2016年5月24日火曜日

洪水被災地に住む奨学生からの手紙

ソハエとサネのみなさまへ

ピサンビージャ村、特にアントニオ・エリサルデ校に起きたことをお話します。
すべては私が雨でびっしょりになって学校から帰ってきた午後に起きました。
私が家についてから何分かすると雨は強く降り始め、どんどん水かさは増し、私の母や近所の人たちの畑の野菜を流していきました。そして私の学校はちょうど底のような場所にあったため、すべての水が流れ込み、教室の窓を割り、教室にあった私たちの持ちものをすべて泥と一緒に流してしまったのです。学校全体が流れ込んできた水と泥に浸かってしまいました。それは恐ろしい出来事でした。
特に給食室は泥壁の古い建物でしたから、流れ込んできた水は建物を破壊してしまい、私たちは給食室を失ってしまいました。翌日の朝、消防士の方々が来てくださり、私たちも彼らと一緒に教室の泥をきれいにするために働きました。すべてはとてもひどい状態でした。本、ノート、授業で使う教材など、すべてはダメになってしまいました。教室の泥を取り去り、きれいにするまで1週間授業はできませんでした。
でも、たくさんの方々(カヤンベ市、教育省、教育委員会など)が私たちの学校の状況に対して救助の手を差し伸べてくださり、寄付が届きました。おかげさまで大きな損害を受けた私たちも復旧することができました。そして、今給食室と食堂が新たに建設されています。まだできあがってはいませんが、きっと素晴らしいものになるでしょう。-ついに-私たちは食事ができる適切な場所を持つことができます。
それは私の学校にとって大惨事でした。けれども多くの人々と組織の連帯のおかげで私たちは前向きに進んでいます。

SANEのみなさまには、素晴らしい給食室の完成のための大きな貢献をしていただき、ありがとうございました。今週は(給食室の床に敷くための)タイルやその他の資材が届きいます。それは教室の完成に足りなかったもので、それが届いてようやくできあがるのです。
大きな感謝を込めて
ヤディラ・モラレス
(編集部注)
エクアドルでは政府の朝食配給の制度が始まったことによって現在手作り給食は行われていないのですが、この学校ではSANE/SOJAEの支援と村や学校の参加で、長い間学校菜園が行われており、この収穫物を使って手作り給食が続いていました。ところが3月に洪水に襲われ、すべての教室とそこにあったパソコンなどの機材や教科書などの教材などと、給食室を失ってしまったのです。
この惨事に、エクアドルではその直後からキトの子どもたちが学用品の寄付を集めるなど支援活動が行われました。もちろん政府機関も学校の再開のために必要な支援を行いましたが、調理室・給食室の建設には至らず、学校の保護者が協力し合って自分たちで建設しました。このための資金が足りず日本に要請がきていました。ゆうちょ事業団からの助成金やみなさまからのご寄付のおかげで、ついに完成されます。
Fundación SOJAE-SANE

El motivo de mi carta es contarle el suceso que aconteció la comunidad de Pisambilla en especial la Unidad Educativa Intercultural Bilingüe “GRAL. ANTONIO ELIZALDE”.

Todo ocurrió en la tarde cuando yo llegaba de la Unidad Educativa empapada por la lluvia, pero después de unos minutos la lluvia comenzó con mayor fuerza, el agua se acumuló más y más llevando a su paso unos sembríos que tenía mi madre y los sembríos de los demás vecinos; y como mi escuela (Unidad Educativa) está ubicada en una hondonada, toda el agua se acumuló y rompió las ventanas de las aulas por la presión de tal manera que todas las pertenencias que poseíamos se llevó el agua mezclada con lodo. Toda la escuela quedo bajo el agua y el lodo; todo fue espantoso.

Como la cocina era de tapial el agua acabo con ella y nos quedamos sin cocina; a la mañana siguiente en la escuela se encontraban los bomberos y juntos con ellos trabajamos para sacar el lodo de nuestras aulas. Todo fue horrible ya que las cosas, libros, cuadernos, material didáctico que poseíamos se dañaron. Las clases se suspendieron una semana hasta limpiar todo el lodo que se había acumulado.

Pero las instituciones (Municipio, MIES, Distrito de Educación, entre otras) se compadecieron de nuestra escuela y al día siguiente llegaron donaciones; gracias a ello pudimos recuperarnos en algo de la gran perdida, y gracias a ellos y a otras organizaciones hoy se está construyendo una nueva cocina con comedor. La cocina-comedor aun la están terminando, pero será muy bueno que -por fin- podamos contar con un lugar decente donde poder servirnos los alimentos.

Sé que esto fue una catástrofe para mi escuela, pero gracias a la solidaridad de la gente y de organizaciones estamos saliendo adelante.

Gracias SANE por su gran contribución para que nuestra cocina comedor quede muy bonita, en esta semana llegó la cerámica y demás materiales, esta era una obra que nos hacía mucha falta.


Muy agradecida, me despido

Atentamente:

 Yadira Morales

2016年5月20日金曜日

地域の環境を守り、子どもたちをはぐくむ植林事業

 SANE/SOJAEは、標高3000m前後のアンデス北部カヤンベの強風と乾燥、そして寒さという問題に加えて、突然の豪雨と洪水からも地域と子どもたちを守るために、植林事業を進めています。

この事業は、公益社団法人国土緑化機構緑の募金交付金とサネの資金で運営されています。

植林は苗木を植えてから大きくなるまでに何年もかかります。特にここでは寒さが影響して苗木の育ちは遅々としたものです。

それでも子どもたちは夢をもって一生懸命木を育てています。その様子を絵に描いて送ってくれました。そこには学校の校舎、周囲の自然環境、子どもたちが働く姿、そして実際に植えている木々の苗が生き生きと描かれています。

どうぞ可愛い絵をお楽しみください。





2016年5月17日火曜日

洪水寄付と助成に感謝!                                           -被災地ピサンビージャでは工事が進む

みなさま、たくさんのご心配と寄付をありがとうございました。

3月に豪雨のために洪水に見舞われたカヤンベ僻地の村ピサンビージャの学校では、調理室が壊れてしまい給食も外で作られていました。

エクアドルでは保護者による手作り給食があったのですが、現在はほとんどの学校で姿を消しています。そのような中、SANE(サネ:日本の会)とSOJAE(ソハエ:エクアドルの会)が学校菜園を行っている学校では保護者の参加によって給食が継続されています。貧しい村の暮らしの中で、給食は大切な栄養源となっています。
ここピサンビージャは人々のエネルギーのみなぎる村で、学校では素晴らしい菜園が行われています。ところが洪水のために調理室を失ってしまい、給食が途切れてしまったのです。保護者はやがて外で調理を始めましたがそれは大変なことです。

学校の保護者達は協力し合って自分たちで調理室の建設に取り掛かりました。完成には30万円ほどの資材購入費用が必要でした。この要請に応えてサネは寄付を呼びかけ、同時に助成金の申請も行いました。
おかげさまで、ゆうちょ財団からの20万円ほどの助成金が決まり、不足分10万円もたくさんのみなさまからの寄付が集まりました!

みなさま、ありがとうございました!
子どもたちの給食がここで作られる日も遠くはありません。

※なお、洪水寄付の受け付けは終了します。地震寄付は5月28日まででいったん集計し、被災地の教育支援にどのように使うか決定する予定です。

2016年5月1日日曜日

出張報告&エクアドル音楽を聴きながら料理を楽しむ会                                    5月29日

5月29日はSANEの活動報告会&総会です。
2月と3月にエクアドル出張をした、奨学生担当の後藤響子理事と杉田優子代表理事の現地報告を、エクアドル音楽と料理を楽しみながらお聴きいただこうという催しです。ぜひお出かけください!


SANE2016年度通常総会特別イベント

出張報告&エクアドル音楽を聴きながら料理を楽しむ会

5月29日(日曜日)午前1030分~1230

ぽかぽかハートヴィレッジ  http://blog.livedoor.jp/pokapokaheartvillage/
駐車場有。電車でお越しの場合は飯能駅または東飯能駅より送迎がありますので事務局までお知らせください。

(飯能市双柳129  ℡ 042-978-8648) (参加費:500円)

報告 後藤響子(理事、奨学生担当)杉田優子(代表理事)

 

飯能という小さな町で始まったエクアドルの子どもたちへの教育支援がはや26年。

成長した子どもたちは、社会に出て技術者、医師、看護師、教員、研究者、そして温かい家庭を築いています。困難の中を、家族を助けて働きながら学んでいる卒業生も。
アンデスの山の学校では、大きな信頼を得て学校菜園を作り、植林をして子どもたちの健康を守っています。
そして現在も続く経済困難の中を、元奨学生が中心となって現地でも資金を作り、協力者を募り、会の活動を継続させようと努力しています。

確実に見えてきた活動の成果。それは公正な社会をめざして協力し合う姿となって表れています。そんなお話をします。
現地での奨学生の様子も後藤響子よりお話させていただきます。

そして、豊かな文化の交流も!

エクアドルで貧しい子どもたちのための学校のボランティア活動をした渡辺文さんが、滞在中に学んだ料理の腕をふるってくださいます。

深く理解しあい、協力し合える、日本とエクアドル

二つの国でほぼ同時に起きた大地震。人々の困難はつきません。同じ境遇にある国だからこそ一緒にできることはある、と私たちは考えています
 
どうぞ、お出かけください!
 

 

さわやかな季節ー新年度ふやふやの活動始まる

 今日は飯能市の南高麗地区で恒例のお散歩マーケットが開催されました。この行事は山間部に住むみなさんがご自分の家の軒先で、畑や山で育った野菜や果物、その加工品を販売し、外から訪れた皆さんはお買い物を楽しみながら山歩きをするというもの。毎年5月と11月の2回開催されています。




『世界のみんなと手をつなぐ店ふやふや』は、SANE会員のお宅の前でいつもお店を出させていただいています。地域の環境保護を目的に、森林で他の植物と一緒に育っているインタグコーヒーやそのほかのフェアトレード品、エクアドル北部アンデス地方の先住民の作った民芸品などを扱っているふやふやの思いはお散歩マーケットの主催者や参加者のみなさんの思いと重なるところもあり、いつも関心をもって見ていただいています。

今日もたくさんの方々においでいただき、お買い上げいただきました。ふやふやの品物は、エクアドルでの仕入れ、日本までの運搬、値段付けなどの準備、そして当日の販売まですべてボランティアで行っています。たくさんの人々の善意のリレーがお買い上げくださることで完結し、収益金がまたエクアドルの子どもたちのために使われることになります。左の写真はパナマハットをお買い上げくださったHさん。お似合いですね。このパナマハット、名前はパナマですが実はエクアドルで作られているのです。夏は涼しげでいいですよね。

これからも飯能夏まつりなどで販売します。どうぞ楽しいお買い物にお出かけください。                        今日は洪水の寄付もよびかけました。たくさんの方にご協力いただき、感謝しています。
ありがとうございました!