2013年12月30日月曜日

アジア学院でアンドレアが学んだもの

アンドレアは、3月に日本にやってきましたが、この9カ月の間に大きな成長を遂げていました。飯能と京都の報告会での彼女の言葉は、私たちに驚きと共に大きな喜びをもたらしました。
以下は、サネビジョン1月号に寄せた彼女の文章の一部です。(サネビジョンの予告です!購読ご希望の方は事務局までお知らせください。)

『そこでは日本に来るまでほとんど知らなかった国あるいは全く知らなかった国から来た、あまりにも異なる人たち、価値のある人たちと日々農業を営みつつ共同生活をしていました。毎日の食事は自分たちの手で調理をし、食材の調達も種撒きから、作物の手入れ、収穫までを有機農業の手法を用いて共同で行っていました。』

この経験を通して、アンドレアは農業に対する考え方を大きく変えていきます。

日本に来る前は、農業従事者は貧しく、教育も受けられず、大変な仕事をしている人たちで、教育を受けること=農業から脱出して都会に住めるようになること、と認識していたと言います。そしてそれはほとんどの人たちが感じていることだと。

そんな彼女が、アジア学院での学びの中で、すべての人間にとって食べるということは避けられないことであり、農業はそれを保障している重要な営みであること、安全な食を提供することや、とりわけ自分が作ったものを食べることの喜びを知ったのです。

日本で活躍している、有機農業従事者たちに出会い、彼らが誇りを持って理想を実現するためにがんばっている姿に共感し、彼女自身理想の農業像、農業従事者像をエクアドルで作っていきたいと思うようになりました。

エクアドルは豊かな自然に恵まれた、農業国です。アンドレアは日本に来て、自分の国の価値に気付いたと言えるでしょう。

そして、彼女は自分のこれからをこう語っています。


大切なのはエクアドルに帰国して次のステップをどう踏み出すかです。私の使命はカヤンベとキトでSOJAEのメンバーたちにこの経験を伝え、分かち合うことにあるのですから。さらに、私たちのコミュニティのためにコミュニティの人たちと共に、継続して取り組んでいく活動についてもたくさんの考えがあります。』

彼女の思いが実現するように、SANEもSOJAEも一緒に歩んでいけたらと思います。皆さんもご一緒に!
 


2013年12月28日土曜日

2013年12月27日金曜日

アンドレア in 京都

12月23日に行われたアンドレア報告会&Animoのミニコンサートは、 無事に終了しました。ありがとうございました。
最初に Animoのみなさんのフォルクローレの演奏で空気が南米に変わりました。
13時からのスタートの会にも関わらず、11時に来てくださり、しかもメンバーの方の一人はなんと和歌山から。
演奏を聴くだけではなく、みんなで踊ったり、楽器についても説明を受けたり、 手作りの楽器を触らせて頂いたりして楽しみました。
アンドレアの報告の後、参加してくれた7歳のお子さんから大人まで いろいろな質問がでて温かい会になりました。アンドレアが日本で吸収したたくさんのことを生かして今後どのようになっていくか楽しみです。
会が終わってから、平安女学院のイルミネーションも見にいきましたアマチュアフォルクローレグループのAnimoが演奏をしてくださいました。メンバーの中にはSANEの会員になって支えて下さっている方もおいで、いつも何かの時にはアンデス音楽を演奏して、南米の雰囲気を作り出してくださいます。

参加された皆さんの感想をご紹介します。

(一般参加者)

発表は意義深く、アンドレアの人柄も垣間見られた感じがして、
非常に有意義なひと時を過ごすことができました。
ありがとうございました。
スペイン語クラブの方も面白かったといっておられました。
animoの演奏からもフォルクローレからの愛を感じられましたし、
全体的にアットホームでよかったです。

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(一般参加者)

楽しいコンサートにお招きいただき有難うございました。
またアンドレアさんのしっかりした考えに驚きました。
人間の基本はやはり大地なので、しっかりと根をはやした
人生を歩んでゆかれることと思います。

またラテン音楽の生演奏も久しぶりでした。
もう35~40年前になるのでしょうか、パナマ
ベネズエラにいた時は大変だったなあとしみじみと
聴いていました。

今年もお世話になりました。来年も宜しくお願い
致します。

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(AnimoメンバーでSANE会員)

みなさんにとってもご親切にして頂き
楽しく演奏させて頂く機会を作って下さり、心から感謝します
 ありがとうございました!

私も実際に エクアドルの方と身近に接しさせて頂く事ができ
日本に来て学ばれた事を聴かせていただくうちに
 何が大切なのかという事を逆にたくさん教えて頂けた気がします

貴重な時間を過ごせて ほんと良かったです
 またこれをきっかけに こちらこそ今後共どうぞ宜しくお願いしますネ!

(一般、学生)

三木山のフォルクローレのイベント、ぜひとも参加できるよう考えたいと思います。
また、何か学生でも出来る支援等がございましたら、教えていただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。



2013年12月21日土曜日

農業の大切さ、自然と共に生きる社会を語る                     アンドレア報告会

今日は埼玉県飯能市の飯能市民活動センターで『アンドレア報告交流会』が開催されました。
9ヶ月間のアジア学院の生活の中で、しっかりと学び、大きく成長したアンドレアは、自信を持って農業の大切さ、自然と共に生きることの大切さを語りました。

アジア学院に来る前は、都会に行くことが学ぶ目的になっているエクアドルの現実の中に自分もいたけれど、今は生きることを根本で支える農業の素晴らしさを知り、日本の有機農業に携わる人々がちゃんと教育を受け、誇りを持って取り組んでいる姿に感銘を受け、自分の農業への考え方はまったく変わったと語りました。

会では最後に今後のアンドレアのことや、日本とエクアドルがどのようにつながり合って新たな課題に一緒に取り組んでいくのかといったテーマで話しあい、大変充実した時間を過ごせました。

明日は京都に移動し、明後日は同志社大学にて報告交流会を行います。





2013年12月18日水曜日

不思議の国のアリスに取り組む                                           カヤンベの奨学生プログラム

11月は17日、24日とカヤンベの奨学生講座は2回開催されました。
 内容は、『不思議の国のアリス』の劇の練習です。脚本の暗記と役柄作りに取り組みました。

カヤンベの奨学生たちは、ここのところこの課題にずっと集中して取り組んでいます。この活動を通して、人と関わり合うこと、自己表現、自信を持つこと、仲間との信頼関係などを学んでいます。
作品の発表に向けてやっていることが、奨学生の育成に役立っていると言えるでしょう。これはここ何年かやってきた人形劇の取り組みと同じようなプロセスとなっています。

けれども、今回やっていることはこれまでと異なる意味も持っています。たとえば、今奨学生たちを導いているのは元奨学生のシンティア・インバゴです。これまでの人形劇の取り組みの中で育った元奨学生が今は指導者となっているのです。

もう一つの残念な違いは、政府の政策によって、もう学校での発表ができなくなってしまったことです。(編集部注 これまでもお伝えしていたように、政府の教育政策によって、現在学校は管理を強めており、保護者も含めて外部の参加が困難になっています。)

報告:Darwin Vásconez

2013年12月16日月曜日

アンドレア、アジア学院卒業おめでとう!                              アンドレアが飯能・京都に来ます!

今年の4月から農村リーダー研修を受けていたアンドレアが、9か月の課程を終えて、12月14日に卒業しました。初めての外国にやってきて、慣れない日本の生活の中で、いつも前向きにがんばってきたアンドレア。得意の英語力で周りの仲間のために通訳をしたり、グループをまとめて課題に挑戦したり、中心となって行動してきました。『卒業おめでとう!』
写真は卒業式。前から2列目、左から3人目の着物を着ているのがアンドレアです。

 
さて、18日には飯能に、そして22日からは京都にやってきます。みなさん、ぜひアンドレアの報告会にお出かけください!
 
12月21日(土)13:30~  飯能市民活動センター(東飯能駅隣 まるひろ百貨店7階)多目的室
 ♪♪アンデス産伝統穀物のキヌアと飯能南高麗産オーガニック柚子やレモンのたっぷり入ったスイーツ、エクアドル森林栽培コーヒーでお祝いします♪♪
❀広げよう、友達の輪
❀みんなで楽しもう、クイズに挑戦!
❀アンドレアの報告を聞き、交流しよう!
❀アンドレアの帰国後のプロジェクトをみんなで考えて実現しよう!
 
12月23日(月・祭日)
アンドレア報告会&Animoミニコンサート in Kyoto

現在、栃木県那須にあるアジア学院に農業指導者の研修にきている元SANEの奨学生、アンドレア・コヤギージョがエクアドルに帰国する前に京都にやってきます。エクアドルのこと、研修のこと、日本での生活、今後についてなど話しをしてもらいます。また、関西で活動しているフォルクローレグループ「Animo」のみなさんのミニコンサートも同時開催!京都で南米の風を感じてみませんか?
ご家族、ご友人の参加も大歓迎です。
終了後、近隣散策も企画中。(同志社大学、平安女学院のクリスマスイルミネーションなど)

日時:12月23日(月・祝)13時~15時 *日西通訳付
参加費:無料
場所:同志社大学 室町キャンパス 寒梅館6F(今出川側周辺見渡せます)
地下鉄烏丸線今出川駅下車
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/muromachi.html
問い合わせ:090-8489-0134(宮地)

アジア学院:http://www.ari-edu.org/
ANIMO HP:http://www.kcc.zaq.ne.jp/dfbkk000/animhpdown.html
ANIMO Youtbe:http://www.youtube.com/user/ako0115
 

2013年12月11日水曜日

みなさまのご寄付をお願いします!

エクアドルの子どものための友人の会(SANE)は25年間、一貫して奨学生事業を行ってきました。この事業は、単に奨学金を貧しい子どもに贈るというだけのものではありません。学ぶことに意欲を持ちながらも経済的、社会的に基盤のぜい弱な環境にいて、学習の継続が困難なエクアドルの子どもたち、一人ひとりに時間をかけて寄りそい、SANE会員、そして現地SOJAEのスタッフやボランティアみんなで成長を見守っていきます。時間と経費と多くの手間をかけて育てていくのです。この事業で約200人が育ってきました。今、多くの卒業生が大学で学び、社会で活躍しています。また、現地SOJAEを支えているメンバーの多くがこういった卒業生たちです。

一方、エクアドルの豊かな生態系の価値を理解し、日本とのつながりを感じ、これを知ろう、深めたいと考える人々が増えています。2008年にできた素晴らしい憲法への支持や、憲法精神の実現を願う動きもあります。こうした日本とエクアドルをつなぐ役割というSANEの新たな役割も感じられるようになりました。

ところが、日本の長引く不況や震災、若者の貧困や先への不安などの理由から、会員数や、会費収入の減少が続き、今SANEは経済的に厳しい状況にあります。国際宅急便による毎月の手紙の無料送付も12月で終了です。経費は増加するばかりです。現地では送料や事務所費負担をカバーするために奨学生や卒業生自身が宝くじやバザーを準備中です。

国内でもふやふやの販売(フェアトレードを中心とした)、コンサートを始めとしたイベント開催でがんばっていますが、ぜひ皆さまからも年末寄付をお願い申しあげます!



2013年12月5日木曜日

アンドレア報告会のお知らせ

アジア学院で農村リーダー研修を受けているアンドレアが、9か月の研修期間を終えようとしています。

たくさんの国から来た仲間たちとの9か月で、アンドレアは大きく成長しました。
どんな経験をしたのか、今彼女が何を考えているのか、ぜひ聞きにいらして下さい!

(画像クリックでPDFダウンロード)