エクアドルでは高校生3年生の奨学生達は7月に卒業しました。
卒業生は現在全員が大学や専門校への進学を目指して統一試験を受けて結果を待っていたり、進学のためのお金を得るために仕事をしたりしています。試験制度は統一試験の点数で可能な進学先が決められてきましたが、最近は高校時代の成績も加わるなど、制度が毎年のように変わり、高校教員でもあるスタッフもよくわからないというほどです。9月になり新年度も始まった今でも進路先が決まっていない子がほとんどです。サネとソハエの支援は高校卒業までですが、卒業生からの感謝の手紙が届いていますのでご紹介します。この手紙を書いたカルロス(仮名)君はIT技術を学ぶためにカヤンベの高校の上に設置されている専門校に入学を希望しています。
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サネ(SANE)の皆様へ
僕はカルロスです。高校1年生の途中であった2018年から奨学生でした。
僕の家庭の経済状況は厳しいですが、だからこそ教育は僕の人生において重要な部分です。立派な生徒として、自分自身で実行に移し自らを鍛えるためには、教育は大きな助けになります。結果的にそれは僕の家族の力にもなります。
僕と僕の家族は、何の困難もなく高等教育を終えられるためにたくさんの支援をしてくれたことに、SOJAE(現地協力団体)、SANE、全ての支援をしてくれた方々に感謝しています。そして経済的、道徳的、社会的な支援のおかげで、僕は最も優秀な生徒のうちの一人になることができました。それが僕にとってとても嬉しく、さらに後退せずに前に進むために頑張ろうと思えます。
カヤンベ支部の奨学生担当のダーウィン(彼自身も元奨学生)をはじめとするソハエ(SOJAE)の支援がなければ、こんなにも満足のいく形で高校での学びを終えることは不可能だったと思います。僕は高校課程を卒業します。このことは前に進むきっかけでもあり、人生においてどんなことでもできると思えるきっかけでもあります。支援のおかげで目標が叶えられました。こうして、満足して卒業するという僕の目標を達成できました。
この3年間の支援に対して、重ねて感謝します。奨学生になれるとは夢にも思っていませんでした。言葉に表せないくらい多くの感動的な瞬間を共有してきました。全ての思い出や学びが、これからも僕の心や精神に、残っていくでしょう。
今後もSOJAEやSANEが経済的に厳しい状況の学生が高校を卒業し、それぞれが自分自身の道を極めるために、支援を続けられるよう、成長し日本の人々の支援を得られることを望みます。
これからの活動において、ソハエやサネのすべての方々の成功と祝福をお祈りして、終わりの挨拶とします。
心を込めて
カルロスより