2012年3月28日水曜日

出張報告(5) 進学ー難しい選択

エクアドルの山岳地域では新年度は9月に始まり、6月に終了します。SANEの奨学生たちは日本で言えば中学校1年生から高校3年生までの青年たち。高校3年生は進路選択に向けて準備期間に入っています。
今年の卒業生は9人。家庭の経済状況と学力、自分の関心を考慮しながら進路選択していきますが、SOJAEスタッフのアドバイスは大変重要です。
医師になるという希望を経済的に家庭を助けるために変更し、もっと早く社会に出られるように看護の道を選ぶという子、資金を義父に頼ることなく進学したいと1年は働くことにした子、厳しい状況の中をしっかりと選択している様子を担当のイバンやダーウィンが語ってくれました。

卒業生にもインタビューしましたが、昨年大学進学後病気になって退学した子も二人ほどいました。でもスタッフの支えもあって大学に復帰したり、他の学部に移ったりしてがんばっている様子でした。エクアドルでは国立大学は授業料が無償になりましたが、多くの希望者が殺到するようになり、進学の難しさは変わりません。そのような中、国の奨学金、ドイツNGOの奨学金、そしてSANEの専門家育成奨学金に助けられながら、たくさんの卒業生が専門家をめざして大学に進学しています。

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