2019年1月12日土曜日

エクアドルの子どものための友人の会とは

2015年の国連総会では、それまでのミレニアム開発目標から発展した、持続可能な開発のための2030アジェンダが採択されました。これは開発の問題を途上国のことと限定するのではなく、全ての国々の、私たち自身の問題として捉え、みんなが行動に移さなくては次世代にこの地球を渡せないという考えのもとに17のグローバル目標と169のターゲット(達成目標)を定めたものです。
私たち一人一人が貧困や平和や環境の問題に関心を持ち、より良い社会を作るために行動に移していくことが求められています。
より良い社会を築くために何かをやりたい、自分でできることはないだろうか、あるいは、日本以外の国のことを知りたい、日本は世界の中でどのような位置にあるのだろうかと思う人は多いと思います。けれども毎日の生活に追われる中で時は過ぎていき、開発目標などと聞いても別世界のことのように感じられるのが現状ではないでしょうか。

エクアドルの子どものための友人の会 (SANE・サネ) は、埼玉県飯能市という人口8万人ほどの小さなまちで1989年に生まれました。会員は全国にいますが、飯能市を中心に活動をしています。
エクアドルの子どものための友人の会という名前には三つのコンセプトが込められています。
一つが『エクアドル』です。たまたま飯能市に住んでいたホセ・アルメイダというエクアドル人が、エクアドルに起きた地震の復興支援の活動をする中で、貧しかった自分の子ども時代を支えた教育支援(奨学金制度)を子どものためにと考えたことからこの会は始まりました。それまでエクアドルなど聞いたこともなかった人ばかりの飯能市で、見知らぬ国への支援活動が始まったのです。エクアドルとつながりのある数少ない人々、南米に関心のある人々の参加で会は支えられてきました。今、飯能市でも日本の中でもエクアドルという国のことが少しずつ知られるようになりました。
エクアドルは自然豊かな農業国です。アンデスの山間地域の村の学校はSANEの活動地ですが、アンデスの農業や人々の生活の素晴らしさや困難は日本とも通じることも多く、周りの農業家や栄養士の方々も活動に関わってくださっています。(写真はSANEが学校菜園事業を行なっている小学校からアンデスの山々を望む)

二つ目のコンセプトは『子ども支援、教育支援の会』だということです。アルメイダは教育を受ける中で社会を見る視点を学び、自立の力を身につけました。貧しさの中で自信を失っている自国の人々、貧困から抜け出せない人々を教育の力で救いたい、エクアドル社会の基盤を作る若者を育てたい、という彼の願いに、彼の周囲にいる多くの人々が協力の手をさしのべました。教育の力を信じる日本人が多かったからです。30年を経た今、200人以上の子ども達が奨学金で高校を卒業し、大学や専門校を経て、あるいは高校卒業後社会に巣立っています。そして現地の会をスタッフとして、ボランティアとして支える存在になっています。エクアドルの社会のためにたくさんの卒業生が各分野で仕事をしています。(上の写真は小学校の子ども達と、栄養に関する調査活動をする元奨学生)
右の写真は最初の頃の元奨学生の家族です(左端が元奨学生)。彼女は高校卒業後頑張って大学に進み、現在は高校の教師になっています。昨年の出張の時に20年以上の時を経て会いにきてくれました。SANEは会員の中の希望者が一人の奨学生と毎月手紙の交換をして交流します。長い場合は6年間の文通を通したおつきあいをするのです。彼女はその時もらった手紙をお守りのように持っていて、今回見せてくれました。SANEの教育支援は2本立てで、奨学生プログラムと学校プログラムがありますが、そのどちらも一過性ではない、時間をかけて丁寧に信頼関係を積み上げていくものです。

 さて、SANEの三つ目のコンセプトは『友人の会』という点です。これは、支援する側の私たち自身も繋がっているということです。奨学生への手紙を書く会員とそれを訳す翻訳ボランティア、担当スタッフ、ツアーに参加した人たち、事務局や各種のイベントに参加するボランティアの人たち、現地のスタッフと日本のスタッフ、もちろん会員や賛助会員としてお金を出して支えてくださっている方たちはSANEの基盤であり、みんなが一つの目標で有機的に繋がっていくことを大切にしています。(写真は2018年ツアーで現地のスタッフと)
最初に書いた持続可能な社会は、市民の参加によってこそ実現可能となります。私たちは小さなまちにある小さなNGOですが、一人一人が持っている、社会のために何かで役立ちたい、社会的な活動に参加したいという思いを叶え、活動の中で学ぶ機会を提供できる場を作っていきます。それがエクアドルと日本の子どもへの貢献となり、平和への一歩となることを願って。


2019年1月3日木曜日

新年明けましておめでとうございます!

昨年はSANEの活動、日本エクアドル国交100周年記念イベント、エクアドルツアーなどに多くの方にご参加、ご協力いただき、大変ありがとうございました。
SANEは今年で30周年となります。JICAに提案した事業も始まり、新しいSANEの姿を模索する歩みを進めています。どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。

2018年8月14日火曜日

エクアドルへ

8月20日にエクアドルへのツアーが出発します。今回のツアーはSANEの活動地訪問の他に、日本とエクアドル国交100周年のイベントにキトとカヤンベで参加します。6月30日にはカヤンベ市から贈られた苗木を植樹しましたが、今回は飯能から手毬のプレゼントを送ります。
 この手毬は飯能市在住の手毬作家村田芽美子さんの作。台座は木楽里さんの手によって西川材で作られました。
飯能市からカヤンベ市への文書もお届けします。
また、6月に飯能市日高市の20店舗の参加で行われたエクアドルウィークのスタンプラリーの時の全てのスタンプを押した台紙も届けます。
この時に開発されたカヤンベのアマランサス入りの白玉汁粉、エクアドルのカルダモンを使ったシナモンロールは今後も継続したいとお店で希望していただいています。
日本からの友情が届き、交流がより広く深く続きますように!






2018年7月24日火曜日

エクアドルで外交関係樹立100周年記念イベント開催〜バザー商品のご協力のお願い

8月20日よりエクアドルツアーがあり飯能からも数人の方がエクアドルに向けて旅立ちます。そして25日、26日のエクアドルの首都キトで行われる100周年記念イベントに参加します。このイベントには数万人の方が訪れる予定です。ここでSANEの支援で現地で活動しているSOJAEのスタッフと奨学生たちが日本製品のバザーを行います。このバザーで販売する品物を集めています。ぜひご協力ください!

集めているのは紙製品以外の文房具(日本企業の名前入りボールペンは人気です)、アニメグッズ、風鈴や扇や和物グッズ、お菓子、日本語が書いてあるTシャツ、水着などのスポート用品といったものです。手作り品歓迎です。中古品でも商品として通用する状態でしたら大丈夫なのですが、汚れていたり破損があるもの、使用感の強いものはご遠慮ください。
杉田は14日に出発するので、10日までにお持ちいただければ助かります。ご協力いただける方は、まずSANEまでご連絡ください。ご協力くださった方には後ほど現地からのメッセージをお届けする予定ですので、お名前と連絡先をお知らせください。

2018年7月2日月曜日

日本エクアドル外交関係100周年記念行事開催される

6月30日は晴天に恵まれ、100周年記念植樹、式典とコンサートが無事に執り行われました。
植樹のためにカヤンベから送られた木はチョランという木で、ジャカランダと同じ種類だそうですが、黄色い花が咲きます。
写真の左側の木です。そして右側には飯能市の花であるツツジが植えられました。長く友情の木として一緒に成長していってほしいと思います。植樹を行なったのはエクアドル大使、飯能市長と杉田優子代表です。記念碑はカヌー工房さんで作っていただきました。どっしりした素晴らしい碑です。日本に住むエクアドル人の方がおいでくださり、踊りの披露をしてくださいました。


式典は飯能市を中心に活躍するMIREIさんの美しい歌声で始まりました。そしてカヤンベの子どもたちのメッセージビデオが紹介され、日本とエクアドルの女の子による国旗の交換があり、カヤンベ市長から来たメッセージと飯能市長からの文書の交換が行われました。
大使と市長、100周年事業の小瀧会長(元在エクアドル日本大使)のメッセージの後、SANEの活動紹介が行われ、会場が温かな雰囲気と熱い気持ちで一体化したような印象でした。
コンサートも明るく楽しい歌の連続で会場中が興奮していました。
エクアドルウィークも30日が最終日ということで、まちをスタンプラリーで歩く人たちが見受けられました。
エクアドルウィークは好評のうちに幕を閉じましたが、飯能で温かな友情の輪が花開いたように感じます。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!