この出張報告は、12月6日よりエクアドルに出張をした東城リーダー育成担当と大塚専門家、インターンの大川さん、現地事業補助員のジョセリンコヤゴの報告をもとにしたものです。
講座の最後の開催校、ラファエルコレア校はカヤンベ中心地バスで45分。生徒数は1年生から小学校6年生まで58人いる。この学校は政府の政策によって大規模なミレ二オ校が開講された時に廃校になるところでしたが、村を上げてこれに反対し、粘り強い交渉の末に継続を勝ち取りました。現在は生徒を減らしはしましたが、保護者の強い団結意識と村との強い絆で学校を支えています。3月の出張時にも突然教師が1名他校に配属になり、教師が減ってしまうという出来事があったばかりでした。困難は続いていますが、頑張っている学校です。
講座当日も仕事を休んで参加している親もいて、講座への関心は高く、参加者数は延べ30人を超えました。学校給食の実施のために、一か月1ドルを各家庭から集金し、家庭からの食材の持ち寄りと菜園収穫物を利用して毎週2回の食事の提供を行っています。
講座参加者の方々から、現状の報告、問題提起、解決方法の提案をお願いしたところ、次の問題が挙げられました。
*耕作面積が少ない
*ビニールハウスが古い
*発芽率が悪くなった
また、参加者からの要望として、給食室の建設、現在は子ども達が持ってきている食器の大きさが違うので同じ量の器の提供ができないか、農機具が欲しい、食事に加えて栄養剤の提供ができないかとの話がありました。
こういったニーズをどのように満たしていくのか、外からの提供ではなく、ここにあるものを生かしていくことが重要です。例えば、こちらでは食堂で食事をするという意識があるようですが、日本では教室で給食をとっていることを紹介しました。今後も教師や保護者と共に考えていきたいです。
発芽率の低下の解決として、苗の購入を考えていることも伝えました。
十分な耕作地を確保するために、土地を借りる契約を結び、収穫物の一部を地主に渡し、それをもって借り賃にするという提案が出されました。
<大塚農業専門家より>
訪問したタイミングもあろうかと思うが、6校の中で最も上手く野菜が育っていた。
小さなハウスを2つ所有している(1つは何も植えられていなかった)。
レタス、ビーツ、キャベツ、白菜、パクチーなどが育っている。
ハウスの外にはアップルミント、食用ほうずきが植えられていた。
気になる点は、土が乾いているのでマルチングは必須だと感じた。畝が低いのは水不足対策かもしれないが低くする分、深くまでしっかりと耕さなければならないので、もう少し高めにした方が理想だと感じた。
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