キトの様子:ルミパンバ考古学生態公園で焼き物作りを しました。エクアドルの歴史を知る良い機会となりました。
カヤンベの様子:カヤンベでは、自己の判断と決定についてグループで話し合って発表し合いました。
キトの様子:ルミパンバ考古学生態公園で焼き物作りを しました。エクアドルの歴史を知る良い機会となりました。
2019年から22年にかけて行ったJICA事業に栄養士として活躍し、現在キト市で乳幼児の栄養改善のために取り組んでいるアナ・マルケスさんを講師に、研修会が行われました。
研修会を主催したサネの黒岩から本研修会の目的などの説明があり、アナ・マルケスさんよりエクアドルの子どもの栄養の現状、彼女が現在仕事をしているキト市の乳幼児の栄養課題や栄養士の仕事、保育園の食事の状況などについて話があり、事業責任者のジョセリンからカヤンベで進行中の味の素ファンデーションとLUSH助成の事業の紹介がされました。その後、熱心な協議があり、予定の1時間を大きく超えて2時間近くの会合となりました。写真は、右上からアナ、杉田、アルメイダ(ぺぺ)、左下から黒岩、クリスティーナ、ジョセリン(写真はありませんが)です。
内容については次回お伝えします。
パンバマルカ村のカルロスビセンテアンドラーデ校での講習会、調理実習の様子です。この学校は突然校舎の建設工事が始まり、調理室や学校菜園が資材置き場や倉庫になって使えなくなってしまっていました。そのせいでそれまでやってきた学校菜園も給食実施のための事業も全てが壊されてしまいました。ここではこのような残念なことが時々起きてしまいます。でもスタッフは粘り強く復活のチャンスを探ってきました。今回、予定通りに表記の事業が行えたことは感慨深いものがあります。
サネは現在LUSH助成の学校菜園を通した栄養改善事業に加えて、味の素ファンデーション助成の給食実施のためのシステムを作る事業が4月に始まりましたが、これには現地をよく知るスタッフの、現地の人々のものの考え方や感情、そこからくる行動の仕方、習慣といったことへの大変細やかな配慮があります。目には見えにくいことなのですが、こうして難しい状況にある学校でも講座が開催が可能になったのは、そこにくるまでのスタッフの努力のプロセスがあるのです。
講習会:話しているのは栄養士のクリスティーナと農業専門家で事業責任者のジョセリン。
調理実習の様子
5月9日 ルイスウンベルトサルガド校 生徒数 197名
ピタナアルト村は貧しい村です。普段は特別なイベントの日しか食事を出せていないのですが、この学校で給食を出すことはとても大事なことです。学校菜園で育ったレタスが美味しそうですね。
講習会の様子です。ジョセリンが話をしています。プロテインの話をしています。事業の遅れで延期していた調理実習と2回目の衛生栄養講習会(サネ出資)が今カヤンベの学校で開催されています。写真で様子をお知らせします。
5月7日(火) ヘネラルアントニオエリサルデ校 カヤンベ市山間部、公的交通手段のない地域にある生徒数255人の学校
昨年から給食が出ていませんでしたが、ようやく週に一回の食事ができるようになっています。。
5月8日(水)ラファエルコレア校 生徒数71人、比較的街の中心部に近いところにある学校です。先生と保護者の努力で毎日の給食が継続しています。今回の給食に学校菜園のブロッコリーとネギが使用されました。立派なブロッコリーを収穫した子ども達は嬉しそうですね。
当日の予定
13時− 総会 14時半-16時 35周年を懐かしい映像で振り返る上映とトークの会
場所:飯能総合福祉センター 東飯能駅から徒歩7分 zoom(ご参加の方:後日招待を送付します
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せっかく飯能においでになるのですから、飯能を楽しみませんか?
意外に近い飯能:渋谷、新宿、横浜からなら電車一本で
楽しめる飯能:景色の良さと美味しい食事をぜひご堪能ください。
また、この日は第22回飯能新緑ツーデーマーチの初日です。
午前中新緑の飯能をご一緒に!当日参加も可能です。
ツーデーマーチの情報はこちらから。
https://www.city.hanno.lg.jp/soshikikarasagasu/kyoikubu/sportska/7104.html
今年も届きました、田辺農園バナナ。これはご寄付いただいているもので、皆さんに1本100円でご購入いただき、エクアドル教育支援に使わせていただきます。今回も400本近い予約が入るほどでしたが、あと少し残っています。明日3日は飯能市銀座通り商店街のブックマークで、5日はお散歩マーケットで販売します。この田辺農園バナナとはどんなバナナなのか、そしてなぜこんなに人気なのかをご紹介します。サネの会報誌サネビジョンに掲載されたインタビュー記事です。
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サネでは、年に2回ほど飯能祭りなどの際に田辺農園からご寄付いただいたバナナを1本100円で皆さんにお買い上げいただき、この収入をエクアドルでの事業のために使っています。もっちりとした濃厚な甘さの大ぶりのバナナが大人気を呼び、事前にたくさんの予約が入ります。このバナナの美味しさの秘密を田邊正裕さんに伺いました。
サネ:2006年に私が農園を訪ねたときに、当時日本でも話題になっていたEM菌、ぼかしを使っていたのが印象的でした。今も続けていらっしゃいますか?
田邊:はい、ずっと使ってきています。EMとは Effective Microorganisms(有効微生物群)のことで、発酵して酵母菌や乳酸菌などの安全で有用な多種の微生物が増殖してくる。これがぼかしという肥料になるんですね。この有効菌が増殖する力を土に還元します。生きた土から作るバナナ栽培法です。バナナの残渣など農園から出る廃棄物を使って、畑に返す循環型農法を行っています。ゴミは出しません。土は長い間使ってくる間に疲弊してくるのですが、外から化学的に養分を与えるのではなく、土にある養分を分解して根が吸い取るというプロセスを作り出すという、持続性を保つための一つの方法、自然な形の循環農法ですね。
サネ:今サネはカヤンベの学校で学校菜園支援を行っていますが、自分達で肥料を作れるようにと昨年からコンポストを指導しています。これとは違うのでしょうか。
田邊:コンポストは完熟なのですが、ぼかしはその前の熟し切っていない段階なのです。生きているかどうかということでしょうか。ですからどうしても不安定で扱いに技術が必要になるという面もあります。
サネ:バナナは病気に弱いと聞いていますが対策はどうしておられますか。
田邊:有効菌があるが為に根が張って養分が吸いとりやすく、病害菌に強くなるのです。薬品に頼らず植物が持つ力を活かすというのが我々のコンセプトなんです。
サネ:この考え方はバナナに限らず、色々なことに共通している気がしますね。
田邊:そうなんです。田邊農園も進歩していまして、研究室を持っています。EM菌以外にも他の菌を増殖しています。アジアなどで十数年前から脅威となっている病気がありまして、南米にも2018年に上陸しました。コロンビアやペルーにもみられます。でもエクアドルにはまだきていません。この病気は土を汚染するのですが、これに対抗する菌を増やそうと努力しています。
*元々自然が持っている力を活かすこと、それが持続可能性につながるという考え方にとても感銘を受け、希望を感じました。