2014年2月16日日曜日

フォルクローレ楽器と、エクアドルコンサート出演者の菱本幸二さん

まずは、アンデスの音楽で使われる楽器を紹介します。この中のいくつかは当日ふやふやでも販売しています。

サンポーニャ:スペイン語でパンパイプのこと。長さの違う葦や竹の笛を2列に束ねた管楽器。下端は節でふさがっており、ビンの口を吹くのと同じ原理で音が出る。大きさにより楽器の名前が異なる。(写真はサンポーニャを吹く菱本さん)
ケーナ:アンデスのフォルクローレ演奏に用いられる楽器の中で、もっとも有名な管楽器。葦や竹で作られたリードのない縦笛で、表側に6つ、裏側に1つの指孔があけられている。
チャランゴ:アルマジロの甲羅を共鳴胴にして作られた撥弦楽器で、2本ずつ5組の複弦が張ってあり、小型のため高い音域が出る。動物保護のため、今日では木製のものもよく見られる。
ボンボ:太い木をくりぬいたり、板を張り合わせて円筒にしたものに山羊や羊、牛などの皮が張ってある。肩から吊るして2本のバチで演奏するのが一般的。
チャフチャス:山羊や羊の爪を縦にたくさん結び付けてあり、手で振って音を出す。独特の雰囲気を醸し出す打楽器の一種。

菱本さんは、アンデス音楽を世界に広める「アカパナ」と一緒に活動しています。

アカパナとは古代文明のピラミッドの名前です。リーダーのロランド・エンシーナスはケーナの第一人者で伝統的な楽器を復活させたり、各地の名曲を発掘するなどの功績で知られた人。'99年に結成し、海外でも高い評価を得ていた「ムシカ・デ・マエストロス六重奏団」を'05年「アカパナ」に改名して豊かなボリビア文化と心を世界中に紹介し続けているグループです。今回はメンバーがどなたか来るかな?

菱本幸二さんのプロフィール

13歳でケーナ、シークに出逢い、大学在学中より演奏活動を始めました。'90年~'96年ボリビアに滞在し、ムシカ・デ・マエストロス他数々の実力派アーティストと共演し、30枚以上のアルバムに参加。ムシカ・デ・マエストロス、アカパナとは数回にわたりヨーロッパ公演を行っています。'01年にポプラ社の総合学習のほんでボリビアの笛紹介に掲載された他、'02年には日本教育図書センターのDVD小学校教育実践指導全集のボリビアの笛の紹介にも出演しています。'01年ラ・パス市よりボリビア音楽への貢献を表彰されました。
そして、奥さまのクラウディアさんは飯能国際交流協会(HANIES)のスペイン語教室の先生もされています。当日もきっとお会いできるでしょう。出演はどうでしょうね。

アンデスの音楽とボリビアをを菱本幸二さんが紹介します・・

“コンドルは飛んで行く”のメロディーやケーナの音色は、なんともいえぬ郷愁を感じます。この種の音楽は日本でフォルクローレと呼ばれていますが、その宝庫といえるのが南アメリカの国ボリビアです。そこで約40年前に生まれた現代的な演奏スタイルは近隣諸国やヨーロッパの人々に大きな衝撃与えました。アンデス・フォルクローレのほとんどが、このボリビア・スタイルの影響を受けているといえます。
ボリビアは、地形や環境が変化に富んでいる上に、地方ごとに古来の土着文化があり、さらにスペインの影響も強く受けたことから、驚くほど多様な音楽や楽器が生まれたのです。人々の生活は、フィエスタ(祭り)や音楽とともにあります。大地の神パチャママへ捧げるため、あるいはお祝いのために人々は集い、演奏し、歌い踊ります。そうしたボリビアの人々の力強いエネルギーを間近に感じた私は、その感動を日本のできるだけ多くの方に感じていただきたいと心より願っています。

アンデスにいだかれた国、ボリビア

南米大陸の西側を南北に貫く、雄大なアンデス山脈。七つの国にまたがるこの山脈の麓には、数多くの民族が、それぞれ独自の習慣や文化を持って暮らしています。ボリビアのある地域は、昔アンデスでもっとも古いといわれるティワナコ文明を築いたアイマラ族が住んでいました。現在では先住民であるアイマラの血を受け継ぐひとびとと約500年前にヨーロッパから移住してきた人々、そしてその両方の血を引く人々が一緒に生活しています。長くヨーロッパ人に支配されてきた南米にも19世紀には次第に独立する国が現れ、ボリビアも1825年、独立の父シモン・ボリバールにより独立しました。そのボリバールの名からボリビアという国名が付けられました。

みなさん、2月23日のコンサート、開演は午後3時です。お待ちしています!

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