2011年8月6日土曜日

原爆の日に思う

今日は66年目の広島への原爆投下の日です。そして、3月11日の東日本大震災とその後の原発の問題によって、日本は再び放射能の災禍に見舞われました。

3月以来、私たちはどう生きていったらよいのか、そしてSANEとしては、なぜエクアドルに関わって仕事をしているのか、といったことを考えてきました。中には、こういう時だからこそエクアドルの子どもたちへの支援を休まずに続けてほしいと応援して下さる声もありました。思い返してみると、阪神淡路大震災の時に、西宮に住んでおられる会員の方にお見舞いの電話をした時、その方は仮設住宅にいながらも、私たちは大丈夫、エクアドルの子どもたちへの寄付を今年もしたい、と言ってくださったのでした。今回は、エクアドルの奨学生やメンバーたちが、日本のためにバザーをやってくれました。石巻の中学生の作った紙芝居をスペイン語訳をしてエクアドルに届けました。日本ではエクアドルを思い、エクアドルでは日本を思う・・そういった絆があるのです。

エクアドルは自然の豊かな農業の国です。この国と関わる中で、この国の貧しさが、実は裏側に住む日本の『豊かさ』につながっていたことに気付かされます。エビの養殖で伐採されたマングローブの木と汚れた海、石油の開発で公害に苦しむ人々・・。あるいは、日本の地方の問題を探っていくと実にエクアドルの抱える問題と同じ根を持つことにも気づかされるのです。地域の過疎化や都市との格差、地域文化の喪失、農業の困難さなどなど枚挙にいとまがありません。

SANEは小さな会です。少しずつできることを探りながら進んできました。そして、今だからこそなお思います。世界はつながっている。違う人々がこうやってつながって、信頼関係を築いていくことが、平和で本当の意味で豊かな社会に近付けるのだと。

明日に向かって、よりよい社会を築いていくために、どうぞご一緒に。

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