2016年4月18日月曜日

エクアドルで大地震

エクアドルで16日にマグニチュード(M)7.8の地震が起きました。政府の発表によると、現在わかっている死者が246人、負傷者が2527人とのことです(17日の内務副大臣の発表)。現地では、倒壊した家屋やホテルの下敷きになった人々の懸命の救出活動が続けられています。

地震が発生したのは16日午後6時58分(日本時間17日午前8時58分)で、揺れは約1分間続いたとのことです。震源は首都キト(Quito)の北西約170キロの海岸部です。
被害が大きかった町の一つ、ペデルナレス(Pedernales)の町長によると、多くの人々が倒壊したホテル約40軒の下敷きになっており、未確認の死者は最大で400人に上るとも推定されるそうです。最も被害の大きかった地域には治安部隊1万4000人、医療従事者241人が派遣されているようですが、おそらく現地は大きな混乱が続いていると思われます。
英国のオープン大学(Open University)のデービッド・ロザリー(David Rothery)教授(地球科学)によると、M7.8という地震の規模は、16日に熊本で起きたM7.0(USGS公表値)の地震よりも「総エネルギー量でおそらく約20倍大きい」ということです。同教授は、2つの地震には因果関係はないとしています。(以上FBB通信の記事より)

地震があったのは日本時間だと17日の朝のことでした。エクアドルのSOJAEのスタッフから熊本の地震のお見舞いメールをいただいて、その返事に『日本とエクアドルは同じ環太平洋地震帯ですね』と書いたところでした。ニュースを見た一人のマドリーナ(奨学生との文通をやってくださっている方)の方から電話があり地震を知りました。

SANEとしてただちに現地と連絡を取り、ボランティアスタッフのセシリア・キラチャミン(キト在住)と話をしましたが、活動地のキトやカヤンベは大きな揺れに襲われ、カヤンベに入る道路の土砂崩れなどはあったものの奨学生やメンバーは全員元気であるとのことでした。先日洪水に襲われたカヤンベの学校の様子も懸念されますが、まだ情報は入っていません。

SANEができたのも1987年の大地震がきっかけであったことを思い出します。このときは震源がカヤンベ付近でした。日本もエクアドルも地震からの復興は並大抵ではありません。九州の被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。そして、エクアドルというまだまだ社会的基盤のぜい弱な国において起きてしまった、より大きな地震にも関心を向けてくださりありがとうございます。
多くの会員、ボランティア、友人のみなさんからご心配のお問い合わせをいただき、ありがとうございました。新たな情報が入りましたらお知らせいたします。

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