今回キトでもカヤンベでも強く感じたことは政府の力でした。
まず、道路で働く子どもたちの姿がまったく見られませんでした。道路のゴミも少なく整備されていました。おそらく経済的にも政治的にも安定してきていることの表れでしょう。教育に関して政府の力を感じることが特に大きかったです。
写真はピサンビージャで出会った教育省のお役人さんたちです。
そして一緒に話をしている先生や保護者の方たち。
先住民組織が学校の先生たちにとったアンケートを基に教育省の人たちが学校を訪問し、色々抱えている問題点や政府の政策の足りない点を聞いています。
やり取りを聞いていると、単純に何が足りませんという内容だけではなく、それが本当に必要なのか、政府の役割なのか、家庭なのか、学校なのかと結構立ち入って話をしていて、形ばかりの訪問ではないと感じました。
このように、政府はかなり本気で教育改革を進めようとしているのではないかと感じました。
今回の出張の一つの課題として、カヤンベの学校の教育施設の不足について知るということがあったのですが、SANEの役割もこういった動きに対応して変化する必要があります。当然政府がカバーできる内容とカバーしきれない内容とがあるので、そこを見ていく必要があるのです。
たとえば、今学校には給食がありません。朝食として政府からコラーダ(どろっとした飲み物)用の粉末とシリアルバーが配給されていますが、昼食用には何もありません。政府は朝食を100%支給していることを強調していますが、全国統一のしかも毎日同じ内容の朝食に対して、人々は地域で採れる野菜を使った手料理で食事させたいという意見を言っていました。
SANEが学校菜園を支援しているピタナ・アルトでは、村の人々の協力もあり、学校菜園で採れた野菜を使って素晴らしい給食を出すことができています。こういった支援は大変有効なものとなっています。
さらに、停電のよくある村の学校の教室が温かく明るくなるように、屋根に透明板を設置して太陽光を採り入れる屋根の改善事業も重要です。(このブログ右の呼びかけをご覧ください。まだ寄付金を募集中です。)
今後も学校の先生たちや教育委員の方々と協力し合ってよりよい教育環境を作って行きたいと思いました。
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