2023年9月25日月曜日

LUSH助成のカヤンベ市山間部小学校に安全で栄養豊かな自校給食を届ける調理室と学校菜園の改善事業

9月からカヤンベ市山間部小学校に安全で栄養豊かな自校給食を届ける調理室と学校菜園の改善事業の準備が始まりました。本事業はLUSH JAPANチャリティバンク様の助成で行われます。事業総額は1,253,610円でこの内994,410円を助成いただきます。

事業内容は次の通りです。

【目的】

小学校の調理室の衛生状況を改善し学校菜園の作物と地域の伝統作物を使った調理によって、安全で栄養豊かな給食を実現する


【内容】本事業3年間を予定しています。

各年の目標と活動内容概要は次のとおりです。1年は現地の年度である9月開始6月終了。今回の申請は初年度の1年間であり、まず現在給食を毎日出している学校への調理室の改修を行います。

1年目: ① 2校の調理室の改修を行い衛生的な学校給食提供のための環境を整える。

 ② 各校のコンポストの利用を定着させ、学校菜園の収穫を安定化させる。

 ③ 穀類、豆類、菜園の野菜を使った栄養バランスの良い給食メニューを学ぶ

  (一年目は食材として購入する)。

 ④ 連絡会の開催

2年目:① 計画的な学校菜園運営について担当者が指導し計画を立て、学校菜園の継続的な収穫

                    ができるようにする。

     ② 調理室の改修。

     ③ キヌアや豆類を使った調理講習。キヌアなどの伝統作物の栽培方法について学ぶ。

      ④ 連絡会の開催

3年目: ① 計画的な学校菜園運営を通した学校菜園の安定化の継続。

      ② 調理室の改修。

      ③ 伝統作物についての学習の継続と給食利用のための講習会。

       ④ 連絡会の開催


本年度(1年目)の詳細

 調理室の改修 

下に書かれている2校で給食を提供する際に使用されている調理室は、安全な給食を提供できる環境にない。教師・保護者の参加を得て、作業を実施します。

2校の選定理由:この2校は現在自らの努力で毎日の給食が提供しています。サネはスタッフを20232月に現地に送り、本事業のための調査を行ないました。選定理由となる現在の状況と改善点はこの時に得られたものです。

【ラファエル・コレア・デルガド校】

・電源コンセントの状態が悪く、調理器具を使用することができない。

・壁の一部に穴があいており、湿気と煤で腐敗している。

・調理室の窓が破損しており、煙突の排気が十分でない。

・手洗い場と調理台のセラミック部分がはげてしまっている。

・入口の扉が固定されていない。

・照明の光が弱く、調理室全体に行き届いていない。

  【ウンベルト・フィエロ校】

    ・2つの調理室のうち現在使っているのは古い調理室。新しい方の調理室を整備して使えるようにしたい。数年前、政府による建設されたが屋上の排水処理が未整備のため水漏れが起きるため、現在使用されていない。

・壁と天井は、煤で汚れ、湿気で腐っているところがある。

・水道の蛇口がない。

・換気のための窓がない。

・入口のドアが固定されていない。

  以上の点の改修を現地業者に発注し、教師・保護者の参加で行います。また最低限必要な、もしくは買い替えが必要な調理器具は新たに購入します。


  コンポストによる学校菜園の持続化

現在各校は菜園を所有し、教師・生徒・保護者が協力して管理しています授業の一環として、生徒は農作物の育て方を学んでいて、収穫物は給食の材料として学校内で消費、または生徒が自宅に持ち帰り消費されています。また、昨年度は自分たちで肥料を作るために自家製肥料(コンポスト)を始めました。堆肥は、学校によって多少の違いはありますが、有機炭素、植物残渣の緑の材料(木の葉、小枝、野菜くず)に含まれる窒素、および有機残渣(かす)を層状に加えることを基本として、畑で準備される有機肥料です。これに糖蜜(サトウキビのみつ)を配合し、微生物を活性化して有機物を分解し、植物が同化できるようにします。このプロセスは約2ヶ月続き、これらの層によって小さな山が形成され、分解が達成されて植物に適用できる有機肥料が形成されるまで、かき混ぜます。このようにしてバイオ式コンポストを作りました。本事業では引き続きコンポストの普及と活用を定着させたいと考えています。種苗(野菜の種類)を各校に配布する。収穫後は学校給食の材料として使用します。


  衛生・栄養講習会と調理実習

     6校保護者を対象に講習会を実施します。特に調理室の改修を行った2校は新しい調理場にて正しい調理器具の使い方等衛生管理を中心に知識を習得します。調理実習では、栄養価が高く不足栄養素を補う学校給食に適した食材を使い、栄養バランスの良いメニューを学日ます。冷蔵庫がないため、保存性にも優れた食材を使う必要があります。このようなメニューが増えれば学校給食の質を上げることができるでしょう。

    まずは講習会でこれらの食材を用いて調理実習を行い、食材の良さを知ってもらうことで今後これらの栽培と学校給食への利用に向けた動機付けを行います。


  連絡会

     教育省にて各校全ての保護者および教師を招集し事業の目的と成果を確認。参加者と事業をつなぐ役割として、先住民教育指導者が同席することで、参加者のより良い理解を目指します。


1年目の事業スケジュール:

9月 教育省、教育局、各学校との調整

10月  調理室改修工事の発注、工事

11月 連絡会、衛生・栄養講習会(実習)

12月 各校訪問

1月 調理実習(全生徒への給食提供)

2月  各校訪問

3月  各校訪問

4  衛生・栄養講習会(実習)

5月  連絡会

6月  報告書作成と次年度の事業計画作成


このプロジェクトを実行した時の受益者(支援対象者)*生徒数と教員数は昨年度(20229月~20236月)のものです

ラ・コンセプシオン村 ラファエルコレア校(生徒:69人 教師:4人)

サン・パブロ・ウルコ村 ウンベルトフィエロ校(生徒:60人 教師:7人)

ロテ・ドス村 グスタボ・アドルフォベッケル校(生徒:232人 教師:18人)

ピサンビジャ村 へネラルアントニオエリサルデ校(生徒:291人 教師:18人)

パンバマルカ村 カルロスビセンテアンドラデ校(生徒:258人 教師:18人)

ピタナアルト村 ルイスウンベルトサルガド校(生徒:201人 教師:16人)


期待される効果

安全で良質な、栄養バランスのよい給食メニューが提供できるようになる。

  調理室の改修により衛生的な環境で子ども達への給食を準備することができる。

  コンポストが活用できるようになる。菜園で収穫できる野菜の種類が増えることで、多様な給食メニューが可能になる。

  衛生講習会を行うことで、食品を扱う保護者や教師が食品衛生について教育訓練され適切な行動が取れるようになる。また、栄養講習会、調理実習を保護者に対して行い、キヌアや豆の利点と調理の方法を学ぶことで、栄養に関する理解を深めるとともに栄養豊かな給食を提供できるようになる。


秋分の日赤道上では太陽が真上を通ります

標高が2800m以上なので涼しいですが、カヤンベは赤道直下にあります。現地スタッフのヘルマンから送られてきた秋分の日の写真です。支援校のサンパブロウルコ村、ウンベルトフィエロ校への道ですが、真東から登ってくる太陽が真上を通ります。



2023年9月20日水曜日

小学生、中学生、高校生のみなさん、  大きな視点から考えて足元から行動を

サネは飯能市で活動する他の組織や個人の皆さんと一緒にSDGsクラブを立ち上げます!主役は若いみなさんです。他の学校の生徒や違う年齢の人たちと、普段の学校生活ではなかなか経験できないことを一緒にやってみませんか?経費は登録料の500円だけです。

6回の連続講座で、10月7日から始まります。もしこの日は都合が悪くても大丈夫。登録をしてくだされば単発で参加も可能です。大人の方もぜひサポーターとしてご参加ください。




SDGsクラブの活動

    ① 身近な地域と世界をつなぎSDGs実現に向けた活動を体験します
    ② 社会課題の解決を考える中で自分の声(意見、考え)を持ちます
    ③ 持続可能な社会の構築に向けて地元の先輩と出会います

  2023年度スケジュール(全6回)】

開催日時

テーマ/講師名/会場

プログラム内容

1

10/7

土曜日

14:00-16:15

オリエンテーション&ワークショップ「飯能の森について考える」

@飯能市総合福祉センター

オリエンテーション/メンバー自己紹介

森や林業の現状について理解するため、飯能の森が舞台のカードゲームを体験しよう。

はんのう市民環境会議(環境教育部会)の協力を得て実施

2

10/22

日曜日

14:00-16:00

フィールドワーク:「森を感じて、木を想う」

講師:井上淳治氏(きまま工房・木楽里)

@きまま工房・木楽里

飯能の森に入り、実践者(林業家)から直接話を聴き、山の今の状態や林業の実情について知る。

※はんのう市民環境会議(環境教育部会)の協力を得て実施

3

11/25

土曜日

14:00-16:00

「自然エネルギーについて考える」

講師:鬼澤真之氏(自由の森学園・理事長)

@自由の森学園

学校として脱炭素を進めるわけを聴き、廃油カー乗車体験や木質バイオマスボイラー見学などを通して、自由の森学園のCO2削減へのチャレンジを体感しよう。     ※自由の森学園の協力を得て実施

4

12/17

日曜日

14:00-16:00

つながる!エクアドルと飯能持続可能な社会のあり方を考える

(兼「ジョセリン・アジア学院留学報告会」)@飯能市総合福祉センター

*一般公開予定

南米エクアドルのアンデス山脈の麓で育ったジョセリンさん(27歳女性)が栃木県・アジア学院での研修を終えて飯能に来ます。そこでの学びを報告・共有し、共に持続可能な未来について語り合いましょう。             SANEの協力を得て実施

5

12/23

土曜日

 

13:00-15:00

ワークショップ:「ロケットストーブ作り」 @飯能市中央公民館

新たなクリスマスのあり方を考えるきっかけとして、自家発電のクリスマスツリーを象徴的に立て、市民とともに持続可能なまちづくりについて語り合う場をつくろう。

*当日使用するロケットストーブを製作するワークショップも同日開催。

15:30-19:00

点灯式:自家発電のクリスマスツリーを灯そう! @小町公園

6

1/8

成人の日

14:00-16:00

ワークショップ:「講座のふりかえりとまとめ」

@飯能市総合福祉センター

みんなで飯能の「未来予想図」を描こう。そして、次年度の活動につなげるビジョンを参加者全員で共有しよう。

クラブへの参加希望者は申込後、初回に登録料をお支払いください。

途中参加や単発参加も可能としますので、ご不明な点は遠慮なくお問

い合わせください。

 【問い合わせ先】「持続可能なまちづくりをめざす市民の会」

 e-mail: kishikaw@ner.takushoku-u.ac.jp(石川) Tel: 042-973-0781(杉田)


2023年9月18日月曜日

認定NPOになりました





認定NPOの税制優遇について


認定NPOに決定したことで、寄付者の方々には税制優遇を受けていただくことができます。詳細は下記の通りです。(内閣府NPOホームページより抜粋)


個人が認定・特例認定NPO法人に寄附した場合

Ⅰ.個人が認定NPO法人等に寄附をすると、所得税(国税)の計算において、寄附金控除(所得控除)又は税額控除のいずれかを選択して確定申告(*)を行うことにより、所得税の控除を受けることができます。(*)確定申告をする必要があります。

1.所得控除

その年中に支出した寄附金の額の合計額から2千円を控除した金額を、その年分の総所得金額から控除できます。

【算式】

寄附金の額の合計額-2千円=寄附金控除(所得控除)

()寄附金の額の合計額は、総所得金額の40%相当額が限度です。


2.税額控除

その年中に支出した寄附金の額の合計額から2千円を控除した金額の40%相当額をその年分の所得税額から控除できます。

【算式】

(寄附金の額の合計額-2千円)×40%=税額控除額

(注1)寄附金の額の合計額は、総所得金額の40%相当額が限度です。

(注2)税額控除額は所得税額の25%相当額が限度です。


Ⅱ.認定NPO法人等に対する寄附金のうち条例で指定されている寄附金や、NPO法人のうち住民の福祉の増進に寄与する寄附金として条例で個別に指定されている寄附金は、個人住民税の控除を受けることができます。

【算式】

(寄附金の額の合計額-2千円)×10%=税額控除額

(注1)寄附金の額の合計額は、総所得金額の30%相当額が限度です。

(注2)条例で指定する寄附金の場合は、次の率により算出します。

都道府県が指定した寄附金は4%

市区町村が指定した寄附金は6%

(都道府県と市区町村双方が指定した寄附金の場合は10)


https://www.npo-homepage.go.jp/kifu/kifu-yuuguu/kojin-kifu


法人が認定・特例認定NPO法人に寄附した場合

特別損金算入限度額の適用について 法人が認定NPO法人等に寄附をすると、一般のNPO法人に寄附した場合の一般損金算入限度額とは別に、別枠の特別損金算入限度額が設けてられており、その範囲内であれば損金の額に算入することが認められます。


Ⅰ.認定・特例認定NPO法人に対する寄附金に係る損金算入限度額(特別損金算入限度額)

1.資本がある法人(期末資本金の額×0.375%+所得金額※×6.25)×1/2

2.資本がない法人 所得金額※×6.25


Ⅱ.一般の寄附金に係る損金算入限度額(一般損金算入限度額)

1.資本がある法人(期末資本金の額×0.25%+所得金額※×2.5)×1/4

2.資本がない法人 所得金額※×1.25

所得金額=所得金額(当期純利益に税務調整をした額)+寄附金の支出額


モデルケース

以下の企業が認定・特例認定NPO法人に寄附した場合の試算(千円以下、四捨五入)

1.資本金の額2,000万円、所得金額2,000万円

(1)特別損金算入限度額663万円 (2)一般損金算入限度額138万円

2.資本金の額1,000万円、所得金額1,000

(1)特別損金算入限度額331万円 (2)一般損金算入限度額  69万円

3.資本金の額300万円、所得金額 0

(1)特別損金算入限度額  06万円 (2)一般損金算入限度額  02万円

4.資本金の額0、所得金額1,000万円

(1)特別損金算入限度額625万円 (2)一般損金算入限度額125万円

https://www.npo-homepage.go.jp/kifu/kifu-yuuguu/houjin-kifu