SANEには二つの主な活動があります。
一つは奨学生事業、もう一つは教育環境改善事業です。今日は奨学生事業のことをご紹介します。
SANEは元々中高校生への奨学生事業を行う会として設立されました。それは創設者のホセ・アルメイダ(通称ぺぺ)自身が貧しい家庭に生まれ、自ら働きつつ奨学金を得て大学まで卒業した経験があり、奨学金事業への信頼感(教育を受けることによって人は変わるという確信)があったからというのも理由の一つです。日本人にも奨学制度への支持はありました。支援している子どもが誰なのか顔が見えること、その子どもが高校卒業できるように支援するということがわかりやすいこと、学校教育への信頼感などがその理由でした。これは基本的に今もこの事業を支える考え方となっています。
奨学生プログラムは一人一人の子どもに長い時間をかけて、学習支援、社会の見方を学んだり、自分を知り自信を持って生きていける力をつける毎月の講座、日本の会員との毎月の文通などを行なっています。
今回は現地でどのようなことを行なっているのかご紹介します。
一つは奨学生事業、もう一つは教育環境改善事業です。今日は奨学生事業のことをご紹介します。

奨学生プログラムは一人一人の子どもに長い時間をかけて、学習支援、社会の見方を学んだり、自分を知り自信を持って生きていける力をつける毎月の講座、日本の会員との毎月の文通などを行なっています。
今回は現地でどのようなことを行なっているのかご紹介します。
この卒業生の姿が後輩の奨学生にとっては何よりの憧れの対象となります。
左の写真の中でもたくさんの卒業生が一緒に活動しています。その多くは大学生ですが、教師やNGO職員となった社会人メンバーもいます。
左の写真の中でもたくさんの卒業生が一緒に活動しています。その多くは大学生ですが、教師やNGO職員となった社会人メンバーもいます。
親たちも集まって作業をしたり、会合を持ちます。時には保護者の相談を受ける時もあります。青年期の彼らの中には親との関係がうまくいっていない場合もあります。そういう時は親子両方に話を聞きながらアドバイスをしていきます。

この事業が始まる時は、不安や抵抗感もありました。例えば学校支援となると支援の対象が広く、個人に限られることはありません。みんなに平等に行き渡る感じがあります。けれども奨学生支援は限られた中高校生を対象として、長い期間をかけて行うことになります。支援によって一人の人にどのような影響をもたらし、それが個人の成長と社会にどのような影響を与えるのかはすぐにわかることではありません。高校卒業が、その後の就職や進学に力となり、個人の幸せにとって効果があることはある程度は予想できますが、SANEのように対象者が35人と限られている場合、それが社会のより良い発展にどれほどの効果があるのかはそう簡単に評価ができないとも言えるでしょう。けれどもSANEの場合、大きな規模の支援はできないからこそ、少ない人数でも一人の子どもに時間をかけて関わっていくことで確実な何かが得られる可能性も出てくるのかもしれません。
そして、30年の時間を経て、多くの卒業生が活躍する姿を見ると、彼らからもう一つ支援の輪が広がっていると感じます。
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