2023年6月4日日曜日

サネの文通事業ーたくさんの人々の協力の賜物!

サネは開設当初から34年間、一貫して現地の奨学生(中高校生)とサネ会員の間で毎月一回の手紙交換を行ってきました。現在奨学生事業を行っている国際協力組織がどのくらいあるのかわかりませんが、一時は奨学生事業が限られた人への特別な支援となっていることへの批判があったりして、数が減ったり、または、地域全体を対象に学校に行かせれば奨学金をあげるというように形を変えたり、変化があったのではないでしょうか。そのような中で、サネは一貫して、会員の会費の状況を見ながら一定数の中高校生への奨学金の授与と毎月の講座の開催をはじめとした支援、サネ会員との手紙交換の形を保ってきました。現在は36人の奨学生がいます(この内1名は現地ソハエの資金で奨学金を出しています)。

サネの会員は130名前後を継続しています。対象国がエクアドルと限られていることや、エクアドルが日本にとって注目度の高くない国だt路いうこともあって、大きな変化がありませんでしした。定期送金額は年間300万円程度で、国内活動費用もそう多くはありません。この額でやってこられたのはほとんどのメンバーがボランティアでやっているからです。特に奨学生事業で尽力くださっているのが、奨学生部会のスタッフと翻訳者です。

簡単に図にすると下記のようになります。


ソハエの奨学生担当には毎月280ドル程度(3万〜4万円弱。正規雇用の最低賃金が約450ドル)で仕事をしてもらっていますが、国内の方は全員がボランティア、無償で活動をしています。

奨学生担当者の仕事は下記のように非常にたくさんあります。

① 毎月の現地との会議で奨学生の様子を聞き、奨学生講座をはじめとした事業運営について相談

② 国内の文通希望者の募集と決定

③ 現地の新奨学生の決定(承認)と情報の受け取り、翻訳、文通相手や翻訳者との組み合わせの決定

④ 翻訳者や文通相手との日常のコミュニケーション

⑤ 毎月手紙を現地から受け取り、翻訳者や文通相手に転送、その逆に、文通相手からの手紙を現地に送付を始めとした文通に関する管理事業

⑥  文通関係者の交流会や現地奨学生と文通相手の方々の交流会の開催

⑦ 奨学生年間報告の翻訳を始めとした各種文書の翻訳

⑧ 卒業生の動向を把握し、報告

⑨ 広報活動

毎月の手紙の翻訳をしてくださる皆さんの地道な活動もそうですが、奨学生担当者の献身的な作業はまさにサネを支えているとも言えるでしょう。奨学生担当者、翻訳者、文通相手の皆さん、奨学生資金を出しているすべての会員の皆さんが、お互いに感謝の気持ちを持ってそれぞれの役割を果たしていってくださっていることに改めて感謝の意をお伝えしたいと思います。

上記の活動の中の一つでもお手伝いいただける方がおいででしたらぜひ、ご連絡ください。この活動は、一人一人の奨学生の成長を、高校を卒業し社会で活躍していけるように、みんなの協力で見守っていくという、夢のある活動です!

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