2020年3月20日金曜日

キトより〜自宅待機する中高校生の状況

キト支部のパオラから様子を伝えるメールが届きましたのでお伝えします。

SANEのみなさんへ

今日はメンバーの何人かと話をしました。みんな今のところ元気です。
ここキトでは夜の7時以降朝5時まで外出が禁じられています。政府の命令によってほとんどの人は仕事もしてません、医師、食糧生産する人々、水、電気、ゴミ収集、銀行など安全や基本的な生活に関わる仕事を除いては。

奨学生たちについて
今のところ学校は休校で授業はありません。先生方はインターネットで宿題を送っています。これはパソコンを持っていない奨学生にとっては大変なことです。私たちはこの問題について話し合っています。元奨学生で今高校教師をしているクリスチャン・ディアスは、先生方は生徒にスキャナーで宿題を送れと言うのではなく、生徒たちが学校に戻ってきて宿題を提出するのを待つようにすべきだと言い、これを校長に伝えようという事になりました。奨学生18人のうち9人はスマホで宿題をダウンロードし、手書きでその答えを書いています。4人はもっと大変です。家にスマホが1台しかなく、兄弟でこれを交代で使っています。経済的に余裕がないためにスマホの料金をチャージできない子も2人ほどいます。親の仕事がないためです。彼らにはチャージできるようにサポートしたいと考えています。
とにかく、全ての奨学生と連絡を取れるように頑張っています。

パオラ・ピジャホ

*パオラはソハエの代表で、学校給食の研修と交流のために昨年日本に来ました。彼女自身もSANEの元奨学生で、大学卒業後現在はドイツのハンスザイデル財団に勤めています。この財団は経済的に困難を抱えている優秀な大学生の奨学金支援をしていますが、彼女自身も奨学生でした。
*エクアドルでは、たとえ先生が間違っていると思ってもなかなか言えないという状況がありました。今は社会が大きく変化していますが、先生に何か意見をするのは通常大変な事です。奨学生の立場に立って意見を伝えることは大事なことです。

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