SOJAEでは、今年度(現地の学校年度は8月に始まります)の新奨学生を選考していましたが、このほど10人全員が決まりました。
2014年8月から2015年7月までの新年度は35名の奨学生を支援することになっています。内訳はキト支部18名、カヤンベ支部17名です。このたび両支部は新しい奨学生を5名ずつ選びました。大変な困難の中を生きている子どもたちばかりです。この子どもたちに寄り添って基礎教育(高校卒業まで)が修了できるよう支援していきます。
キト奨学生は、エミリ、ニコル、エリカ、ジョナタン、そしてもう一人のジョナタンの5人です。
エミリは中学3年生の女の子。勉強が好きで人懐こい性格。家はとても貧しくて母親と2歳の妹と生活。困難を抱えながらも前向きに生きている子です。
ニコルは高校1年生の女子。やはり最低賃金以下(300ドル余)の暮らしをしていますが、勉強の好きな優秀な生徒です。将来は医師になりたいという希望を持っています。
エリカも中学2年生の女子です。責任感が強い子でリーダーとして学校でも活躍しているとのこと。家計は大変ですががんばりやさんです。
ジョナタンは男子で両親を事故で失い叔父と暮らしています。高校2年生で奨学生としていられる期間は短いのですが、今彼を支援することは大きな意味があると考えて決めました。困難にもかかわらず明るい子です。
もう一人のジョナタンは、恥ずかしがり屋の高校1年生。母親と姉と3人で暮らしているけれど、母親にはおまり仕事がなく、経済的に大変な暮らしをしています。
カヤンベ支部の5人は、ウィリアム、アントニー、フーリア、アレクサンドラ、ヒメナです。
ウィリアムはまだ小学6年生の男の子。通常奨学生になれるのは中学校段階からなのですが、彼の家があまりにも貧しく、学用品はおろか食費を賄うのも大変な状況で、少しでも助けたという意図で奨学生として選びました。
アントニーは高校1年生の男子です。父親が亡くなり母親も家出してしまい、祖母と一緒に暮らしています。まとまった収入もありません。そのような状況にもかかわらず成績優秀で前向きに生きている子です。
フーリアは高校1年生。学校の清掃などをしている母親と3人の兄弟と一緒に暮らしていますが、収入は50ドルで受給していた生活保護もなくなってしまったという悲惨な状況です。彼女ほどの貧困の中に生きている子を支援していくのはカヤンベ支部にとっても一つの挑戦といえるでしょう。
アレクサンドラは中学3年生の女子です。母親が亡くなり父親は彼女と兄を捨てていなくなりました。今は二人で暮らしています。その上彼女は病気も抱えています。それにもかかわらず明るく前向きに生きようとしています。
ヒメナは7人兄弟の長女です。母親は子どもを顧みることがほとんどなく、兄弟は違った父親の子どもです。このような中ヒメナは母代りになって一家を支えています。
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