2014年10月1日水曜日

カヤンベ奨学生報告  2013-2014

エクアドルでは6月に学年が終わり、9月に新しい年度が始まります。昨年度までの報告がカヤンベから送られてきました。

《奨学生講座》


昨年度は2013年の9月から2014年の5月まで、不思議の国のアリスの演劇に取り組みました。それぞれの奨学生が登場人物の役になって練習をしてきました。これを担当したのは、シンティア、アンドレア、ダーウィンの3人でした。

残念ながら、演劇指導をしていた、奨学生担当スタッフのシンティアが病気になってしまい、上演までこぎつけることができませんでした。

けれども大切なのはそこまでのプロセスだったと思います。この練習を通して、奨学生たちは成長を見せてくれました。たとえば、アンダーソン君は人前で話すことが大の苦手でしたが、だんだん話せるようになっていきました。本当に成長したと感動しています。
 
《アンドレアとガブリエラの外国滞在の経験を聞く》
元奨学生のアンドレアは日本で農業を学び、ボランティアスタッフのガブリエラはドイツでカウンセリングのボランティアを行いました。身近にそうした経験を聞き、奨学生たちは世界への思いを膨らませました。
 
《大学進学》
2月には大学進学や将来について卒業生とスタッフの間で話し合いを持ちました。もちろんそれ以外にも機会を見つけて進路への支援をしてきました。
今エクアドルの高校生たちは厳しい大学受験に立ち向かっています。統一試験に慣れておらず、そのための補習も十分に受けられないと不利な立場に立たされます。希望の大学があってもそのレベルに達していない場合入学はできません。また、学費は無償になったとはいえ、やはり大学に行くには経済的な負担が大きいです。経済的に貧しくて家庭を助けるためにも仕事を始めた子もいます。5人の卒業生のうち、今年入学できそうなのは2人です。働いている子も自分で資金を準備して大学に進みたいと意欲を持っています。
 
《卒業祝いとお別れ会》
カヤンベの奨学生たちは毎年良いグループを形成し、お互いに助け合える関係になります。そんな仲良しの子たちも卒業でお別れです。卒業生たちは新生活への期待や不安と、別れの寂しさも味わっています。カヤンベではお別れ会を行いみんなで食事をして楽しみました。





長い間文通を通して励ましてくださった日本のパドリーノ、マドリーナの皆さん、本当にありがとうございました。(卒業生一同)
 



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