カヤンベでは以前は不十分ながら政府からお米や豆が配給され、お母さん達が順番で学校に訪れて給食を作っていました。それが今では廃止され、工場製品のシリアルバーやポタージュの粉などが配給されています。
給食がない学校では子ども達はどのような学校生活を送っているのでしょうか。
この写真は事業対象校の小学校の1年生の教室でお弁当を食べている様子です。
よく見ると何も持っていない子どももいます。お弁当の中身も煮豆だけ、ポップコーン、バナナを一本など様々で、大変シンプルなものです。
子ども達は朝早く家を出ます。親達はそれよりも早く家を出るので朝ごはんを食べていない子どもも多いのが現実です。
一方で、下の写真はやはり給食がない学校ですが、家からお金を持ってきた子ども達が購買(バール)で食べるものを買っている様子です。
お金(20円から30円程度)を握りしめてもってきた手でパンをそのままもらっています。ご飯も何人分かは用意されていますが、多くの子どもが菓子パンと甘いヨーグルトや菓子を買っています。
その下の写真はまた別の学校ですが、この学校は就学前の3歳の子どものクラスから高校3年生までが学んでいます。給食がないので、学年の上の子ども達を中心に、購買の前で長蛇の列。やはりご飯を買っている子もいますが、チョコレートパンやお菓子を買っている子どももいます。
お金を持っていたい子ども達が食べているのは政府から支給された甘い味のついた牛乳とりんごです。そしてみんなそれぞれに外で立ったまま食べています。中には落としてしまって慌てて拾って食べている子もいます。
こうした状況を見ていると子ども達が学校で食べている食べ物、また食べている環境が良くないことを痛感します。
右の写真は、給食が始まった学校(ウンベルトフィエロ)の様子です。ここは食堂もあります。
みんなが落ち着いて座って、お母さん達が作ってくれたシチューを食べています。
政府の補助があるわけではないのですが、教師と保護者が協力しあって給食の再開が実現しました。
講習会ではこのような経験例を伝えて、自分たちにもできるということを感じてもらいました。
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