2020年3月27日金曜日

エクアドルの状況4

こちらの情報を見るとエクアドルの感染者がうなぎ上りに増えています。人口比で考えると圧倒的な速さです。
https://www.bbc.com/mundo/noticias-51705060
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/
現地からの連絡では医療崩壊も起きており、特に海岸地域では自然淘汰を待つような状況とのこと。事業の心配どころではなく、今は生き死にの問題となっているとのことです。

ただ、私たちの活動地域カヤンベではまだ感染者は出ていない模様です。
以下はダーウィンからの情報です。

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現在午後2時から翌朝の5時まで外出禁止令が出ています。つまり、外出できるのは午前5時から午後1時半までで、それも医薬品や食品を買いに出る目的のみです。さらに公共交通サービスがないため、遠隔地に住み車がない人は家にいるしかありません。医療関係者、清掃業者、食料業者のような休めない職業の人たちだけが仕事をしています。
政府からの情報ではカヤンベはまだ感染者が出ていません。本当にいないかどうかは分かりませんが。健康や救急の情報はしばしば信頼できるものではないからです。政府が隠そうとしているというのではなく、把握する能力がないからです。

休校はすでに2週間続いています。どれだけ延長するのかは分かりません。その間教育省は簡単な宿題を送っています。私はGoogle Classroomを使っています(自分も初めてでどうやって使うのか学びながら使っています)。
政府は一連の経済対策を発表しましたし今後も発表するでしょうが、もしこの状態が長引けば大変なことになるとみんな恐れています。日雇いで仕事をしている家族にとってはすでに大変な状況になっていると思います。政府はそういった人たちを支援するといっていますが、それはわずかしか届かないでしょう(国は通常みんなを助けるほどの力はないのですから)。
グアヤス(海岸地方)が最も被害が大きく、1000人以上の感染者がいます。いくつかの病院は受け入れられる病床がもうないといっています。また医師たちは自分を守る設備がなく、感染者の一部は医療従事者であると述べています。大変な事態です。
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カヤンベは感染者がいないことや、農業従事者も多いため都市よりは生き延びる可能性は大きいと考えられます。このまま汚染されずにすんでくれると良いのですが。
しかし、国全体を見ると事態は深刻で、現在は生きるか死ぬかの状態が続き、その事態のなかで経済危機が起きつつあるというのが実際だと思います。
ダーウィンの話にも出てきますが、奨学生の親たちには日雇い労働者が多いので、食べていけなくなるのではないかと心配をしています。

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