ダーウィンを含めて7人のカヤンベ支部の元奨学生が集まり、一人一人が人生を語ってくれました。
その中の一人、アナ・チマージョを紹介します。彼女は小学校を出て中学校に入るときに母親から勉強しなくて良い、中学校に入学する必要がないと言われ、進学への助けは一切ありませんでした。それでもどうしても勉強したくて、自分で提出する書類などを準備し、進学したそうです。もちろんお金も出してはもらえませんでした。彼女を助けたいと学校のカウンセラー(ここではカウンセラーが担任のような役割を果たします)がソハエ(サネのカウンターパート)に奨学生候補者として推薦し、選ばれて奨学生になったということです。
彼女は奨学生になったことで、奨学金を得られただけではなく、支えてくれる大人と仲間に出会ったのでした。こうして高校を卒業した彼女は、羊毛を毛糸にして編み、作品にまで仕上げる一連の作業を学び、現在村の人々に教えています。
私たちは彼女の工房を訪問して、そこで働いていた皆さんにお会いしました。皆さんは口々に彼女を助けてくれてありがとう、おかげで今私たちは彼女から学ぶことができていますと話されました。
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