2015年5月25日月曜日

卒業生たちの姿

奨学生たちは高校を卒業すると、奨学金支援は終わります。けれども、長い子で6年間奨学生事業の中で育ってきた子たちの何人かは卒業後も大学に行ったり働いたりする合間に事務所にやってきてボランティアとして後輩たちをサポートしています。
右はカヤンベの奨学生たちが現在取り組んでいる『不思議の国のアリス』の初上演(3月に杉田が出張した時に見せてくれました)の時の記念撮影ですが、後列の左の二人、最前列のアンドレア、後列左から7人目のサンディなどは卒業生です。一緒に劇を楽しんだり相談相手になったりしています。

 左と下の写真はキトの奨学生交流会の時に参加した卒業生たちです。
彼らの多くはまだ大学生ですが、左の写真の右から二人目の卒業生ヘイディはサネ設立当時の奨学生で、すでに子どもが高校生(写真左端)になっていました。
卒業生たちとじっくり話をする機会が持てたのですが、彼女は『自分の人間形成の上で70%はSANEで学んだこと』だったと話してくれました。
また、エリザベス(下の写真の前列右から二人目)は、母親や幼い弟妹を抱えて精神的にも経済的にも家族を支えています。学びたいとい
う希望を捨てずに、半年大学に行き、次の半年は働くという方法で生活しているのです。その合間に事務所に来てボランティアとして活動しています。
大学院に進んで火山学を学びたいと言っているのはフランシスコ(前列左端)、看護学を学びながら後輩の学習サポートをしていたマイラ(後列中央)、SOJAEの代表として2011年に日本にやってきたディエゴ(後列中央)は今は企業に勤め、毎年寄付をしながら支えています。
私の左隣はアジア学院に来て学んだアンドレア、右隣はドイツに短期留学を決めたパオラです。
経済的困難を抱えながらもそれぞれの専門を追求し、あるいは家族を支えて頑張っている卒業生たちは、後に続く後輩たちのあこがれの存在となっています。
SANEの支援はこうして実を結びつつあるのです。相手の顔が見えて、成果が感じられるのがSANEの支援の特徴です。

0 件のコメント:

コメントを投稿