昨年10月からの事業期間で行われたアンデスの学校菜園を守る植林事業は、3月いっぱいで終了します。この事業は、次の二つの目的で行われました。絵の交流についてはすでにお知らせした通りです。
(1) 学校菜園を強風と寒さから守り収穫を安定させ、栄養改善のための給食の安定化を図る。
(2) 日エ両国の子ども達が絵画交流を通して自然への認識を深め、自分の住む地域への理解を通した自然保護の態度を育てる。
植林事業では、カヤンベ市ピタナアルト村のルイスウンベルトサルガド校とパンバマルカ村 のカルロスビセンテアンドラデ校で1500本の苗木を生徒、保護者、教師の参加で植えました。両校とも標高が3200mという高い場所に位置しており、植林された場所は強風にさらられることが多く、学校や菜園を守るためには植林が有効です。また両校とも水の供給が不安定でした。ルイスウンベルトサルガド校では、村が共同で使っている貯水池から水をひくためのホースはありますが、学校が使うことができるのは週2回のみであり、乾季には水不足が深刻でした。カルロスビセンテアンドラデ校でも、灌漑設備が整っていないために雨水に依存しなければならなかった上に、両校とも植林予定地が斜面にあり、土地の貯水能力も低く、乾季には子ども達がペットボトルで水を運んでいました。今回、両校とも雨水を貯めておくタンクをこの事業で設置し、水の安定的供給を図ることができました。現地は雨不足に悩まされることも多いのですが、現在タンクは有効に機能し、学校の水不足は解消されています。
写真は、両校で先生や子どもたちが植林をしている様子です。
植林も終了したので、木製の素敵な看板がつけられました。国土緑化推進機構の名称とロゴマーク、学校名、SANE、事業期間が入っています。
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