5月28日は朝9時からキトの奨学生との会が開催されました。2020年2月からコロナ禍の中にあってなかなか集まれない日が続き、ようやく最近になって集まれるようになりましたが、元気に集まってくれるだろうか、雰囲気はどうだろうか、と心配をしていました。ところがとても明るく良い雰囲気で、お互いの関係も築かれている様子で私の不安も吹き飛びました。
今日はドイツのNGOであるハンスセイデル(ドイツ語読みではハンスザイデル)の大学生ボランティアが講座のファシリテーターを担当してくれました。まず、一人ずつ交代で他の子の名札を持ってその子を紹介し、その子の胸に名札を貼っていきます。特に今日は私がいるので名前がわかるようにと配慮されたのではないかと思いました。次にリーダーシップをどのように育てていくのかという話を、ファシリテーターの大学生が自分の成長について語りながら考えを説明します。そして、自分の能力、弱み、将来の目標についてそれぞれがまとめ、発表しました。内容については次の機会に報告をします。奨学生たちは中には人前で話をするのが苦手という子もいますが、考え方がしっかりしていて、多くの子たちが積極的に発表もしていました。
私からはサネの簡単な歴史と、活動、そして日本での仕事の紹介をしました。多くの会員が会費を払って支えていること、エクアドルバザールやフリーマーケット、エクアドル製品の販売を通じて広くエクアドルを知ってもらい、寄付を集めていること、コンサート、事務局の活動、奨学生事業の国内活動、そしてカヤンベでの活動について紹介しました。
そして、文通はうまくいっていますか?と聞いたところ、一斉に¡Si!(はい)と手が上がり、本当に嬉しかったです。改めて毎月の手紙を大事にしてほしい、それぞれの文通相手と良い関係を築いていってほしいとお願いしました。奨学生たちはサネにとって宝であり、一人一人の成長が活動の成果そのものなんだと伝えることができたかと思います。奨学生担当のヘネシスから、実際に会うことができて嬉しかったとの言葉をもらい、遠くから来た甲斐があったと嬉しく思いました。
卒業生との会には、16人が集まってくれました。昨年度の卒業生、一昨年の卒業生を始め、現役の大学生が8人、現在卒論に取り組んでいる(日本の制度と違って卒業と資格の習得は別で、卒業後に資格習得のための論文提出をします)卒業生が3人。そのうちの一人フレディは大学をやり直して今27歳で卒論に取り組んでいます。ケリーは働いて資金を貯め、これから受験に挑戦します。一番年長のクリスチャンは物理の教師、エリザベスはコロナで給料が激減し、退職して自分で起業しようとしています。パオラは同じ奨学生だったディエゴと結婚して子供を持ちながらハンスセイデルで仕事をし、修士課程で学んでいます。カテリネは保健省で保健師として活躍。ウイルソンはSEとして会社で勤務。みんなそれぞれ前向きに頑張っています。
写真は卒業生との会の様子です。
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