2020年4月3日金曜日

エクアドルの状況6 教育省の通達(4月2日付)より

エクアドルの学校は年間200日の授業日数の確保が義務付けられています。現在、全ての学校が休校中ですが、4月中は国が開発しているインターネットの教材で学習するという内容の通達を出しました。けれどもこれは授業日数200日にはカウントされていません。授業日数を今後どのように確保するのかが課題となっています。
4月2日の通達によって5月4日以降については、教師も生徒も学校に来る必要がない状況で学校を再開します。すなわち、オンラインで授業を行い、授業日数にカウントするということです。
ただ、政府が開発しているオンライン授業システムは現在のところ大人数のアクセスに耐えられず、パンクしてしまうようです。もちろん教材の開発もどこまで進んでいるのかわかりません。5月までに環境が整えられるかどうかが試されています。また、ネット環境にない生徒には教材をプリントアウトしたものが届けられるようにするということですが、これも難しい作業となるでしょう。
全てはコロナウイルスの感染状況がどのように推移するのか次第という側面もあります。世界中が初めての経験をしています。日本も先が見えない中を教育関係者の努力が続いていますが、お互いに経験をシェアしながら子ども達のためにより良い環境を整えていけるようにと祈るばかりです。
サネはエクアドルの奨学生(中高校生)と日本の会員(文通相手)との間で毎月の手紙の交換をネットを通じて行っていますが、今手紙の交換は子ども達の様子を知り、励ます大切な手段となっています。

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