2020年4月16日木曜日

休校から1ヶ月ー学校菜園を守る活動

エクアドルでは学校が休みになってから一月が経ちました。特に山間部では連絡も取りにくく、子ども達の様子も気になります。現地スタッフも公共交通が止まっていたり、インターネットも不十分な中、事務所に来ることも大変なのですが、現地事業補助員のジョセリンが各学校の先生と連絡をとって様子を伝えてくれましたのでお伝えします。

ウンベルトフィエロ校(サンパブロウルコ村):全ての教師はネットでつながっており、週に一度連絡を取り合っています。話し合うテーマの一つは学校菜園のことです。学校菜園責任者のホセ・ネストル・ピラタクシ先生は学校のあるサンパブロウルコ村に住んでいるので作物や家畜のクイの世話をしてくれています。彼の送ってきてくれた写真を見ると、植えられた苗はまだ育っている途中であるのがわかります。作物の種類は、アセルガ、レタス、キャベツ、赤かぶなどです。


ピサンビージャ村のヘネラルアントニオエリサルデ校では、教師であり校区に住んでいるパストーラ・ランチンバ先生と保護者のオリンピア・イグアゴさんの2人の女性が菜園の世話をしてくれています。菜園にはたくさんの種類の作物が育っており、収穫時には配られることになります。

 パンバマルカ村のカルロスビセンテアンドラーデ校では、保護者代表のレオニーダスチュラコさんが菜園の担当をしてくれています。主な作物はチョチョス(豆の一種)で収穫まではまだ何ヶ月かかかります。

ラコンセプシオン村のラファエルコレア校の校長先生は、すべての学校と同様に子ども達とインターネットを通じて連絡を取るのは難しく、3人の教師が村まで来なくてはならなかったと話しています。4月12日の日曜日に子ども達の家庭訪問を行い、学校菜園も見ました。そして保護者代表で学校菜園の担当でもあるロヘリオ・コヤゴさんは子ども達の家庭に作物(レタス、ブロッコリー、アセルガ)を今週届けることが決まりました。その翌週は再度収穫が期待され、まだ収穫には時間のかかるトマトやピーマンの世話を続けます。

村へのアクセスは制限されており、失業状態でいる多くの村の人々にとって、提供された作物は不可欠のものでした。村の多くの人がバラ栽培の農園で働いており、この状況の中人員削減をされました。

コロナの問題が起きたとき、学校菜園がダメになるかもしれない、ここまで積み上げてきた事業が振り出しに戻るかもしれないと大変心配をしましたが、このように保護者と教師の努力で守られ、それだけではなく、ラファエルコレア校のように困窮している家庭への支援になっていることがわかり、心から現地の努力に感謝しています。



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