奨学生から月に1度日本に住むパドリーノス(SANEの会員で文通相手)に寄せられる手紙に触れる機会があり、心から感動させられることがあります。
この手紙もそんな1通でした。東城事務局長の出張の折に普段は届けられないパドリーノからの思い思いのプレゼントを持って行っていただきました。そのお礼に書かれた奨学生の手紙です。
目の悪いパドリーノへの感謝といたわりに満ちた手紙です。
2013年3月10日 キトより
親愛なるパドリーノへ
あなたがお元気かどうか心配しています。でも一方で私はとても幸せな気持ちです。 2週間前にあなたからの手紙とプレゼントを受け取ったからです。
最も大切なこと、それは私がこれまで一度ももらったことのない最高のものを受け取ったということです。それは1冊の本でした。
受け取るやいなや私はその内容を理解しようとしました。どんなに幸せだったことか。絵は不思議でこの本のすべてが特別でした。スペイン語の本でないからといって心配しないでください。学校には良い英語の先生がいて私に教えてくれます。もちろんすべての語彙を理解できるわけではありません。でも大部分は私の理解できる範囲ですから簡単に本の意図することがわかるでしょう。
早く その風景を理解できるようになりますように。これは私のもう一つの夢です。いつか専門家となって私の夢を実現することができますように。
いったいあなたはどうやってこの本を選んだのでしょうか。きっとあなたは私のことをよくご存知なのでしょうね。これまでの3年の間に私はたくさんの手紙をあなたに書きました。ですから私がどんな人間かおわかりになったのでしょう。そして私があなたの手紙を受け取る時、私は人間として大事な新しいことを学びます。
私の父も本が好きです。そして仕事から帰ってくると椅子に座って読み始めます。私はあなたの手紙を受け取りとてもうれしいです。私に手紙を書く努力をしてくださりありがとうございます。私はあなたがパソコンに向かう時間がそう長くはとれないことを知っています。
すべてのことに感謝しています。
Sincerely,
0 件のコメント:
コメントを投稿