河内と事業責任者ジョセリン・コヤゴ、栄養士のジュリは、ウンベルト・フィエロ校を訪問し、学校菜園担当の教師(ネストル・ピラタクシ)と給食委員会担当の教師(ローザ・ランシンバ)に歓迎されました。母親たち4人も参加し、ジュリの指導のもと、今朝の朝食についてお母さんたちに絵を描いてもらいました。
2024年8月20日火曜日
河内、家庭訪問へ
17日土曜日、奨学生との交流の後、河内は奨学生の一人であるヤハイラ・キロさんの家を訪問しました。訪問中、彼女はヤハイラさんの両親と、今年卒業した河内さんの文通相手である妹のジェニファーさんとも話をしました。ジェニファーさんは、残念ながら希望していた中央大学で救急医療科への入学資格を得られなかったのですが、次期は他の専攻科や他大学への進学も検討しているそうです。
2024年8月18日日曜日
カヤンベの奨学生との交流(ダーウィン)
本日8月17日、奨学生と河内を交えたワークショップが開催されました。
ワークショップは「ジェンダー役割の進化」というテーマに焦点を当てました。その目的は、ここ数十年で男女の役割がどのように変化したかを分析し、男女平等を促進する対話の場を作ることでした。
活動中、奨学生はグループに分かれて、身近な環境における男性と女性の役割について考えました。その後、彼らは次のような質問に答えを考えました。『今も変わっていない男女の役割はどのようなものだと思いますか。』『あなたの身近な環境でどんな変化が見られますか?』『こうした変化はあなたにどのような影響を与えていますか?』『あなたがプレッシャーに感じる男女の役割への期待はありますか?』それぞれが話し合った後、最後に各グループが話し合ったことを発表しました。
最後に、久美子さんは奨学生たちと個別に、手紙を通じて日本の文通相手の方々との関係をどのように捉えているかについて話しました。
エクアドル政府教育省と在エクアドル日本大使館訪問(16日)
サネ出張者河内久実子の現地出張初日の8月16日は、計画通りエクアドル政府教育省と在エクアドル日本大使館を訪問しました。
教育省訪問に際しては、ソハエ顧問の内田氏、カヤンベ支部長のフランシスカ・レオン、代表のパオラ・ピジャホ、そしてカヤンベで行われている味の素ファンデーション助成事業の責任者のジョセリン・コヤゴが出席しました。政府側は、教育省監視評価部門のマージョリー・ベラステギ氏、ベロニカ・ロバト氏、および、カヤンベ教育局よりカヤンベ・ペドロ・モンカヨ地区のディレクターであるベロニカ・シルバ氏と同地区法務部長のパトリシア・パエス氏がオンラインで出席されました。
(上写真の左端が河内、その隣から内田、フランシスカ、ジョセリン、教育省担当者、パオラ)
2024年8月8日木曜日
エクアドル現地出張は16日から
2022年5月の現地出張以来になる現地出張が8月16日から予定されています。今回の出張者は教育環境改善部会スタッフで理事の河内です。
【目的】
1. 現在進行中の『住民と共に開発する学校給食の持続可能な実践モデル(味の素ファンデーション助成)3年間の1年目』事業、9月から実施予定の『山間部の小学校に安全で栄養豊かな自校給食を届ける調理室と学校菜園の改善事業(LUSH助成、2年目)』の現地視察及び打ち合わせ
2. サネのカウンターパートであるソハエスタッフとの懇談、奨学生事業の打ち合わせ、元奨学生(卒業生)との交流を通した事業の成果と課題の把握
3. 現地の社会状況の把握と理解
【出張者】 教育環境改善事業スタッフ 河内久実子(サネ理事)
【予定】
月日 | 行動 | 備考 |
8/16金 | 教育省訪問 // JICA現地訪問、日本大使館訪問(予定)カヤンベに移動 | パキータ(カヤンベ支部代表) 内田氏、担当スタッフジョセリン同伴。 |
8/17土 | 奨学生との交流、家庭訪問 | ジョセリンと奨学生の自宅を訪問。 |
8/18日 | キトの奨学生、卒業生、スタッフとの交流 | ジョセリンかダーウィンが 同伴。 |
8/19月 | ウンベルトフィエロ校(Humberto Fierro. Reunión)カヤンベの卒業生と面談。教育省カヤンベ局訪問? | 学校訪問はジョセリン、 ジュリが同伴。教育省カヤ ンベ局訪問の日程は未定。 |
8/20火 | ラファエルコレア校(Rafael Correa)カルロスビセンテアンドラーデ校(Carlos Vicente Andrade)訪問。カヤンベの卒業生と面談 | |
8/21水 | ルイスウンベルトサルガド校(Luis Humberto Salgado)、グスタボアドルフォベッケル校(Gustavo Adolfo Bécquer)訪問。カヤンベの卒業生と面談 | |
8/22木 | ヘネラルアントニオエリサルデ校(General Antonio Elizalde)訪問。キトへ。 |
※なお、この出張は横浜国大の研究出張と同時に行われ、経費は折半となっています。
2024年8月1日木曜日
世界一大きな絵、フランスへ
エクアドルの子ども達の絵は、ヨルダン、モロッコ、ドバイ、京都フランス人学校、東京フランス人学校、サンフランシスコ、モンテリマールの絵と一緒にパリ15区区役所大ホールに展示されました。
パリオリンピックでと言っていましたが、テロの脅威もあって、布なので燃えやすく、オリンピック期間中は危険ということで繋ぐことはできませんでした。
飯能の子ども達の絵は9月末にパリ17区で展示されるそうです。
全ての絵を一緒につなぎ、今年中に「世界一大きな絵2024 PARIS」を開催する予定です。
報告を楽しみに待ちましょう。
ところで、エクアドルの子ども達の絵はどこにあるかお分かりですか?左側の一番奥の方にあります。見つけてみてください。
LUSH事業2年目の申請が通る
長引いていた審査結果がようやく届き、9月からのLUSH助成2年目の事業が認められました。この事業の計画をお知らせします。
プロジェクトの目的
小学校の調理室の衛生状況を改善し、学校菜園の作物と地域の伝統作物を使った調理によって、安全で栄養豊かな給食を実現する
プロジェクトの内容
【事業期間】本事業は3年間を予定しており、1年目の目標と活動概要は次のとおりであった(1年は現地の年度である9月開始6月終了を考えている)。今回の申請は2年目である。
【1年目の振り返り】
① 2校の調理室の改修を行い衛生的な学校給食提供のための環境を整える
② 各校のコンポストの利用を定着させ、学校菜園の収穫を安定化させる
③ 穀類、豆類、菜園の野菜を使った栄養バランスの良い給食メニューを学ぶ(一年目は食材として購入する)
④ 連絡会の開催
成果と課題:
下記の通り成果も大きかったが改善すべき課題も上がった。
① 2校の調理室の改修の結果、排気が良くなり、調理室の環境は改善されたが、購入した備品を安全に保管する場所がないため、いくつかの調理器具は校長室に保管しているが、この不便さを改善したい。
② 各校のコンポストは1校は機能しているが、昨年の政府による事業の承認の遅れと休校措置の影響でコンポストを機能させることができなかった学校が5校ある。日常的に細やかな指導が必要である。
③ 穀類、豆類、菜園の野菜を使った栄養バランスの良い給食メニューを学ぶ栄養講座2回は好評であった。調理実習も5月に予定されているが大きな期待を寄せられている。
【2年目2024年9月〜2025年6月の計画】
1年目の経験をもとに、より効果的な活動ができるように計画の修正を行なった。
① 学校菜園の改善のため活動
新鮮で健康的な食材を自分たちで作るという活動への生徒の積極的な参加を促進するため、事業対象校での持続可能な学校菜園の導入を促進し、また、学校菜園の活動によって子どもたちの食事と栄養を改善するための給食実施への動機づけとする
② 持続可能な肥料生産のシステムの完成―コンポストの再開と発展
化学肥料ではなく自然の堆肥を普及させたいという新しい事業責任者ジョセリンコヤゴの思いは強く、再挑戦をする。昨年以上に学校訪問をし、細やかな支援を行なっていきたいと考えている。
・継続できた1校(ウンベルトフィエロ校)については、コンポストの充
実に向けて有効な微生物を増やすために必要な対処をする
・初年度安定した開始に至らなかった他の5校については、安定に必要な
状態になるようまずは堆肥を作るところから始める
・専門家が学校訪問回数を増やし(毎月複数回)、コンポストの作り方や
伝統作物の栽培方法について細やかな指導を行う
③ 栄養改善のための活動
・調理実習 生徒、保護者、教師、実習参加者全てに向けての食事の調
理、提供
・栄養講習会
・栄養士の学校訪問による食事調査、給食実施への支援
④ 調理室の備品の改善
・鍵付きの棚を購入し、包丁やミキサーの保管を調理室でできるようにする。
なお、すべての学校の代表者による連絡協議会も開催予定である。
このプロジェクトを実行した時の受益者(支援対象者)
6校の生徒 1120人
6校の教員 80人
講座を受講する6校の保護者 150人 ※但し人数は2024年6月時点
期待される効果
コンポストの利用促進による循環型学校菜園の実現
伝統作物の耕作実習によって自分でも耕作できるようになる
伝統作物の料理法を知る
これら一連の活動によって子どもたちの食事状況が改善する
予算額
140万6600円(うち、LUSH助成は112万1600円)