これで多くの子ども達が同じサイズの食器を使えるようになります。
コロナ禍が解決して早く届けたいです。
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ラファエルコレア校の改善事業
ラファエルコレア校の児童59人
a.菜園のビニールハウスの改修
3.5m×100mのビニールを購入し、老朽化していた約70㎡の面積のビニールハウスの改修が実施された。作業は地域住民の手によって行われました。
この地域は浸食された斜面が多く農業に適する土地を確保することが難しいうえ、強風にさらされています。そのため、学校では狭い土地を利用してビニールハウスを作り、教師や保護者、子ども達が協力して作物を育ててきました。収穫された野菜は週に2回提供され、給食にも使用されており、SANEが実施する栄養改善事業の目標達成に大きく貢献してきました。しかしながら、このビニールハウスが老朽化したため、風や雨水が入り込んで作物に被害を与えているという問題が生じていました。
b.菜園への給水用の貯水タンク及び給水管の設置
菜園への給水用に2500ℓ容量の貯水タンクを2つ設置しました。1つのタンクは学校内の建物の屋上に設置し、もう1つのタンクは木製の土台に設置しました。加えて、これらのタンクからビニールハウスへの給水を可能にする給水管も設置しました。
対象校には、灌漑システムがありません。そのため降水量が少ない季節は作物を枯らせてしまう危険があり、子どもたちが水を運んできたりしてきた。近年は雨の降り方が安定しておらず、菜園の収穫が気候に左右される傾向がより強まったため、貯水タンクの設置は必須でした。
貯水タンク及び給水管が設置されたことにより、降水量が少ない季節でも貯水タンクの水を利用して作物を育てることが可能になりました。また、タンクを高台に設置したことにより集めた雨水を効率的に利用できるようになりました。
c.学校給食室の煙突の改善
既存の煙突の排出量が不十分であったため、新たな煙突(より長く、幅の広いもの)との取替工事が行われました。
週に2回菜園の収穫物を用いた学校給食が子ども達に提供
されています。これは学校の調理室でお母さん達の手によって調理されたものです。調理には薪のかまどが用いられており、煙は設置されている煙突から排出されているものの、十分に機能しておらず室内は煙が充満してお母さん達を苦しめていました。この調理室には、配膳の際などに子ども達も頻繫に出入りするため、調理を担当する保護者のみならず彼らの健康に悪影響を与えているのは明らかであした。
今はコロナ禍で給食は実施できていませんが、子ども達が学校に登校できるようになればおいしい給食づくりに貢献できるでしょう。
担当:ジョセリンコヤゴ
大川拓輝
サンパブロウルコ村のウンベルトフィエロ校とラアスンシオン村のラファエルコレア校での学校菜園改善事業が完了し、報告が届きました。
サンパブロウルコ村のウンベルトフィエロ校(貯水池から学校への排水管工事)
学校の生徒数 59名
学校菜園への給水を可能にする、貯水池から菜園までの給水管の設置
貯水池から学校内の菜園までの給水を可能にするため、給水管が地中に埋め込まれた。給水管の設置作業は地域住民の手によって行われました。この学校が属する地域は起伏が多く、
降雨量はあるものの灌漑システムがないため季節によっては水の確保に苦労することも多いのが現状です。それゆえ、雨を待って種をまいたり苗を植えたりする必要があり、雨が降らない場合は菜園の作物を育てることができませんでした。学校の近くには貯水池があるにも関わらず、給水管がないために長期間使用されていない状況があったのです。貯水池から菜園までの給水管が設置されたことにより、天候に関わらず作物を育てることが可能になった。これにより収穫量が向上し、児童の栄養改善に大きく寄与することが見込まれます。
栄養講習会と食料セットの配布に先立ち、3校で手洗い場の設置が行われました。
これは、子ども達が学校に来た時に衛生的な環境で生活できるように配慮されたもので、この事業で各学校に設置しています。授業が開始されれば各教室で正しい手の洗い方や感染症から身を守る方法についての短い講習会を行い予定でしたが、授業開始にはなっていないので栄養講習会と合わせてパンフレットを配布して、保護者に伝えるようにしました。手洗い場は学校での授業開始の大きな助けになります。子ども達が学校に来れば役割を果たしてくれることでしょう。
12日は、昨日に引き続いてラファエルコレア校で講習会と食料セットの配布が行われました。現地からは先生からの感謝のメッセージが届いています。
* * *
こんにちは。エクアドルの私たちの子ども達のために大きな努力をしてくださっていることに心からの感謝の気持ちをお伝えします。遠く離れたここから大きな抱擁を送ります。また、お会いできる日が来るまでお互いに注意しあってやっていきましょう。
フラビオより(ラファエルコレア校校長)
SANEは現在カヤンベ市周辺地域において行っている、学校菜園を普及させ学校給食を安定的に提供できる基盤を作るためのJICA委託事業も、今月で3年目に入りました。2年目に入った頃からずっとコロナ禍に見舞われ、子どもが学校に来られなくなり、大変な状況は続いていますが、学校菜園は休まず続いており、子ども達が学校に戻ってきたときのために給食を提供する準備も進めています。
一方で、こうした事業実施の過程で、水の不足や農園の土地不足を補うためのビニールハウスの老朽化、給食室の換気の悪さなどが問題として出てきました。彩の国さいたま国際協力基金助成事業は、こういった問題に対処するために計画された事業です。
【事業内容】
① ラコンセプシオン村ラファエルコレア小学校の菜園のビニールハウスの改修
② 同小学校の菜園への給水用の貯水タンク及び給水管の設置
③ 同小学校の学校給食室の煙突の改善
④ サンパブロウルコ村ウンベルトフィエロ校の学校菜園へ給水を可能にする、貯水池から菜園までの給水管の設置
【受益者の人数】(ただし、2019年度の生徒数)
① ラファエルコレア校 58 人
② ウンベルトフィエロ校 57人
現在、事業はコロナ禍の中、困難を抱えつつも進んでいます。写真はビニールハウスを作るために共同作業をしている人々と出来上がったビニールハウスです。