SANEは、財団法人埼玉県国際交流協会の、彩の国さいたま国際協力基金の助成金を受けて学校菜園による農業技術指導の事業を行っています。
SANEが大きな支援を受けてきた、この基金のご紹介をしたいと思います。
http://www.sia1.jp/fund/fund_top.htm
この基金の助成金を受けるようになったのは2004年からです。
<あゆみ>
2004年:8校の教育施設改善(総額752,700円、助成金381,200円)
2005年:3校の教育施設改善(総額380,226円、助成金190,000円)
2006年:3校の教育施設改善(総額393,668円、助成金196,000円)
以上はSANEが法人化する以前の助成金です。
2007年:1校の学校施設を利用した木工技術者教育支援(総額514,662円、助成金257,000円)
2008年:1校の学校施設を利用した木工技術者教育支援(総額823,129円、助成金410,000円)
2009年:2校の学校施設を利用した木工技術者教育支援(総額880,000円、助成金400,000円)
2010年:3校の学校菜園による農業技術指導支援(総額580,000円、助成金290,000円)
2011年:3校の学校菜園による農業技術指導支援(総額780,000円、助成金390,000円)
2012年:4校の学校菜園による農業技術指導支援(総額780,000円、助成金390,000円)
2013年(予定):4校の穀物類による栄養改善事業(総額720,000円、助成金360,000円)
<この間の成果と助成金の特徴>
私たちはこの助成金を特別なものだと考えています。その素晴らしさは次の点です。
*担当者の方々の、現場に寄りそう視点・・現場で本当に必要としているものは何か、どんな困難を抱えているのか、といったことに目を向けてくださるその姿勢にいつも励まされています。
*修理や改善といった、通常助成金をもらうのが困難であり、実は最も大切な支援にお金を出す貴重な助成制度です。特に私たちのような、お金はないけれど地域に信頼のある会は、少ない資金を有効に使うことを得意としています。そんな私たちの会にかけがえのない機会を与えてくれました。
成果について、以下に簡単にまとめてみました。
*最初の3年は、それまで他の大きな組織によって作られ、壊れたまま活かされてこなかった多くの施設の修理や、SANEがやろうとしていた学校菜園に欠かせない、貯水池の建設などに使われ、学校の衛生、子どもたちの健康改善、さらにコミュニティの学校教育参加に大きな役割を果たしました。この3年の成果によってその後の活動が飛躍したと言って差し支えないでしょう。特に、この時期SANEはまだ法人化していませんでした。このような状況の中、助成金をいただけたことはどんなに大きな励ましとなったかしれません。
*次の3年の技術指導は、地域に大きな可能性をもたらし、人々を明るくしました。現在この事業は国際協力財団の配分を受け継続していますが、学校や家庭の環境改善に役立っています。また、この教育を受けて巣立っていった人々が現在講師となったり、職業を得たり、高校の木工科などに進むなど少しずつ実を結びつつあります。
*現在行っている学校菜園事業は子どもたちの健康、地域の将来に影響する大きな事業です。また、この事業は年間を通じて行われるため、スタッフが学校や地域により深くかかわれるようになり、連携を強め、地域の教育環境改善の基盤を作っています。
最後に、この事業担当者のヘルマン・リコは、教育改善事業の助成金から出ている謝礼金だけで生活しています。低賃金と不安定な生活でありながら、この仕事を愛し、社会の不正や貧困と闘
っている彼に、私たちは深い尊敬と友情を感じています。
写真は、子どもたちに囲まれて踊るヘルマンです。
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