2012年3月31日土曜日

出張報告(6)キトの奨学生交流会

3月11日、震災からちょうど1年目に、キトでも奨学生たちと震災について考える会を持ちました。
写真は自由の森学園高等学校の生徒たちと行った被災地支援の様子を写真で見ているところです。
この日は同志社大学の宮地さんも来られて、日本のことを紹介してくださいました。
この集会の後、1周年記念イベントとして、日本大使館が主催して行われた『ありがとうエクアドル』にみんなで参加しました。自由の森学園の生徒も一緒です。
遠く離れた二つの国の若者たちが一緒に何かを経験し、考えるということ、大切なことですね。

2012年3月28日水曜日

出張報告(5) 進学ー難しい選択

エクアドルの山岳地域では新年度は9月に始まり、6月に終了します。SANEの奨学生たちは日本で言えば中学校1年生から高校3年生までの青年たち。高校3年生は進路選択に向けて準備期間に入っています。
今年の卒業生は9人。家庭の経済状況と学力、自分の関心を考慮しながら進路選択していきますが、SOJAEスタッフのアドバイスは大変重要です。
医師になるという希望を経済的に家庭を助けるために変更し、もっと早く社会に出られるように看護の道を選ぶという子、資金を義父に頼ることなく進学したいと1年は働くことにした子、厳しい状況の中をしっかりと選択している様子を担当のイバンやダーウィンが語ってくれました。

卒業生にもインタビューしましたが、昨年大学進学後病気になって退学した子も二人ほどいました。でもスタッフの支えもあって大学に復帰したり、他の学部に移ったりしてがんばっている様子でした。エクアドルでは国立大学は授業料が無償になりましたが、多くの希望者が殺到するようになり、進学の難しさは変わりません。そのような中、国の奨学金、ドイツNGOの奨学金、そしてSANEの専門家育成奨学金に助けられながら、たくさんの卒業生が専門家をめざして大学に進学しています。

2012年3月27日火曜日

出張報告(4)読まれているサネビジョン

SANEの会報、サネビジョンは日本語版とスペイン語版のそれぞれの編集担当者がおり、3か月に1度両方が同時に発行されます。内容は完全に同じものではなく、日本語版は日本で、スペイン語版はエクアドルで読まれることを想定してそれぞれに伝えたい内容が掲載されています。スペイン語版はもちろんSOJAEのメンバーの協力のもと作成されます。印刷は日本で所沢市役所の自治労連のみなさんのご協力で、製本・発送は飯能の福祉関連NPO法人あおーらのみなさんの協力で行われます。
とってもたくさんの方々の協力で毎号製作されているのです。
今回の出張で、向こうの方々がこのサネビジョンを読んで下さっていることがわかりました。
この写真は、ロッテドスの修了式の時のもの。手前に座っている木工の講師の方が熱心に読んで下さっていますね。
こちらは工芸と溶接の講師の方々です。ちょっとわざとらしいですが(笑)、皆さん特に自分の一生懸命やってきたことが記事になっていて本当にうれしい様子でした。
サネビジョンはこのブログからダウンロードすることもできます。
どうぞ覗いてみてください!

2012年3月26日月曜日

出張報告(3) 豊かな学校菜園

カヤンベにある8つの学校ではSANEの支援で学校菜園に取り組んでいます。
ピタナアルトというコミュニティの学校では、先生方の熱心な指導のもと、素晴らしい菜園が生徒たちと保護者の協力でできています。
写真は、この学校で講習会(経験交流会)が行われた時のものです。
他の学校の先生、他のNGOの職員、教育委員さんたちが参加して菜園を見学し、経験交流をしました。
一つ一つの作物には写真のような表示が付けられ、どの作物も豊かに育っています。
この菜園は学校教育の一環として取り組まれ、全校の子どもたちがこの作業に参加しています。さらに、政府からの給食がない現在、お母さんたちの協力によって収穫された作物は給食として出されています。
この日もスープとジャガイモや豆をゆでたもの、鶏肉(保護者の提供)などをごちそうになりましたが、とーーーってもおいしかったです。

2012年3月21日水曜日

出張報告(2) 奨学生と震災と社会の在り方について考える

3月4日にはカヤンベで、11日はキトで奨学生たちと一緒に、『東日本大震災とその後の社会の在り方』について考える会を行いました。
奨学生たちは最初にグループに分かれ、それぞれ『日本について知っていること』『エクアドルが将来どうなると良いと思うか』について話し合い、その後みんなに発表。
さらに、杉田が準備してきた日本の市民活動家6人の震災後の活動についての文章を、グループに分かれて読み、共感したことや共有したい文章について発表しあいました。



そして、自然と共に生きることについて一緒に考えることができました。
キトではその後カロリナ公園でおこなわれていた『ありがとうエクアドル』イベントに参加しました。

改めて、震災で亡くなられた方々のご冥福と、いまだに苦しんでおられる多くの方々が早く元気を取り戻されますようお祈りします。
また、放射能の被害から子どもたちをはじめとする多くの人々の健康を守るために、一人ひとりが知恵を出し合って生きていかなくてはいけないと心から感じています。

キトではエクアドルの日本大使館が主催し、震災写真展を3月中行っていますが、この開催式典で大使がわざわざ『震災にもかかわらず継続してエクアドル教育支援に取り組んできた』とSANEの活動を取り上げて下さいました。これは多くの会員、友人の皆さまのご理解のおかげです。あらためて感謝申しあげます。

出張報告(1) ロッテドスでの修了式


エクアドルからご報告です。
3月10日カヤンベ郡カンガウア教区にあるロッテドスという村の木工・溶接研修修了式に参加しました。80時間にわたる技術の授業を終えて、子どもたちは自分の作品を展示し、学校全体でお祝いをします。写真は一番下のクラスの子どもたちの踊りです。
式典の後子どもたちは自分の作品を紹介します。自信に満ちた彼らの顔が印象的でした。
この研修は産業の少ない村に大きな希望をもたらす重要な役割を果たしています。

2012年3月12日月曜日

SISAYコンサート

埼玉県飯能市にエクアドルの音楽グループSISAY(シサイ)がやってきます!


日時:2012年6月15日(金)
開場:17:30 開演18:30
会場:飯能市市民会館小ホール
料金:一般      前売¥3,000 当日¥3,500
   中学生以下  前売¥2,000 当日¥2,500


ステージと観客が一体になるような、素晴らしい演奏をぜひお楽しみください。


▼コンサートチラシ

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