2024年6月29日土曜日

LUSH助成事業無事終了

昨年9月からカヤンベ市山間部小学校6校において、安全で栄養豊かな自校給食を届ける調理室と学校菜園の改善事業を行ってきました。本事業はLUSH JAPANチャリティバンク様の助成で行われました。事業総額は1,253,610円でこの内994,410円を助成いただきました。

事業内容は次の通りでした。完了報告はこれから作成しますが、概要のみお伝えします。

【目的】

小学校の調理室の衛生状況を改善し学校菜園の作物と地域の伝統作物を使った調理によって、安全で栄養豊かな給食を実現する

【内容】本事業は3年間の1年目でした。

本年度(1年目)の詳細

 調理室の改修 (ラファエル・コレア・デルガド校、ウンベルト・フィエロ校)

改修を現地業者によって、教師・保護者の参加で行いました。また最低限必要な調理器具を揃えることができました。

  コンポストによる学校菜園の持続化

 コンポストは継続的な関わりが必要なのですが、今期は事業の遅れに加えて非常事態宣言もあって学校での活動期間が短すぎたために多くの学校で順調に進みませんでした。4月に収入した事業責任者のジョセリンはコンポストや優いい肥料への知識が深く、来期は学校訪問の回数を増やしてこれに取り組みたいと意欲を持っています。

  衛生・栄養講習会と調理実習

6校保護者を対象に講習会を実施しました。特に調理室の改修を行った2校は新しい調理場にて正しい調理器具の使い方等衛生管理を中心に講習会を行いました。調理実習では、栄養価が高く不足栄養素を補う学校給食に適した食材を使い、栄養バランスの良いメニューを学びました。

  連絡会の開催 6

事業の最後に6校の校長、担当教師に集まってもらい、食に関する研修と情報共有を行いました。写真は話し合いの様子



このプロジェクトの受益者総数:生徒1062人、教師82

ラコンセプシオン村 ラファエルコレア校(生徒:71人 教師:7人)

サンパブロウルコ村 ウンベルトフィエロ校(生徒:50人 教師:7人)

ロテドス村 グスタボアドルフォベッケル校(生徒:221人 教師:18人)

ピサンビジャ村 へネラルアントニオエリサルデ校(生徒:255人 教師:16人)

パンバマルカ村 カルロスビセンテアンドラデ校(生徒:268人 教師:18人)

ピタナアルト村 ルイスウンベルトサルガド校(生徒:197人 教師:16人)

カヤンベの栄養講習会−5月(4) LUSH助成事業

5月にもお知らせしましたが、4月以降現地事業責任者となったジョセリンは栄養士のクリスティーナやジュリと一緒に、これまで以上に精力的に学校訪問を行なっています。学校までは山道の運転が危険な悪路を1時間以上かかるところもあり大変ですが、ジョセリンはこの事業に携わるために免許をとり、練習をしました。もうすっかり慣れてきた様子です。

どこ学校も学校菜園の野菜が立派に育っています。5月にお伝えしきれなかった訪問の様子を掲載します。

グスタボアドルフォベッケル校

標高3500mの高地、遠隔地にある学校です。大歓迎を受けました!LUSH助成とサネの資金で、栄養講習会と調理実習が行われました。子ども達の笑顔が素敵ですね。




お母さん達の調理の様子です。現地ではガスよりもすぐ手に入る薪が重宝されます。



ヘネラルアントニオエリサルデ校

子ども達が元気にレタスの収穫です。







そしてブロッコリーも見事です。









生徒達が調理実習をしています。貴重な経験。

楽しい食事の時間。


ルイスウンベルトサルガド校


給食をもらいに並ぶ生徒達。畑の収穫も。



 ウンベルトフィエロ校  

この学校では保護者と教師達が協力しあって毎日給食が出ています。

みんな嬉しそうですね。




2024年6月27日木曜日

国際交流展ー7月15日から28日まで飯能市民活動センター

 飯能市とお近くの皆さん、7月15日から28日まで飯能市民活動センターにおいてラテンクラブ、テソロス・デ・ディオスと皆さんと一緒に、サネの写真展が行われます。美味しいエクアドルコーヒーや民芸品の販売も予定しています。ぜひお出かけください。

特に7月28日は昨年も行った手紙交換イベントがあります。大人の方も子どもの皆さんもエクアドルの人々に向けていろいろな質問をしてみてください。エクアドルから返事をもらって、10月のサネイベントで展示を行います。

写真は昨年の展示の様子と、手紙交換の例です。答えがエクアドルらしくて楽しいですね。

今年も手紙を書いてくれた人の写真を添えて昨年と同じようにエクアドルに送ります。



写真では答えが見づらいので紹介します。

こんにちは。エクアドルにもいくつか高いタワーがあります。例えばグアヤキルという街にはザ・ポイントというタワーがあります。でもどんなタワーも私たちエクアドル人の誇るチンボラッソ山(6263m)にはかないません!







こんにちは、メグ。僕は犬を3匹飼っていますが、こちらでは犬の鳴き声はグアウグアウと表します。弟たちは猫を飼っていますが、猫の鳴き声はミャウミャウですね。


2024年6月25日火曜日

カヤンベ教育環境改善事業ー学校菜園と給食4月の状況 

 LUSH助成事業が順調に進んでいます

学校名

菜園

給食

気づいた点

へネラルアントニオエリサルデ

・庭園は区画に分けられ、学年ごとに作業

される。

・栽培作物豆、レタス、フダンソウ、トウモロコシ

・約ヘクタールある菜園は保護者の人数が減り、動物の牧草地として借りられる可能性がある。

なし

 

 

• 新しい校長はコミュニティの住人だが、まだ新ポストに慣れる段階
• 貯水池が機能するためには接続が必要で、数日以内には終わる予定
• 多くの保護者がコミュニティの外に移住。これは活動できる保護者人数の減少と場合によっては生徒の中退につながる
 5 つの手洗い場のうち 4 つが使われている

カルロスビセンテアンドラーデ

• 建設資材が菜園スペースを占有しているが、いくつかの作物が維持されている。

 

・新校舎への引越しの週

・新校舎の建設工事中、食堂は教室として使用されていた

ラファエルコレア

フダンソウ、ビーツ、キャベツ、レタス、パパナボ、ほうれん草、豆、セロリ、ブロッコリー、タマネギ、トマトが栽培され、収穫できる状態にある。

• 毎日

• 予算:子供 1 人あたり月額 3 ドル

• 薪1/保護者/

• 教師たちは子供たち全員から大麦を集めた。それをロースト、粉砕して食事に活用した

• 別の機関が苗木の提供に協力した

グスタボアドルフォベッケル

各学年が一区画の責任を持つ

なし

・地域と学校との間に連携なし
・給食が数回提供された(記録なし)
・水道網の変わり、水問題を抱えている(地域社会の責任)
・校内には 9m3 の貯水タンクがあるが、設置されてはいない
・調理室は売店の管理者が使用。別の会場が講習会に使われる

ルイスウンベルトサルガド

•菜園の半分が使われている

•レタス、カブなど野菜が栽培されている

なし

• 調理室:売店の管理者が使用

ウンベルトフィエロ

・キャベツ、カリフラワー、コリアンダーなどの野菜がある

・草(モルモットの餌)がたくさん生えている。

・広大な畑で柔らかく乾燥した豆が採れる。

・毎日

・生徒1人あたり年間10ドル(食料の購入)

$15//保護者 (雑費:家庭用ガス、薪、清掃用品などが含まれる)

・保護者による寄付(記録されていない):牛乳、ジャガイモ、肉など。

•土の中にミミズがいる。そこに廃棄野菜が積まれているが、ミミズの繁殖方法についての知識はない

•改修された調理室の排煙はまだ改善されていない

 SOJAE が寄付した食器類は、調理室が使用できるまで保管されている

• 保護者と教師の考え:総会に出席できなくてもよいが、調理のシフトは休んではならない

奨学生事業ー6月のワークショップ

 キト支部*

テーマは若者への金融教育。今回の講座は CRISFEの講師が担当してくれました。CRISFE 財団は、エクアドルの市民組織です。学際的な専門チームと協力し、広範な人々をターゲットに、持続可能なプロジェクトを推進し、脆弱な状況にあるエクアドル人の生活条件の改善を目指しています。今回は、テーマとして個人および家計の管理などのトピック
が取り上げられ、借金を作ること、貯蓄すること、などについてでした。奨学生たちは、各トピックについての資料と貯金箱などを受け取りました。レクリエーションも楽しそうですね。





カヤンベ支部*              写真は6月22日(土)のワークショップの様子です。5月のワークショップ(5月28日のブログをご覧ください)、『意思決定』の続きでした。色々な状況に直面した時にどのように意思決定をすれば良いのか、具体的に学校で起きそうなことを想定してみんなで考え合いました。学校で違法薬物を使用する
クラスメートがいるという設定が提示され、ペアになって意思決定プロセスを開発し、次の質問に答えます。『この状況であなたならどうしますか?』




2024年6月18日火曜日

カヤンベの子ども達の絵が日本に届きました!

カヤンベの子ども達が描いた絵が、エクアドルに帰国中だった大使館の職員の方が持ってきてくださり、無事に日本に届きました。サネ代表の杉田と事務局長の宮地が早速絵に感激の対面!あまりにも大きくて大使館の部屋に入りきらず、少しずつ折って記念撮影。

後方中央がモンターニョ大使、そして大使館の皆さんと右がサネの二人です。飯能市で描いた絵は絵の具を大量に使ったためかなり重かったのですが、こちらの絵は大変計画的に描かれていて軽く仕上がっていました。この絵は飯能市で子ども達が描いた絵と一緒にフランスのパリオリンピック会場での展覧会に出品されます。
このイベントは、アースアイデンティティプロジェクツhttps://bpw2024.com/ja/archive/page/2/が行っているものですが、飯能市の活動に対しては、飯能市国際交流協会、カヤンベ市での活動に対しては緑の募金(国土緑化計画)の助成金をいただきました。心より感謝いたします。また、ご協力くださったエクアドル大使館、飯能市、カヤンベ市の皆様、ありがとうございました。

絵をよく見るとカヤンベの人々の生活の様子が伝わってきます。

左はお祭りの様子です。Payasoと呼ばれるピエロがいたり、お面を被る人、ギター〜を演奏する人が描かれています。

下には書いた子ども達の手形が!


右は家畜として飼われているクイたちです。お祭りの時などにご馳走として食べています。





とうもろこしを運ぶ人、それを調理している人もいます。











牛や鶏たちもいて空には太陽、鳥もいます。

豊かな自然と人々の生活の様子が伝わってきます。

最後の写真は絵を持ってきてくださった、大使館職員のニュスタさん。エクアドルと国旗と一緒に笑顔で記念撮影