サネは円安が始まる直前の今年3月に『アンデスの学校菜園を守る植林と緑の交流』事業を公益社団法人国土緑化推進機構に申請し、この度これが通りました。この事業は、学校菜園を強風と寒さから守り収穫を安定させ栄養改善のための給食の安定化を図ることを主目的とし、サネが教育支援をする組織という特徴を活かして日エ両国の子ども達の交流を通した植林教育も含めたものです。
植林は、アンデス山間地の2つの小学校の建物・学校菜園周囲で行います。農業技術者が責任者となり、苗木3,000本、肥料、穴掘り機材購入後、子ども、教師、保護者が苗木を植林し、生育に重要な一定期間にわたり世話にあたります。特に現地は標高が3,000mを越えるため、木が成熟するまでに時間がかかり、寒さにやられることもあるため寒暖差に注意を要します。植林する苗木は、菩提樹、エニシダ、ふやふやなどの地域原産で、防風林として利用されているものを使用する予定です。この一環の活動は子ども達にも授業として位置付けられます。
もう一つは、現地と日本の子ども達が絵の交換をし、互いの地域の紹介をし合う活動です。子ども達は植林を通して地域の自然環境に主体的に関わり、理解を深めていきます。事業後も自分達の力で活動を継続していけるよう配慮していきます。
この事業は植林だけではなく、JICA事業終了後、9月から新年度を迎える学校が学校菜園と給食が継続していけるようにスタッフが学校訪問をしていく機会ともなります。学校の教師や保護者にとって、スタッフの訪問は大事なことです。スタッフは本当に低賃金で大事な仕事をしています。
必要経費は、資材費(苗木、肥料、機材購入費)、外部指導者経費(謝金)、事務費(事務・管理者人件費)、燃料交通費、看板製作費です。これに加えて絵画教室や絵画展を開催する費用がかかってきますが、こちらは独自に調達する必要があります。
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