2012年4月17日火曜日

お散歩マーケットVSカヤンベのお祭り

SANEの事務所は埼玉県飯能市にあります。
飯能は西武ライオンズの本拠地所沢の近くであり、東京(青梅市)の隣であり、長野、山梨、秩父と続く山々が切れ、ようやく関東平野に出るぞーーっと視野が開ける最初の地、いわゆる出口村とも入口村ともいえるところに位置しています。つまり、山の自然と人里とが隣り合っている地です。
武州世直し一揆(慶応2年1866年明治になる2年前)は当時の武蔵国秩父郡を中心とした地域で起こり、十数万の農民たちが参加したそうですが、名栗はその一つの地域で、現在は飯能市となっています。農民たちは名栗から街道を下り、原市場を通って飯能河原に大集合し、飯能駅近くの庄屋に打ち壊しに入ったと言われ、わずか7日間で政府に鎮圧されましたが、今もその時の傷が残っているそうです。
一方、カヤンベはキトから約70km。都市に近いのですが、農業地域です。かつては大麦の産地として大農園があり、先住民が虐げられた生活を送っていました。そして、困難な状況の中農民たちが何度もストライキなど抗議と抵抗の活動を行っては殺されたり鎮圧されています。
こうした話を聞くと、悲壮感ばかりが漂いますが、庶民の力というものは雑草と同じで、絶対に絶やされず、楽しみを自ら作り出してしたたかに生きてきました。カヤンベでは6月から毎週末はお祭りです。飯能もお祭り好きが多い地域です。お散歩マーケット自体は最近地域のみなさんの知恵で始まったイベントですが、このイベントのために、外に出ていった子どもたちは帰ってきて家を手伝い、地域のみなさん自身が楽しく過ごしている様子を見ると、いいなぁ、といつも共感します。私は外の人間ですが、ご縁があって毎回出没するようになっています。
なんだか似たところのあるカヤンベと飯能。そんなことを感じながらご参加くださいね。
写真はカヤンベです。写したのはカヤンベのボランティアメンバーで写真家のダビです。

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