エクアドル・アンデス山中では、一年中強風にさらされている学校がたくさんあります。サネはこれまでも学校菜園を行っている周辺地域に植林を行ってきましたが、今回国土緑化推進機構の助成金をいただき、この事業をさらに進めることができるようになりました。
この事業は、ピチンチャ県カヤンベ郡カンガウア教区にある、ピサンビージャ村とピタナ・アルト村の小学校の建物・菜園周囲を防風、防寒目的に行います。
現地農業技術指導者であるSOJAEのスタッフであるヘルマン・リコが責任者となり、苗木2,000本、肥料、穴掘り機材、剪定鋏を購入し、小学校生徒、教師、父兄の手で各1,000本、合計2,000本の苗木を植林するというものです。植林によって、寒さや乾燥から畑や子どもたちを守ることができます。また、保水効果も重要です。
その後、苗木の生育に重要な5か月間にわたり、上記の人たちの責任で水やり、除草、剪定、追肥等の世話にあたります。苗木は生育の早い4種類で、一般的に防風林として利用されている種類の現地の木です。生徒たちも担当する植林と苗の世話は、授業の一環として位置付けられることになります。
事業総額は52万円で、苗木、肥料、機材購入費、指導者、事務・管理者人件費、苗の世話に伴う学校指導教師謝金に使われます。
写真は2012年にサネの会員の鈴木満さんがエクアドルに行って植林をした時のもので、子どもたちが肥料を運んでいる様子と、保護者も一緒に木を植える穴を掘っている様子です。最後の写真は今年の8月に鈴木さんがエクアドルを訪問したときに撮ったものです。強風の中やっとここまで育ちました。
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