2023年1月30日月曜日

2月11日から現地出張です!      学校菜園持続化事業

 埼玉国際交流基金の助成によって学校菜園持続化事業として、現在6校において肥料作り講習が急ピッチで行われています。これまで長い間学校菜園に使う肥料と種苗は100%サネが支援してきましたが、自分たちでやっていけるように肥料作りの講習会を実施しています。

この関係で2月11日から10日間の予定で現地出張が予定されています。出張者は若手スタッフの貝森です。サネビジョン1月号でエクアドル大使にインタビューしているのが彼女!ぜひ記事もお読みください。彼女はフルタイムの会社員として仕事をしているので、有給をとって今回出張してくれます。大学生の時に1年間エクアドルに滞在しているので今回は久しぶりのエクアドル訪問となり、とってもワクワクしている様子です。サネの出張はいつもやることが山ほどあって、日程的に厳しいので、健康に注意していってきてほしいと願っています。(写真左側がセサル・モンターニョ大使、右が貝森)

2022年度(2022年9月〜)の新しい奨学生紹介

 新しい奨学生11人のご紹介をします。おかげさまで日本のサネ会員の希望者との文通も開始されました。奨学生の文通相手は男性ならパドリーノ、女性ならマドリーナと呼ばれます。パドリーノ、マドリーナという呼称はパパ、ママから来ていて、エクアドルではキリスト教の名付け親(子どもが成人するまで親が万が一の時は世話をする人)をそのように呼ぶ習慣があります。サネはキリスト教とは関係がないのですが、奨学金をあげながら文通を通して応援するということでこの呼称を使っています。ただ、一人にあげる奨学金は30ドル、それ以外にも奨学生事業には事務所や奨学生担当スタッフの雇用などたくさんの費用がかかっています。奨学金を含め、こういった費用はぱドリーノ、マドリーナが個人的に負担するのではなく、会として送金しています。パドリーノ、マドリーナになった方は毎月奨学生から届く手紙を読んで返事を書き、交流を深めていただくのが大きな役割です。使用言語はスペイン語ですが、翻訳ボランティアがお世話してくださっていますのでご心配はありません。

次回のパドリーノ、マドリーナの募集は今年の秋ですが、ご希望の方がおいででしたら早めにご連絡をください!


2023年1月2日月曜日

新年あけましておめでとうございます

皆様、新年明けましておめでとうございます。

振り返ってみると2020年の1月にコロナ感染症発生のニュースが伝わってから4年目に入ろうとしているわけですが、この間この感染症の広がりは社会のあり方を変え、人のつながりを難しくしてきたように思います。さらに21世紀にはありえないと思われていた戦争が収束のめども立たないままに継続しています。難しい状況の中、私たちは何をすれば良いのか、明るい見通しはあるのかと暗澹たる気持ちになる事も多い昨今です。

それでも、できることをひとつずつ、一歩ずつやっていきたいというのがサネの思いです。サネの20周年の時にナマケモノ倶楽部の辻信一さん(文化人類学者)から、サネは3つのS、Small、Slow、Simpleな組織と表現していただきました。それから13年、小さくても良い、ゆっくりで良い、そしてシンプルにできることをやって行こうと変わらず歩んでいます。そしてこの3つのSに、今後はSincerelyとSurelyー誠実に、そして着実にーと活動の仕方を表す副詞を加えて、5つのSにしたらと思います。大切なことは、人と人をつなぎ、互いに育ち合い、より良い社会の実現のために共に進むことです。

サネはこのような困難な中でも、会員数が140名を超えました。これまでで最も多い数です。飯能市でも、日本のエクアドルコミュニティの中でも少しずつ知っていただけるようになりました。現地と国内の活動を通して、日本とエクアドルのより良い発展と調和のとれた社会の実現につながるように努力していきたいと考えています。サネの特徴は誰でも直接参加できる国際協力、国際交流の場を提供することです。参加を通して世界を知り、日本のあり方を共に考えていきます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

写真:日本とエクアドルの絵画交流で、絵を描く両国の子ども達