長引いていた審査結果がようやく届き、9月からのLUSH助成2年目の事業が認められました。この事業の計画をお知らせします。
プロジェクトの目的
小学校の調理室の衛生状況を改善し、学校菜園の作物と地域の伝統作物を使った調理によって、安全で栄養豊かな給食を実現する
プロジェクトの内容
【事業期間】本事業は3年間を予定しており、1年目の目標と活動概要は次のとおりであった(1年は現地の年度である9月開始6月終了を考えている)。今回の申請は2年目である。
【1年目の振り返り】
① 2校の調理室の改修を行い衛生的な学校給食提供のための環境を整える
② 各校のコンポストの利用を定着させ、学校菜園の収穫を安定化させる
③ 穀類、豆類、菜園の野菜を使った栄養バランスの良い給食メニューを学ぶ(一年目は食材として購入する)
④ 連絡会の開催
成果と課題:
下記の通り成果も大きかったが改善すべき課題も上がった。
① 2校の調理室の改修の結果、排気が良くなり、調理室の環境は改善されたが、購入した備品を安全に保管する場所がないため、いくつかの調理器具は校長室に保管しているが、この不便さを改善したい。
② 各校のコンポストは1校は機能しているが、昨年の政府による事業の承認の遅れと休校措置の影響でコンポストを機能させることができなかった学校が5校ある。日常的に細やかな指導が必要である。
③ 穀類、豆類、菜園の野菜を使った栄養バランスの良い給食メニューを学ぶ栄養講座2回は好評であった。調理実習も5月に予定されているが大きな期待を寄せられている。
【2年目2024年9月〜2025年6月の計画】
1年目の経験をもとに、より効果的な活動ができるように計画の修正を行なった。
① 学校菜園の改善のため活動
新鮮で健康的な食材を自分たちで作るという活動への生徒の積極的な参加を促進するため、事業対象校での持続可能な学校菜園の導入を促進し、また、学校菜園の活動によって子どもたちの食事と栄養を改善するための給食実施への動機づけとする
② 持続可能な肥料生産のシステムの完成―コンポストの再開と発展
化学肥料ではなく自然の堆肥を普及させたいという新しい事業責任者ジョセリンコヤゴの思いは強く、再挑戦をする。昨年以上に学校訪問をし、細やかな支援を行なっていきたいと考えている。
・継続できた1校(ウンベルトフィエロ校)については、コンポストの充
実に向けて有効な微生物を増やすために必要な対処をする
・初年度安定した開始に至らなかった他の5校については、安定に必要な
状態になるようまずは堆肥を作るところから始める
・専門家が学校訪問回数を増やし(毎月複数回)、コンポストの作り方や
伝統作物の栽培方法について細やかな指導を行う
③ 栄養改善のための活動
・調理実習 生徒、保護者、教師、実習参加者全てに向けての食事の調
理、提供
・栄養講習会
・栄養士の学校訪問による食事調査、給食実施への支援
④ 調理室の備品の改善
・鍵付きの棚を購入し、包丁やミキサーの保管を調理室でできるようにする。
なお、すべての学校の代表者による連絡協議会も開催予定である。
このプロジェクトを実行した時の受益者(支援対象者)
6校の生徒 1120人
6校の教員 80人
講座を受講する6校の保護者 150人 ※但し人数は2024年6月時点
期待される効果
コンポストの利用促進による循環型学校菜園の実現
伝統作物の耕作実習によって自分でも耕作できるようになる
伝統作物の料理法を知る
これら一連の活動によって子どもたちの食事状況が改善する
予算額
140万6600円(うち、LUSH助成は112万1600円)
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