2019年10月11日金曜日

飯能市立原市場小学校訪問

 3校目の訪問は、少し山間部にある原市場小学校でした。この日はいつものメンバーに加えて、JICA東京のSANE担当者の矢嶋さんも同行しました。
まず、学校全体のお話を校長先生から色々伺いました。その中で、学校応援団という組織があって、保護者や地域の皆さんが学校のために学校菜園や学習塾などいろいろな取り組みをしていることを知りました。特に学校菜園は、エクアドルで私たちがやっているのと同じような取り組みで、メンバーは驚くとともに大変共感したようでした。


また、授業をやっている様子を見せていただき、先生方が子どもに丁寧に教えている様子や、障害児学級で一人ひとりの子どもにあった指導をしている様子などを見せていただきました。1年生の算数の授業では足し算を丁寧に、そして楽しく、子ども同士の助け合いも促しながら、理解を自分の手元で可視化する算数セットを使いながら進めている様子が大変興味深く、JICAエクアドル職員のアンドレスさんは、エクアドルでもいかせたらと感想を述べていました。また、エクアドルでは障害を持っている子ども達は他の子ども達と同じ様に教室にいるけれども充分に障害に対応はできておらず、手厚い教育ができている原市場小学校の様子に大きな感銘を受けた様子で、これこそがインクルーシブな教育だと感じていた様子でした。
また、教室で一緒に給食を食べ、直接子ども達と話ができ、これも素晴らしい経験となりました。メンバーも言葉の違いを超えてすっかり子ども達と仲良くなりました。
また、朝食を食べてこなかった子ども達がいることもわかり、日本でもエクアドルと同じ様に給食が重要な役割を果たしていることがわかりました。栄養教諭が給食準備の時間や片付け時に教室を回り、子ども達と直接触れ合っている様子や、毎日食材についての情報や献立のレシピを欲しい人は持っていける様に準備していて、その細やかな配慮に感銘を受けました。
学校は調理室を持っていて自校給食を行っていますが、お隣にも規模の小さな学校があるため、2校分の給食を作っています。けれどもその質を落とさないために、温かいまま運べるようにしたり、食器を先に運び、調理したものは直前に運ぶなど工夫をされていました。
学校の温かさを感じる訪問となりました。校長先生をはじめ、原市場小学校の皆さん、大変ありがとうございました。



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