SANEは1989年に設立され、今年で25周年を迎えました。
この間、エクアドルでは不安定な政治やインフレなどによって人々の生活は困難を極めてきました。2007年にコレア大統領が選出されてから7年間、現在は安定した政権運営が継続していますが、このブログでも書いてきたとおり、地域の人々の暮らしは厳しいものがあります。
こうした中で、SANEは飯能市を始め全国の市民の協力によって、キト(都会の周辺部)とカヤンベ(農村地域)で、奨学生支援を継続してきました。また、カヤンべでは山間部の村の学校を中心として、学校菜園事業(子ども達に伝統農業の技術と手づくり給食を提供)と技術教育事業(生活を豊かにする手仕事の技術と就職への道を提供)を行ってきました。けれども今私たちSANEの活動は経済的に危機を迎え、継続そのものが危うくなっています。
今、市民の意志によるこうした活動はエクアドル社会の中でどのような意味、あるいは価値があるのでしょうか?エクアドルという、日本ではあまり知られていない地域での活動について改めて考えてみたいと思います。今回は日頃よりSANEに協力下さっている、エクアドルや中南米の社会や教育、開発協力に詳しい専門家にコメントを頂きながら、SANEの今後の方向性を探ってみたいと思います。SANEならではの実践と学問の世界の出合いの場です。この機会を活かして、会場の皆さんからの気軽なご意見、ご質問もお聞かせいただければと願っています。お忙しい中ですが、どうぞご参加ください。
なお、25日午後はSANEの総会が予定されています。会員の方はもちろんですが、関心のある方はこちらにもご参加ください。
日時:5月25日(日) 10時30分~12時30分
場所:飯能市市民活動センター(JR八高線、西武池袋線東飯能駅隣 まるひろ7階)
報告者:杉田優子(SANE代表理事)3月の出張での現地の様子を中心に話します。
進行・コメンテーター:受田宏之(SANE理事 東京大学準教授)
コメンテーター:宮地隆廣(東京外国語大学準教授)
※SANE総会は13:30より行われます。
主 催:NPO法人 エクアドルの子どものための友人の会(SANE)
問い合わせ先:SANE事務局
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