2014年5月12日月曜日

エクアドル、母たちの姿

 昨日は母の日でした。3月の出張で強く印象に残った母たちの姿をご紹介します。
最初の写真は元奨学生ワシントンのお母さんです。
偶然夜のキトで出会いました。バナナを焼いて売っているのです。ワシントン君は幼い時にお父さんを病気で亡くし、その後お母さんは3人の子どもとおばあちゃんの4人を抱えて近所の家の洗濯をしたり、こうして通りでたべるものを売って収入を得てきました。
この日も一日働いて店を終えるところでしたが、私とスタッフに残っていたバナナをプレゼントしてくれて、まだ残っている炭火の入った焼きがまをよいしょと抱えて帰って行きました。ワシントン君自身も奨学生の時から靴屋で働きながら勉強してきました。SANEの奨学生となり高校を出て、機械専門学校に進み、今は機械工として立派に仕事をしています。


次の写真はマリソルのお母さん。キトの南端に住んでいます。同じキトでも中心部とは全く違い、水道も最近通ったような地域です。ここでとうモロコシを育て、クイを飼っています。このトウモロコシやクイを使った食べ物を売り家計を支えています。

子どもたちを誇りに思い、しっかりと支えるたくましいお母さんです。






3人目はマリアナのお母さん。やはりキトの周辺地に住んでいます。母子二人の家族。左に見えるのは水道が通っていなかったころに使っていた水のタンク。今は物置代わりに使っています。狭い一室に台所もベッドもすべてがあります。マリアナは勉強が大好きで、将来は心理学をイギリスで勉強してエクアドルに戻って必要としている人のために働きたいと言います。お母さんは他家の洗濯をして家計を支えています。マリアナのお父さんは別に家族を持って生活をしています。




最後の写真は、日本から来た高校生3人と、ホストファミリーのお母さんたち。カヤンベの山間部に住む質素な家庭ですが、高校生たちが気持ちよく過ごせるようにと、精一杯のもてなしをしてくれました。
高校生も奨学生の家族も初めての体験で、言葉の壁と、環境の大きな違いで、最初は双方がドキドキの状態でした。でも、お湯がないからシャワーにお湯を沸かしてくれた、おいしい料理を一緒に作った、一緒に誕生日パーティーをやったなどなど、たくさん素敵な話を聞きました。別れの日は涙、涙。強く高校生の手を取って『しっかり勉強をして素晴らしい社会人になるのよ』と励ましてくれました。3家庭ともお父さんはいません。

私が接したほとんどのお母さんたちは、シングルマザーでした。お父さんが病気で亡くなった家庭もありましたが多くが離婚、あるいは最初から結婚を前提としていない状態でした。男性が責任を取らない社会の姿がはっきりと見えてきます。今は父親が負うべき責任が法的に決められているようですが、生活の負担は女性の方に重くのしかかっています。
けれども、私が出会ったすべてのお母さんたちは明るく、強く、誇り高い女性たちでした。そして、そんなお母さんたちの後ろに、SOJAEのスタッフがしっかりと存在していました。
また、強く印象に残ったのは、子どもたちもそんなお母さんを誇りに思い、家族のためにがんばろうと思っていることでした。家族の絆の強さを感じます。何か日本に失われているものを持っているように思いました。

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