2023年3月21日火曜日

絵画展にお出かけくださりありがとうございます!

 飯能市や飯能市国際交流協会、名栗小学校の皆さんのご協力によって市民活動センターでの開催が可能になった、日本エクアドルの子ども達の絵による緑の交流絵画展は、連日皆様にご来場いただき、メッセージもいただいています。

エクアドルの子ども達の絵を少しご紹介します。右の写真は絵を描いている子ども達の様子です。これらの絵は学校のある村の様子がよく描かれています。絵には『私の村』と題が書かれていますが、背景にはアンデスの山々があり、頂上には雪があります。カヤンベは赤道直下にありますが、この村は標高が3200mあり、カヤンベ山の高さは5700mです。エクアドルには四季はなく、大きくいって雨季と乾季に分かれます。夏(日本と同じように8月ごろまで)は乾季でカヤンベ山の雪解け水が頼みになります。

ですからカヤンベ山に雪が積もっていることは大事なことなのです。そして、1枚目の絵には学校のすぐ近くに学校菜園が描かれていて耕運機が動いています。この耕運機もサネが助成金をもらって寄付したもので、大活躍をしています。サネが支援している学校は現在6校ですが、どの学校でも菜園を作って、収穫物を給食で食べています。
3枚目の写真を見ると
エクアドルでは太陽を黄色で描くのですね。赤道直下なので気温が低くても太陽には近くて、子ども達は日焼けでほっぺが赤い子が多いです。

子ども達の家は学校から離れたところにあることが多く、早朝にご飯を食べずに登校してくる子もたくさんいます。学校では朝食として政府が栄養剤入りのクラッカーのようなものと味付きの牛乳を出しますが、多くの子ども達はお腹を空かしています。そこで、サネは先生や保護者に働きかけて手作りの温かい給食を出せるように支援しています。

右の3枚の絵は学校菜園で子ども達が働いているところを描いています。どの絵も水をやっていますが、堆肥づくり、土作り、草取りや収穫といったたくさんの作業の中でも水やりの絵が多いのが印象的でした。日本と違って地域の灌漑施設が整っていないため、どの学校も水不足に悩んでいます。そんなこともあってこうやって水をやる必要があるのでしょう。

サネは貯水池や貯水タンクの設置も支援してきました。どの絵も野菜が元気に育っている様子ですね。

現在サネは埼玉国際交流基金の助成を受けて肥料づくり講習会を行い、学校菜園を現地の人たちの力で継続していけるように支援しています。

また、国土緑化推進機構からの助成金で標高が高い学校を強風から守るために植林をしています。この絵画交流はその一環で行われています。

来年もまた交流できると良いなと願っています。

左は実際に畑仕事をしている子達です。授業の一環で取り組んだり、放課後の活動として行っています。






最後に、こんな絵がありましたのでご紹介します。この絵には、環境を守りましょうと書かれています。


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