について書かれたことについて、私たちの意見をこの手紙で書きます。人間や自然に対する放射能についての、ドラスティックに状況を変えてしまったというあなたの見解に、私達は明確に同意します。みなさんの国で行っているコミュニティの大きな努力について私達は考えさせられました。この問題に気付くのは遅すぎました。けれども時間は取り戻すことはできません。ですから、私達は回復する方法を探す以外にオプションはないでしょう。みなさんが、未来の若者が前の時代が引き起こした問題によって苦しまないために、この危機を解決し、勇気と気力を持って闘い続けてほしいと願っています。私達は核問題の中心にいる人たちが考えを変えていることをうれしく思います。ですから、私達はこの問題に感謝しなくてはならないでしょう。このような事がないと、世界はエコロジカルでなくてはならないと気付かなかったかもしれません。

親愛なる日本のみなさん、私達はいつもこう考えなくてはならないでしょう。『闘いが大きくなるほど、目標は小さくなる』私達はあなた達の闘いは大きいと感じています。そしてその素晴らしい活動を実現するために、粘り強くあり続けてほしい。ここで私達はその闘いと問題の克服は、世界のみんなの偉大なお手本となるだろうと考えています。私達に手紙と偉大なメッセージを書いて下さってありがとうございます。それは私たちの考え方、世界の見方を変えました。私達は、世界のみなさんと連帯することを学ばなくてはなりません。

みなさんすべてに大きな抱擁を送り、みなさんの闘いがうまく行きますようにと願いつつ、お別れとします。

写真は、メッセージの文章を読みあうキトの奨学生たち。

*ちなみに、Aさんはシンプルライフを自ら実践し、社会を良くするために活躍している気の良い、でも闘うおじいちゃんです。(杉田)

2012年5月9日水曜日

SANEの不思議その1・・コンサート

みなさん、SANEのコンサートは第1回から数えて何回目かご存知でしょうか。
実は私も知りません(笑)・・が、多分30回にはなるでしょう。SANEは23年目ですから、毎年1回以上やっているわけです。そして、赤字を出したことはありません。評判はいつも上々・・いえいえ自画自賛ではないですよ。
その秘密は??

1.素晴らしい音を求めて、あくなき追求!
実行委員長・東城の音楽に人生をかける心意 気。彼は世界に誇るフルートの村松の職人頭です。(写真左から2人目。まあ、そういう職種があれば・・の話ですが。この写真2回目!)

厳しい音楽への追求が、ふさわしい出演者だけを選びます。チャリティだからではなく、魅力があるコンサートだからお勧めしたいコンサートに出来上がります。今年は若い人から熟年まで大人気のシサイです。

2.出演者のコンサートへの参加

SANEのコンサートは出演者が私たちの目的を知っていてくださるということ。この協力なくしては成り立ちません。

3.たーーくさんの市民の皆さんの参加
実行委員の皆さんは、会員さんだけではありません。たくさんの方々が楽しみにして下さり、周りの方々にチケットを売ってくださっています。ですから、当日はみなさん和気あいあい。障がいを持っている方やお年寄りの皆さんも伸び伸び楽しんでくださっていて、素敵な空間になります。

飯能市民会館小ホールは300人のホールです。小さな空間でアットホームでしかも本格的なアンデス音楽を一緒に楽しみませんか!

6月15日(金) 午後5時半開場 6時半開演
前売り:一般 3000円 中学生以下 2000円
お問い合わせ・予約は、info@sanejapan.org

SANEメンバーのShokoさんより一言 ♡ ♡  
ほんと、楽しいんです!元気になれる音楽。チケット買いませんかー?ぜひちょっと聴いてみてください!
http://www.youtube.com/watch?v=Rh6_4kNGx6g&feature=related







2012年5月6日日曜日

被災地ーSANEーエクアドルを結ぶ防災という課題

3月に行った奨学生ワークショップの感想文については、このブログでも触れてきましたが、今回はカヤンベで行ったことをきっかけに新しい動きが始まるかもしれないというお話をします。

カヤンベに住むアンドレアという、現地組織のSOJAEでボランティアとして奨学生に接してくれている元奨学生(現在大学生)から、次のような手紙が送られてきました。手紙の最初に書かれているのは、今回エクアドルの若者たちにメッセージを送ってくださった飯能と鎌倉に住む6人の方への感謝の言葉です。

☆  ☆  ☆  ☆

最初に、多くの命を失い、心の奥深くを空洞にするような、深刻な被害があったにもかかわらず、証言、感情、経験を共有して下さった皆さんに心から感謝申し上げます。起きたことを語ることは、困難を再体験することであり、けしてたやすいことではないと知っています。

私はワークショップでの杉田優子さんの質問に答えなくてはいけないと考えています。最初の質問は次のようなものでした。『もしエクアドルに大きな災害があったら、あなたたちはどうしますか。』私達の国でも長い歴史の中で大きな地震が何度もあったにもかかわらず、正直言ってそれは大変答えるのが難しい質問でした。それは日本で起きた今回の地震とは比較にならないかもしれませんが、重要な事はこの質問が、私達にまだ津波や地震のような圧倒的な災害への準備ができていないことを教えてくれたことでした。そして、私の個人的な答えは、まだ、少なくとも完全には、このような状況に対応する準備はできておらず、こういったことについての情報は大変一般的なものでしかないということです。一方、エクアドルの規定による建物のインフラや、いくつかの地域は、自然の災害に対して危険が増しています。特に今年は、エクアドルの海岸地方で、洪水で多くの物的、人的被害を出しました。(写真:ワークショップにて。左から3人目がアンドレア)

2番目の質問『このような災害が起きることを防ぐために何ができるのか』については、常に私達の回りに起きている現実に敏感になることはまだできていないと考えます。けれどもそれは当局も市民も取り組むべき活動です。私たちすべてが問題に関わるわけですから。多くの場合、こういったことは人間が毎日のように原因となって起こしている汚染によるものも多いからです。ですから緊急の事態に備えてみんなが行動できるように関わっていかなくてはならないでしょう。

一方、私はこの文を覚えておくことは重要だと思います。それは、人間はこの地球の客人であり、これを壊す権利はないからです。自然は私達抜きで存在することができるが、私達は自然抜きでは存在できない

最後に、私はすべての日本国民の皆さんに、このような逆境において、闘っていく見本を示して下さっている事に対して、祝福したいと思います。それは私達に、私達が遭遇する困難な状況を良くしていくための小さな何かをすることはいつでもできるということを教えてくれています。そしてもっとつらい何かが起きた時に、連帯すること、友情、勇気は私達が立ち上がるのを助けてくれるだろうということも教えてくれています。

エクアドルからたくさんの愛をこめて、がんばれ日本!
☆  ☆  ☆
アンドレアによると、防災について準備ができていないというエクアドル。この国も日本と同じように地震が多く、SANEは大地震をきっかけにして設立された会でもあります。
彼女の言葉から、今回の震災から学んだことを、エクアドルで活かせないだろうかと、防災プログラムがエクアドルでできないかという声が上がっています。飯能には全国で活躍する防災コーディネーターの方も住んでおられ、関心を持って下さっています。被災地からも協力をお願いできないだろうかという声も。この分野の海外協力にご経験、ご関心のある方がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。
つながれ、日本とエクアドル。

2012年5月5日土曜日

ペルー、アヤクーチョ地方の祭り

エクアドルの子どものための友人の会(SANE)では、創立23年を記念して、秩父に住むペルー人のイルマ・オスノさんを招待し、大変珍しい「ハサミ踊り」を始めとした、ペルー山岳部アヤクーチョ地方の音楽・踊りと文化を楽しむ会を開催します。アヤクーチョ地方では毎年8月に実施される「水の祭り」があります。この祭りのあいだ大切な役割を担うのが「ハサミ踊り」です。この踊りにはペルー先住民の思いが込められています。どのような物語があるのか、彼女に語っていただきながら進めます。本来この踊りは男性のものですが、近年女性も踊れるようになったそうです。
当日は、全国的に活躍するギタリスト笹久保伸さん(イルマさんの夫君)も応援してくださいます。

SANEはこれまでも生粋のアンデス文化を紹介するコンサートを行ってきました。日本ではなかなか本物に触れることは難しい上、そういった音楽や踊りがどういう意味をもつものか解説を聞きながら鑑賞する機会は少ないでしょう。ぜひ、お出かけください。

写真はハサミの踊りを練習するイルマさん。よーく見るとハサミを持っているのがわかりますね。この日のために衣装をペルーから取り寄せたそうです。着るのに時間がかかる大変な衣装だそうです。楽しみです。

5月27日午前10時半開演
場所:飯能市市民文化センター (西武池袋線、JR八高線東飯能駅隣 まるひろ7階)
入場無料
エクアドル民芸品、森林栽培オーガニックのフェアトレードコーヒーやアクセサリーを販売します。

2012年5月3日木曜日

民衆の力の表現

エクアドルに滞在中の、鈴木さんより写真が送られてきました。
カヤンベ、サンパブロウルコの人々が集まっています。
この写真、迫力が感じられて好きです。
後ろの屋根のせいでしょうか。何が始まるのでしょうか・・人々は待っている様子ですね。


もう1枚の写真。先住民組織の横断幕があります。
書かれている言葉は、民衆の尊厳、教育、領地、水、いのちのために。
おそらく先住民組織の会議なのでしょうか。全員による総会を行うことがあるので、その写真かもしれません。
鈴木さんの手紙には『植林の予定のカンガウワの学校、サンパブロウルコの学校にも行ってきました。カンガウワの山は、特に傾斜が急で、山に水路ができるほど土壌流出が深刻です。

植林は今月の月末から、来月の初めになるようです。』
とありました。
鈴木さんは今年3月に定年退職され、かねてより念願だったエクアドルの『はげやま』に植林をするために先月からエクアドルに滞在中です。
お元気で頑張ってください!