2013年6月28日金曜日

エクアドルの森のコーヒー

ふやふやで販売しているコーヒーはエクアドルインタグ地方の森の中で育っているコーヒーです。
2009年にインタグ地方を訪ねた時の写真を見ながら説明しましょう。















川に沿って歩きます。














つり橋を渡ると農園はもうすぐ。
農園の中はコーヒー以外の植物もたくさん。写真はコーヒーの木の後ろにバナナの木が!
コーヒーの赤い実が可愛いです。
 
コーヒー農園で採れたバナナを食べているらんちゃん。
後ろに見えるのは東城さんのようです。左はツアーコンダクターのベロニカ。
みんなおいしそうにバナナを食べていますが、ここはバナナ農園ではありません!
でも、色々な植物が一緒に育っているので、病気から守られ、無農薬でも良いコーヒーが育つのです。
 
コーヒーを熟成させた後乾燥している様子。
生豆の状態で日本にやってきます。輸入元はウィンドファーム。http://www.windfarm.co.jp/
有機栽培・森林農法のコーヒーをフェアトレードで日本に輸入しています。
ふやふやはそこから毎月卸してもらっています。安定した顧客がついているため、安く新しいコーヒーを提供できます。普通の店ではなかなかできないことです。
楽しんで下さっているみなさん、ありがとうございます。
 
 
 
 

 
 

2013年6月25日火曜日

アンデスってどんな山?


 アンデスフェアのアンデスという名前にみなさんはどんな印象を持たれますか?
下の地図は南アメリカです。
この西側(左側)が太平洋で、太平洋の反対側に日本がありますね。
緑で示されているのがエクアドルで、赤道直下にあるのがわかります。
アンデスとは山脈の名前で、この太平洋に向かう海岸線から少し入ったあたりをコロンビアの南(下)あたりからずーーーーっとエクアドル、ペルー、ボリビア、チリと南に走っている山々を指します。日本でも人気だった革命家チェ・ゲバラが、アルゼンチンからコロンビアに向けてバイクで北上した様子がアメリカの映画モーターサイクル・ダイアリーズに出てきますね。エクアドルも通りますよ。あの映画はアンデスの様子が伺えます。
今回はアンデスフェアと銘打ってイベントをやるのですが、私たちはアンデスの中でもエクアドルという国のアンデス地域(山岳地域)で活動をしています。山の子どもたちが対象です。山の子どもたちは何か昔の日本やアジアの子どもたちと共通点を感じます。
恥ずかしがりやで、人懐こく、元気いっぱい。
3000m前後の標高に住んでいて、空気が薄いのですが、元気いっぱいに校庭や山々を駆け回っています。





この写真は、カヤンベ山と手前が私たちの活動地域です。カヤンベ山の標高は5790mです。高いですね!赤道直下でも一年中雪が積っていますよ。

カヤンベではキヌアやジャガイモ、トウモロコシなどが育っています。これらはアンデスが原産地です。

カヤンベから少し海岸寄りに進むと、標高がさがり、少しずつ気温が上がってきます。
そこでは、原生林の中にコーヒーを育てている地域や、さらに標高がさがると、亜熱帯の地域でバナナが育っているのです。

今回のフェアではこういったアンデスの作物を使ったスイーツや、コーヒーを販売します。エクアドルから直接このフェアのために送られてくるバナナも登場します。

この地域では美しい音楽でも知られています。みなさんもコンドルは飛んでいくならご存知でしょう。これはアンデス音楽の代表ですね。
このような音楽を今回は生でお聴きいただけます。うわさによると、ボリビアの一流音楽家たちも(お忍びで)やってくるとか!こんな贅沢はちょっと味わえないでしょう。

お楽しみに!


2013年6月20日木曜日

奨学生との文通交流会 6月23日

6月23日は文通交流会です。
SANEの奨学生事業は、日本の会員の中の希望者とエクアドルで奨学金を得て勉強している中・高校生との毎月の文通が中心となって進められています。
この仕組みは、次のようになっています。
<エクアドル>
奨学生は奨学金を受け、毎月どんな生活をしているのかを日本の文通相手(パドリーノ・マドリーナ・・フォスターペアレントという言い方もありますね。)に手紙を書いて送る。
<日本>
月に1回奨学生の手紙が日本のSANE事務局に届く。
事務局からスペイン語に訳すためにこの手紙を翻訳者に送る。
翻訳者は手紙を訳してパドリーノ・マドリーナのところに送る。

パドリーノ・マドリーナは返事を書き、翻訳者に送る。
翻訳者は訳して事務局に送る。
DHLで無料でエクアドルのSOJAEに送る。
<エクアドル>
SOJAEから奨学生に届く・・・・

という、流れで行われています。
パドリーノ、マドリーナの他、
手紙送付のための作業、手紙を書くための支援やSOJAEからの報告をパドリーノ・マドリーナに届ける奨学生部会、
手紙の翻訳をする翻訳ボランティアなど、たくさんの人々の協力があって動いている事業です。

このような活動に関わっている人、この事業に関心がある人が集まる交流会です。

もし関心がおありでしたらぜひお出かけください。会員でない方でも大丈夫です。

飯能市市民活動センター(東飯能丸広7階)
13:00~





2013年6月15日土曜日

菱本幸二さんてどんな人?

7月6日、7日はアンデスフェア。
6日に演奏される菱本さんは、日本を代表するケーナの奏者です。SANEのコンサートにも何度も出演いただきました。木下尊惇さんともご友人です。
彼の演奏はNHKでも。NHK・Eテレで4月から放送開始の番組、「100分de名著」(毎週水曜日午後11時~11時30分)のテーマ曲を、シークとケーナで吹いておられます。http://www.nhk.or.jp/meicho/
菱本さんのブログhttp://hishikena.exblog.jp/を見ると、コンサートのスケジュールがびっしりと毎日入っている中で、7月6日は空白になっています。そう、この日は飯能で演奏するためあいているのです。学校でもずいぶん演奏しておられることがわかります。年代を問わず、聴きに来ていただけます。
奥さまのクラウディアさんは飯能国際交流協会でスペイン語講師をされていましたね。もしかしたら当日もおいでになるかもしれません。

ケーナは有名なコンドルは飛んでいくの最初に演奏される笛です。澄んだ美しい音色に心が洗われるようです。なかなか聴けないケーナの音と魅力的なアンデス音楽をお楽しみください。




2013年6月11日火曜日

SANEアンデスフェア開催!




7/6(土)、7(日)はサビア飯能へ!!
 
★フォルクローレ・スペシャルライブ
6日(土)、無料のスペシャルライブを開催します。ケーナ奏者の菱本幸二さんがこの日のために特別グループを結成し、本場のフォルクローレを披露します!
スペシャルライブは サビア広場にて、7月6日(土)午後1時半と午後4時からです。

★エクアドルバナナキャンペーン

アンデスの学校の改善のためにご寄付をいただいた方に、エクアドルで日本人が作っているバナナを差し上げる予定です。また、このバナナを使用したこだわりのバナナケーキを販売します。
 
そのほか、アンデス地方原産のキヌアを使ったクッキーや、アクセサリー、Tシャツ、ブラウス、パナマ帽なども販売します。
 
ぜひ、お誘い合わせの上、お越しください♪
 
チラシダウンロード⇒PDF

バナナが収穫されてからコンテナに乗るまで・・

収穫されたバナナは、農園からセンターにロープで送られます。
そして、水洗い。農園にはダムが作られているほど、水を使います。
 大きな房に切り分けられ、さらに水洗い。




切り口を丁寧にかぶせます。横で見ているのは田辺さん。
 チェックをして責任者の名前を記入して箱詰め。
そしてセンターにつけられたコンテナに直接搬入。ここまでわずか2時間です。
コンテナは温度が調節され、船便で日本へ。
次回はコーヒーの話をしましょう。

2013年6月9日日曜日

田辺農園訪問記

2006年に田辺農園を訪ねた時の写真を紹介しましょう!除草剤や薬剤を使わないため、下草は茂り、鳥たちのさえずりが賑やかな農園でした。通常の倍はあるというバナナの葉には秘密が・・。


沖縄から取り寄せたという、EM菌を使っているのです。


 バナナの花は1本に一つ。バナナの房も一つです。一つ一つ大切に袋が掛けられます。

バナナ園で働く陽気な人たち。楽しそうに歌を歌っていたので、私にも聴かせて!というと恥ずかしそうに歌ってくれました。その後、私にも 日本の歌を歌って、と。隅田川を歌いましたが・・・。

次回は、バナナが出荷されるまでの行程を写真でご紹介します。

2013年6月6日木曜日

ふやふやこの夏の二つ目の新発売は!?        エクアドルバナナケーキ

みなさんは、エクアドルで日本人が作っているバナナをご存知ですか?田辺農園バナナです。

ふやふやはこのバナナを使ってこだわりのバナナケーキを売り出します。(材料はクラブ生協の上品質のものを使用!)ただし、6月下旬の1回だけ。直接予約をいただくほか、7月6日、7日のアンデスフェア(飯能駅南口そばのサビアにて開催)で販売されます。ただし数に限りがあるので早めのご予約をお願いします。また、アンデスの教室の改善費用にご寄付をいただいた方にバナナを差し上げる予定です。みなさん、この機会をぜひお見逃しなく!

けいほくonlineに、このバナナについて詳しく書かれていますので、ここでその一部をご紹介します。http://www.keihokusuper.co.jp/the-keihoku/110_banana.html

エクアドルでのバナナの生産者は約6000人。その中で唯一の日本人生産者が田辺さんです。田辺さんの農園は、エクアドル共和国の中でもさらに赤道直下に位置する、エスメラルダス州にあります。

田辺さんのバナナのこだわりは、まず土づくりです。EM菌が入った「ボカシ肥料」、鶏糞にEM菌を入れて自然発酵させた、「鶏糞堆肥」、ミミズを土の中で育てる「ミミズ糞堆肥」の3つの肥料から作られています。それぞれ、「ボカシ肥料」には微生物が生きた土となり、「鶏糞堆肥」には、窒素、リン酸、カリウムといった栄養素が含まれ、「ミミズ糞堆肥」には、ミミズが動くことによって土の中の通気性がよくなり、保水されるといった役割があります。

除草剤、殺虫剤についても、ここでは一切使用していません。除草剤や殺虫剤を使用すると、土がやせてしまい、化学肥料を投入して土の状態を良くするしかなくなってしまうからです。

そして栽培期間においても、通常エクアドルでは実が付いてから14週で収穫をしますが、ここでは、さらに1週間長い15週で収穫をします。少しでも長く木の上で熟成させ、バナナにしっかりと味をのせるためです。

田辺農園では、バナナの実がつくと、すぐに鳥や虫から実を守るために、全ての房に袋をかけます。その後、房と房の間にすれ傷防止のためのプロテクターを付けます。そして、その際10種類の色テープで色分けし、巻き付けて、収穫のタイミングを管理しています。バナナの木は1本につき、約8房の実を付け、その重さは約30 kgあるそうです。収穫の時のバナナの実は、きれいな緑色をしています。

収穫したバナナは、農園に張りめぐらされているケーブルを利用して、素早く選果場に運び込まれます。ここでは、審査員によりバナナの審査が行われるのですが、色、外観が良くても、バナナを切り、中が熟し始めていたら審査が通りません。バナナは主に輸出されるので、輸送されている間に熟してしまうからです。田辺さんが丹精込めて育てたバナナも、この厳しい審査によって、収穫したバナナの約90%しか、合格することができないそうです。ここで審査を通ることができなかったバナナは、田辺農園の肥料として使われます。

審査が通ったバナナは、長さ10メートルのプールみたいなところで、地下110メートルからくみ上げた地下水をフィルターに通し、活性炭素、オゾン殺菌をした水できれいに洗います。“どうせ洗うならきれいな水で。”と、洗う水にもこだわっています。そしてエアで異物を飛ばし、箱詰めをし、冷蔵コンテナに入れて輸出されます。

田辺農園では冷蔵コンテナを農園に直接横付けしてもらい、収穫後2時間程度で冷蔵コンテナに入れられるように作業を進めているので、品質の劣化防止になっています。また、この時のコンテナの温度を14℃程度に設定して、バナナが冬眠したような状態にします。このバナナが冬眠をしたような状態を維持したまま、鮮度を落とさないように輸出をしています。

エクアドルから日本へのバナナの輸送は、船で25日間です。飛行機では?と思いますが、バナナは寒さに弱いので、気温が低くなる空輸では、バナナが傷んでしまうのでむかないのです。

緑色のバナナを黄色く色付け、追熟加工をする、株式会社 ヤマセイ商事様では、冷蔵コンテナで運ばれてきたバナナを温度13~13.5℃で保たれた保管庫に入れて一時的に保管をします。

ここでのバナナの色付け、追熟加工期間は1週間なので、出荷のスケジュールに合わせ、逆算をし、色付け、追熟作業の開始日を決定します。

バナナの追熟加工はまず、冬眠していた温度より高い18℃程度に温めた室(むろ)の中に、バナナが入った箱を井桁状に積み上げ、果肉の温度を上げることにより冬眠状態のバナナを起こすことから始まります。次にバナナ自身が放出するエチレンガス(植物ホルモン)を人工的に室に撒布して、追熟を促します。いったん、バナナが熟し始めると、バナナ自身が熱とエチレンガスを放出し、追熟が進んでいきます。エチレンガスの散布工程では、大手メーカーのようにコンピューター管理で自動封入するのではなく、ここでは、バナナの加工職人がいて、昔ながらの方法で、その日の気温、湿度、バナナの状態から判断をし、日々、エチレンガスの量を微調整しながら、加工職人の手で撒布します。そして、エチレンガスで膨らませた風船を室内で離すような、古風なやり方をするようです。また、バナナが入った箱を井桁状に積み上げるのは、エチレンガスを室の中、バナナのすみずみまで均等に行き渡らせるためで、仕上がりにバラツキが出ないようにしています。追熟途中でバナナが発熱し、果肉の温度が高いままだと、熟しすぎてやわらかいバナナになってしまうので、加工職人の手により、色、追熟の様子を見ながら、徐々に、冬場は14℃、夏場は13℃まで室の中の温度を下げていきます。

このような加工職人による昔ながらの追熟加工は、作業効率こそ悪いようですが、加工途中で外皮の色回り、果肉の状態、糖度、食味のチェックを何度も行っているので、おいしいバナナを安定して出荷できるのです。

2013年6月5日水曜日

文通交流会のお知らせ 6月23日

パドリーノス・翻訳者、そして、SANEの文通事業に関心のあるみなさま


日頃は文通へのご協力ありがとうございます。

関係者の皆様には先月の部会便りにてお知らせいたしました通り、パドリーノスと翻訳者との交流会を、下記の日程にて開催いたします。

奨学生との文通で、日頃感じていることや聞いてみたいことなど、語りあいませんか?
また、SANEの奨学生事業に関心をお持ちの方も参加していただけます。   

参加ご希望の方は6月10日までにSANE事務局あてにご連絡ください。

皆さまのご参加をお待ちしております。


日時:6月23日(日)13時~15時

場所:飯能市市民活動センター

(東飯能駅まるひろ百貨店7階)

内容:エクアドルの学校事情、国内及びエクアドルの奨学生部会の活動の紹介、
         文通についての話し合いなど


※当日はご自分の手紙をお持ちいただいて、質問することも可能です。ぜひご持参ください。


SANE奨学生部会

後藤 響子

2013年6月4日火曜日

今年は国際キヌア年! ふやふやはキヌアクッキーを売り出しました。

国際キヌア年『キヌア・・数千年前に種蒔かれた未来』 国連FAOのHPより


 今年2013年は国連が定めた「国際キヌア年」です。キヌアとは、伝統的な知恵と自然との共生を通じて今日、そして将来の世代のための食料として長年保持してきたアンデスの人々からの贈り物です。

 国際キヌア年は、アンデス地方で数千年前から食されてきた穀物キヌアが食料危機の重要な解決手段になり得るとして南米ボリビア多民族国大統領によって提唱されました。その提案に、アルゼンチン、オーストラリア、アゼルバイジャン、ブラジル、キューバ、エクアドル、エルサルバドル、ジョージア、ホンジュラス、イラン、リベリア、メキシコ、ニカラグア、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラなどの国々が賛同し、2011年6月のFAOの総会にて支持され、2011年12月に国連総会において正式に承認されました。

 国連総会では、キヌアの並外れた栄養価と多様な農業生態環境への適応能力、そして飢餓や栄養不良撲滅への可能性を秘めた偉大な穀物であることが注目され、その関連行事の推進をFAOに依頼しました。国際キヌア年特別親善大使に任命されたボリビア大統領とペルー大統領夫人は、特別式典において彼らの貢献が広く認められました。

 国際キヌア年は、その生物多様性と豊富な栄養価によって、食料安全保障と飢餓撲滅においてキヌアが果たす役割に世界の注目を集めるプラットフォームです。
 
☆   ☆   ☆   ☆
 
さて、キヌアはSANEとSOJAEが活動しているカヤンベの学校でも栽培されています。
ふやふやはこのキヌアを使ってクッキーを作り、販売し始めました。好評です。
この機会にどうぞお試しください。