2020年4月5日日曜日

コロナ感染による休校措置直前に行われた講習会1

3月に予定されていたJICA草の根委託事業のプロジェクトマネージャー杉田優子の出張は、コロナウイルス感染症の拡大によって中止となりましたが、現地では杉田なしで予定通りに連絡協議会、講習会を行うことにしていました。給食連絡協議会についてはこのブログで3月17日に報告をいたしました。その後6校で予定されていた講習会は、11日のピサンビージャ村ヘネラルアントニオエリサルデ校、12日のピタナアルト村のルイスウンベルトサルガド校が終わったところで、全土で休校措置が取られて中止を余儀なくされました。
今回はヘネラルアントニオエリサルデ校の報告を掲載します。

ピサンビージャ村ーヘネラルアントニオエリサルデ校ー
村の指導者の一人が亡くなり、ちょうど葬儀の日と重なったために、講習会への出席が少なく、また時間も限られたものとなってしまいました。この学校では栄養と食に関する関心は高まってきており、保護者も残念がっていました。開始に際して一人の保護者からせっかくの機会に参加できない人が多く申し訳ないとの謝罪の言葉と、後でこの内容は伝えますとの発言がありました。

学校の状況:栄養についての知識が少なく、学校として長く子ども達に食事を提供してきたにも関わらず、保健省の行った身体測定の結果は良いものではありませんでした。下のグラフは2月に保健省がSANEの協力で行った、カヤンベ市カンガウア地区にある事業校5校での身体測定の結果を表しています。見づらいのですが、左から、調査全数537人、急性栄養不足(症状が軽め)51人(表に59.4%とあるのは9.4%の間違い)、慢性的栄養不足235人(43.7%)、太り過ぎ40人(7.4%)、肥満3人(0.55%)、平均値の子どもが208人(38.5%)とあります。



















これに対して、下のグラフがこの学校の結果ですが、調査全数144人、急性栄養不足(症状が軽め)18人(12.5%)、慢性的栄養不足73人(50.69%)、太り過ぎ17人(11.8%)、肥満0人(0%)、平均値の子どもが36人(25%)でした。

















前日に開かれた連絡協議会でも話題になったのですが、学校として努力をしてきただけにこの栄養不足の子どもの数の多さに保護者も教師も驚き、地域の大きな課題を改めて感じていました。

学校菜園について:お伝えしてきたように各校の学校菜園では、種子を植えても発芽しないという問題が多く起きたために、苗を購入して植える方法に切り替えました。今回の現地事業補助員で農業技師のジョセリンによる講習はこれに対応して苗の植え方と育て方人ついてでした。これは参加者の関心を呼ぶもので、初めて知った内容も多くあったようです。参加者からの質問もありました。

保健省の身体測定の結果について:          (写真:学校菜園)
これは上記の通りです。このような悪い結果は参加者にとっては予想外のことでしたが、原因として水の質が悪いことも考えられるのではないかと意見が出されました。

栄養について:食品群について学びました。冒頭に書いたような事情で講習会の時間が限られていたために多くの時間を費やすことはできませんでしたが、この日に準備してくれた食事を例にとって食品群について説明をしました。また、エクアドルで使われているクチャラ la cuchara alimenticia de las Guías Alimentarias Basadas en Alimentos del Ecuador (GABA) )を使いました。https://www.youtube.com/watch?v=uEBFNXMw50I使いました視覚に訴えてわかりやすい説明になっています。51枚のスライドを使って食品を3つの食品群に分けることも行いました。

これまでは、講習会の最後に今後行うことを決めて行動計画を立てるのですが、今回はその時間はありませんでした。でも学校や家で食べているものを食品群に分けてみるということへの関心は確実に深まったと思います。また、講習会の後のアンケートも取れませんでしたが、生活の質を上げるために、栄養と食事について保護者全員が集まるときに来て話してほしいという意見が聞かれました。

講習会で出された食事:
ジャガイモとにんじん、キャベツとカブの入ったポタージュです。







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