2021年5月17日月曜日

カヤンベのこれから 現地スタッフの思いに応えて

 


カヤンベの画家、カロバ氏の額の前で
ーカヤンベ支部のダーウィン、ヘルマン、SANE創設者のぺぺ、支部長のウイルソンー

カヤンベ支部の代表でもあり、メンバーの家族のような存在であったウイルソン・フランコさんが4月末に亡くなり、カヤンベには大きな衝撃が走り、深い深い悲しみが訪れました。SANEもSOJAEも小さな組織であり、メンバーはそれぞれが役割を果たすことで今の活動を支え、一人一人の存在は代えることが出来ないものです。突然のウイルソン氏の死はそのままカヤンベ支部を直撃し、それはカヤンベの山間部の学校で頑張っている先生や保護者達にも大きな影響を与えます。

そのような懸念を抱きつつ、10日ほどの期間をおいて、今後の方向性を話し合う機会を持ちました。カヤンベでは3年間のJICA草の根技術支援事業の3年目がコロナ禍の困難の中進行中です。このコロナ禍で、1年以上学校に子ども達が来ない状況が続いており、事業期間の2年目は子どものいない学校での活動となってしまいました。今後事業をどうするのかーこの問題も大きな課題となっています。期間延長をする方向でJICAと交渉するのか、それとも終わりにするのか。先行きが見えない中、JICAからは期間延長よりも一旦終わりにしてはどうかと意見も出ています。

★  ★ カヤンベメンバーの思い ★         ★

エクアドル政府は学校に子ども達が来られるようにしなくてはならないと考え、教師にワクチン接種などを進めている。来年度(2021年9月)から学校は並行授業(学校に来る子ども達を分けて週の半分は対面で、半分は自宅で行う)で行うだろう。学校に来た子ども達の栄養状態は良くないことは確実なので、6校とも回数は少なくても給食を出せるように支援したい。コロナによる休校になる前(2019年3月から2020年3月初め)まで1年かけて積み上げてきたことはゼロになったけれども、また1年かければできる。できることなら2022年6月まで期間を延長して取り組みたい。

★  ★         

32年の歩みの中で、SANEとSOJAEはエクアドルの子ども達の教育を良くしたいと共に歩いてきました。この厳しい状況の中でも休まず、ゆっくりとではあっても前向きに歩いていこうとするメンバー達の努力が報われるように、そのために、日本でも努力をしていきたいと思った話し合いでした。

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