2022年6月22日水曜日

エクアドルで激化する抗議活動     事業に大きな影響

エクアドル先住民連盟(CONAIE)による燃料価格の上昇をはじめとする物価高騰などに対する抗議デモが激化し、6月17日夜ラッソ大統領は、コトパクシ県、ピチンチャ県及びインバブラ県を対象とした30日間の非常事態宣言を発令しました。上記3県においては集会の自由の権利が制限され、またキト都市圏においては、6月18日以降夜10時から翌朝5時まで、保健衛生、警察・治安関係者等以外は外出禁止となっています。23日までに3名の死者と90人以上の怪我人が出たようです。

カヤンベの学校も全て対面での授業がなくなり、キト支部の奨学生担当のヘネシスさんからも外出できない状態でみんな自宅待機だと連絡が来ています。JICA事業は今月いっぱいの予定ですが、残念ながらこのまま年度末を迎えることになりそうです。

写真はカヤンベスタッフのヘルマンから送られてきたカヤンベ中心地の様子です。

サンパブロウルコ村のウンベルトフィエロ校の教師アントニオさんからは学校の給食の様子が送られてきました。村の外には出られないけれども学校での菜園や給食は通常通り行われているようです。やはりこの学校は地元の先生が多いのでこういう時には強いですね。







第3回ワークショップのお知らせ


 

2022年6月19日日曜日

第2回SDGsワークショップ

 6月18日のワークショップは、普段飲んでいるコーヒーに関わる生産と労働、環境の問題、輸出入、生産者と労働者の関わりなど、多くの問題についてSDGs(持続可能な開発のための17の目標)と照らし合わせて確認をしていきました。

前回から進んで、より詳しくSDGsの各項目をコーヒーを通して確認できました。

参加者はグループに分かれて、講師の指示に従って議論し、それぞれの意見をまとめて発表します。中には元大手のコーヒーメーカーに勤めていた方も!(ちなみにこの会社はカヤンベにも大きな工場を持っています)

最後に、サネの杉田より実際にサネの活動地に近いコーヒーの産地インタグの話をさせていただきました。ここは鉱山(銅)の開発をしないで豊かな山の自然を守るために人々がコーヒー栽培を始めた地域です。人々はこれまで何度も開発の危機にさらされながらも自然を守り自分たちの始めたコーヒー栽培を守るために頑張ってきました。このコーヒーが日本に送られ、私たちの口に入っているわけです。


当日はその場で豆を挽いてコーヒーを淹れ、飲んでいただきました。

次回はこれまでの2回のワークショップを踏まえていよいよサネの実際の事業について考えていきます。7月10日です。皆様のご参加をお持ちしています。

2022年6月5日日曜日

エクアドルからこんにちは3 カヤンベウンベルトフィエロ校を訪問

日曜日にカヤンベに移動し、現地スタッフと共に事業校での最後の講座を行っています。

1日目はサンパブロウルコ村のウンベルトフィエロ校を訪問しました。

写真は教室で熱心に勉強する子ども達の様子です。図形の授業で定規を使って四角形を書いていました。



最後の講習会のテーマは、現在行っている学校菜園と給食を事業後も継続していくために、というものです。
ジョセリンは保護者達に動機づけをしっかりしたいと熱弁をふるい、参加者のみんなを惹きつけていました。
私(杉田)はその中で、日本での仕事を紹介しました。下の写真は参加者にアンケートを取っている様子です。








この学校は先生方が積極的に食事の準備にも関わっています。写真はサラダに入れるピーマンを切っている先生です。3人の先生達がお母さん達を手伝っていました。