2015年8月27日木曜日

ツアーは無事に終了しました         たくさんのご協力に感謝します

おかげさまでエクアドルツアー一行13人は8月26日に無事帰国しました。SANEがお手伝いするツアーとしては6年ぶりでしたが、参加者の皆様の強い意欲と周囲の皆様の協力に支えられて無事に全ての行程を終える事が出来ました。改めて御礼申し上げます。

このツアーは、SANEが主導するものではなく、参加者の、SANEの活動とエクアドルを知りたいという思いを動機にSANEが出来るだけお手伝いをして実現するというものでした。今回はSANEの会員が少なかったのですが、ツアーの過程でSANEの活動の意味を感じて頂けたのではないかと思います。






教員が多かったという事もあって、行く先々で出合った様々な素材を、教材に使いたいとか子どもたちに伝えたいといった声も多く聞かれました。

それぞれの参加者が知識や経験を生かしてツアーの内容を豊かにして下さったという事も印象的でした。

現在大学生の元奨学生たちも英語で一生懸命に話をし、新たなつながりの輪を広げました。相手の顔がきちんと見えて、ツアーで終わらないつながりを作る事が出来たこと、これも今回の大きな特徴だったと思います。






在エクアドル日本大使館の小滝大使には、5月に飯能までお越し下さり、お話を頂く事から始まり、ツアーの滞在中には2度もお会いする事が出来ました。大使館訪問の際には全員の感想をお聞きくださり、日本とエクアドルをつないで行くために発信して行って下さいとお言葉を頂きました。そのような活動が出来れば良いと感じています。

また、ナマケモノ倶楽部の和田彩子さんには現地ツアーの担当をお引き受けくださり、大変お世話になりました。おかげさまで意義深いツアーになりました。内田さんを始めSOJAEの皆さん、田辺農園の高橋さんにも大変お世話になりました。感謝します。


ツアーに色々な形で関わって下さったみなさま、大変お世話になり、ありがとうございました。

2015年8月26日水曜日

インタグの森を訪ねる

ツアーのもう一つの目的は、飯能を中心にたくさんの方に飲んで頂いているエクアドル、インタグコーヒーとハチドリコーヒーの生産地を訪ねることでした。
一行は21日にコーヒー農園と原生林を訪ねました。まずはカルロス・ソリージャさんのコテージへ。山道を歩きます。最近電気も来たようですが、基本的に電気は使いません。ろうそくの光が優しい。夜は満天の星を楽しみました。遅くまで環境保護の問題、経済システムのこと、鉱山開発のことなど話しました。
ここに日本人が見学に来るのは久しぶりだそうです。



ここからさらに山道を歩き、コーヒー農園へ。インタグコーヒーのふるさとです。車は通れないので増田さんは馬で。車いすは馬が運んでくれました。

道々珍しい植物が見られます。ここには着生植物が多いそうです。木の枝などに絡まって、たくさんの種類の蘭の花が咲いています。寄生植物と違い、元の木に害を与えず、相互に助け合う形で生きています。





コーヒー農園では森の中で他の植物と一緒に育つコーヒーの木を見ました。これが森林栽培コーヒーです。






さらに、コーヒーの実から皮と果実の部分を取り、種の部分を熟成させて干し、乾かして表皮を取り、コーヒー豆にする過程を見せてもらいました。

素朴な機械です。ここでは大量生産ではなく、小規模で手作りのコーヒー生産をしています。農園の人々は村の生活の中でコーヒーを作っているのです。





ミツバチがおいしい蜂蜜を提供してくれます.これ、私たちもたっぷり頂きました。とっても美味しかったです。ミツバチが集めた花粉も頂きました。

今回このような森の中にまでみんなで行く事が出来て大変うれしい事でした。特に車いすを運んで下さった現地の皆さんにお礼申し上げます。

2015年8月24日月曜日

カヤンベ奨学生との交流

カヤンベでは奨学生と卒業生が一緒になってカヤンベの夏のお祭りについて紹介するパフォーマンスを見せてくれました。 それぞれ水、カヤンべ山、先住民たちになりきっての熱演でした。
写真は全員で記念写真です。みんなで折り紙を折ったり、楽しい交流をしました。



ツアー順調に

日本のみなさまこんにちは。
エクアドルを旅する一行は順調にスケジュールをこなし、今日と明日を残すだけになりました。
お知らせした通り17日の午前2時頃着き、翌17日はキト支部交流、午後は家庭訪問、現地で活動を陰から支えて下さっている内田さんとの懇親会に日本大使をお迎えしました。
家庭訪問は3つのグループに分かれて訪問。通訳は卒業生やその友人がやってくれました。キトは都会ということもあって交流会に来ている奨学生だけを見てもその現実はなかなか見えてきません。家庭を訪問して初めて周辺地に住む大変さや、各家庭の現実に触れる事になります。訪問をしたみなさんはそれぞれに『行って良かった。』と話されていました。
18日は世界遺産のキト市旧市街を観光し、19日は南下してコトパクシ方面(キロトア)に行くグループとバナナ農園を訪ねるグループに分かれました。

翌20日はキトを後にし、カヤンベへ。

アンデスの山にあるピタナアルト村の小学校を中心地から1時間かけて訪問。夏休みにも関わらず集まってくれた子どもたちと一緒に踊ったり、折り紙をやったりと、楽しい交流をしました。
保護者の方々も集まって下さり、おいしい食事を全員で頂きました。ツアーの皆さんはたくさんのお菓子や文房具などを持って来て下さり、子どもたちに配る事が出来ました。
中でも子どもたちは折り紙に関心を持ち、一緒に紙風船などを折って楽しみました。
標高3200mのところにある学校で、一年中風が強く大変な中を子どもたちは生活しています。
学校までの怖いような上りの山道や山の上の自然環境の厳しさを体験する事が出来ました。

カヤンベは赤道が通っています。先住民が計測した赤道の位置がちゃんとあっていたということで、その場所に赤道記念碑があるので、そこを訪ねました。下の写真では全員が赤道上に立っています。






2015年8月20日木曜日

楽しい福引き!当選発表です

キト支部交流会の中で、福引きの抽選会をやりました。写真は抽選の様子。卒業生のクリスチャンが担当してくれました。
日本で楽しんで下さった皆さん、当選発表です。
下の写真は、ツアー参加者の磯部菜南子さんにブラウスが当たりました。大喜びの様子です。

1位 アルパカセーター  1279
2位 アルパカポンチョ  0321
3位 刺繍のブラウス   0784番、0881番、0944番、1005番、1026番、1480

4位 ショール      0136番、0279番、0317番、0371番、0406番、0437番、0629番、0530番、0629番、0695番、0727番、0963番、1045番、1107番、1154番、1246番、1312番、1389番、1507番、1520

5位 エクアドルの飾り  0008番、0028番、0050番、0184番、0261番、0305番、0472番、0584番、0713番、0809番、0863番、0938番、1296番、1132番、1267番、1414番   

6位 キーホルダー(下二桁) 31番、86

7位 サプライズ(下一桁)  7番 (上位当選者以外)

商品の引き換えは原則9月からです。にこにこハウスかSANE事務局へ。

2015年8月19日水曜日

エクアドツアー始まる!

8月16日に日本を出発したエクアドルツアーの一行は、2時間の遅れでキトに深夜2時に到着しました。遅くなった上に、メンバーの増田さんの車いすが空港に到着しないというハプニングにみまわれ、大変な始まりでしたが、皆さん元気にエクアドルの地を踏みました。空港にはSOJAEのセシリアさんが家族とともに、一足前にエクアドル入りしていた杉田が駆けつけ、一行を迎えました。
翌日は午前中からさっそくキト支部の奨学生たちと交流をしました。
代表のホセ・ムリエルさんの歓迎の言葉の後、ツアーメンバーのみなさんは、あらかじめ準備をした写真などを使って自己紹介。奨学生たちは、日本の四季の移り変わりや、美しい自然、職場の様子などの写真に見入っていました。スペイン語の自己紹介に挑戦をするメンバーもいて、みなさん熱が入りました。
                   さらに、合唱グループを主宰している飯能のCafé Brown の増田さんのリードで日本で準備をして来た『たちねぶたくん』の読み聞かせと歌と踊りを披露しました。
お面は、やはりメンバーの鈴木さんの職場であるにこにこハウスの人たちが1枚1枚丁寧に作って下さいました。
途中から奨学生たちも一緒になって踊り、楽しみました。


奨学生たちも自己紹介とエクアドルの伝統的な踊りを見せてくれました。衣装も準備をしてくれて華やかな踊りになりました。

メンバーも誘われて踊りに参加。みんなで踊りました。

この会を進めたのは、奨学生担当のバレリアを始めとする卒業生たちでした。卒業生たちは口々に卒業生たちとして、会を支え奨学生事業の継続のために活動して行きたいと語ってくれました。
最初に書いた通り、航空会社の不備で車いすが届かなかった増田さんは、借り物の車いすで不便な思いを強いられましたが、この日は卒業生や奨学生たちがしっかりサポートをしてくれました。良い経験になりました。

午後の家庭訪問の様子は次回ご報告します。



2015年8月17日月曜日

サンパブロウルコの今            激流を乗り越えようとする人々の姿

代表理事の杉田優子は、8月13日からエクアドルに出張で滞在しています。14日にはサンパブロウルコを訪ねました。
このブログでもお知らせしている通り、政府は教育政策の一つとして、地方にミレニオ学校(Unidad Educativa de Milenio)を建設しています。これまでの村ごとにあった小規模な学校を廃止し、500人以上の定員を持つ大きな学校を作り、教育の質を上げようというものです。
サンパブロウルコ村のあるオルメド教区ではカヤンベで初めてのミレニオ学校を建設するという事で、教区の学校が何校か立候補しました。サンパブロウルコ村のウンベルトフィエロ校は、1990年代から長い期間をかけて村人の力で学校を充実させ、中学校段階(10年生)までの学年を持っていました。教育内容も村の実情にあわせて先住民言語のキチュア語を使った授業をしたり、教材の工夫をするなど、先生方も努力を重ねて来ていました。村人たちは学校を中心にまとまり、教育の重要性を語っていました。

ウンベルトフィエロ校も新しい教育政策であるミレニオ学校に期待して候補になったのでした。けれども中心地により近いペシージョ村の学校に決まり、ウンベルトフィエロ校は廃校の対象になってしまったのです。児童生徒の数によって教員が減らされる事になり、年々教員が減って行き、昨年度からは複式学級でなければやっていけない状況に陥りました。さらに、いつ移動させられるのか分からない、学校の批判をすると辞めさせられるなど教員を巡る状況も不安定で意見を言いにくい状況も生まれました。

一方で土地の相続の問題などから若い家族が村に住めなくなり、オルメド中心地に移住するなどの現象が現れ、子どもの数も減って行きました。こうして、村の学校は大きな危機に立たされ、それは村の結束にも大きな陰を落としていたのです。

今回、学校を訪ね先生方に話を聞くことができましたが、困難な状況の中、遠方から通う子どもたちのために、そして自分たちの文化を守るために、学校を廃校にさせないという動きが活発になって来ている様子が伝わってきました。中心部に移住して行った若い夫婦も子どもは村の学校まで通わせるなどの努力もしているようです。

これはここだけの話ではありません。他の村でも保護者が中心となって、教員を減らさないように政府と交渉する相談などが行われています。13日にエクアドルに着いた日は各地で先住民や労働者のデモが行われていましたが、先住民運動の中でもようやく教育の問題もあげられるようになって来たとヘルマンは言います。

写真は村の総会の後、先生や保護者と話し合うヘルマンと各地域ごとに集まって詳しい相談をしている人々の姿です。(8月14日杉田撮影)



2015年8月5日水曜日

学校菜園生産物による給食改善事業

 2014年度4月より国際ボランティア貯金海外援助活動助成事業として、「学校菜園生産物による給食改善事業」が実施されています。なお、この事業は、平成23年度より埼玉県国際交流協会彩の国さいたま助成金申請よる助成を受けて実施していました。

事業名:エクアドル共和国における学校菜園生産物による給食改善事業
実施校:ピチンチャ県カヤンベ郡パンバマルカ村、ピタナ・アルト地区、ピサンビージャ地区、パンバマルキート地区、サン・パブロ・ウルコ地区の5校

【実施期間】平成27年4月1日~平成28年3月31日
【実施総予算】137万円(国際ボランティア貯金助成金は59万円)
【事業の目的】
 エクアドル政府は新教育法を定め、急速に改革を行っており、実質的に給食は廃止されています。これによって温かな給食はなくなり、遠方より通う多くの子どもたちや、帰宅しても両親が留守の子どもたちは日常的に空腹を抱えて生活をしなければならなくなっています。

 このため、学校の校庭での学校菜園において地域固有の栄養価の高い野菜、穀物の栽培方法を子どもたちに伝え、作物を給食として提供し、栄養問題の解決に役立てることが必要なっています。このため、事業を通して、収穫した作物を給食で摂り、子どもたちの栄養状態が改善し、農業の技術を身につける必要があります。
 この事業目的のため、SANEが助成団体からの支援を踏まえて実施しています。

2015年8月2日日曜日

15年度10月より新プロジェクトが始まります

 2015年度10月より、公益社団法人国土緑化推進機構「緑の募金公募事業」交付金事業として植林事業が開始されます。

事業名:小学校周辺の防風、防寒を目的とした植林事業
事業実施地:ピチンチャ県カヤンベ群カンガウワ教区ピサンビージャ地区
             同          ピタナ・アルト地区

【実施期間】2015年10月~2016年2月
【事業予算総額】52万円(緑の募金交付金46万円、SANE6万円)
【事業目的】
 ・植林による教育施設、学校菜園耕作地の防風、防寒
 ・事業を通じて教師、子ども、父兄、地域のつながりの強化
 ・子供に対する植林教育

  今年度より、SANEが初めて「緑の募金公募事業」交付金を受けて実施します。2か所の実施小学校は現在までSANE支援事業「学校菜園」が行われていますが、アンデス高地に位置するため強風と寒さは作物の育成に悪い影響をもたらしてきました。同時に子どもたちの教室も雨、風を強く受け、子どもたちは寒さと湿気に苦しんできました。このような状況を植林により改善することを目的に実施されます。

 【実施地の写真】
ピタナアルト




 

 
 
  
 
 
 
 
 

ピサンビージャ