2024年1月2日火曜日

新年のご挨拶


皆さま、新たな年を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。世界では厳しい状況が続いており、戦争が終わる様子もありません。今年が戦争終結に向けた前向きな一年になりますようにと祈るばかりです。
日本では、新年早々北陸地方で地震が発生し、現在も地震情報が続いています。被災地にお住まいの皆様、ご家族やお知り合いをお持ちの皆さま、心よりお見舞い申し上げます。

サネは今年で35年になります。日本に住んでいた一人のエクアドル人の母国への思いを応援しようと始めた日本人の友人たちの活動が、多くの皆さんに支えられて、発展し、形を少しずつ変えながらここまで続いてきました。同じ頃に始まった多くの小さな国際協力の活動が、中心となったメンバーの高齢化に伴って活動を終え、次第に減少してきている傾向がありますが、サネは若い人たちも迎えながらなんとか続いています。昨年は認定NPOになることもできて、今後も、誰にでもできる活動の基盤を模索しながら次世代に引き継いでいけたらとスタッフ一同願って活動をしています。(写真上:キトの奨学生達)
エクアドルの抱える課題は何でしょうか。そして私たち日本の抱える課題は何でしょうか。
サネはこの二つの問いに答えていく中で、私たちの活動課題を見出していきたいと考えています。私たちの活動は、エクアドルの貧困を解決するために日本が頑張るという形ではなくなっています。エクアドルの人々が自分の国をより良くしたいと活動する、それを日本から応援し、日本の役割を考えて実行していく、そんな活動の形を作っていきたいと考えています。
現在サネは、キトとカヤンベにおける、経済的に困難を抱えた家庭の中高校生を対象とした奨学生事業と、カヤンベの山間部の子ども達の栄養不良を解決するための小学校での学校菜園と給食提供の事業を行っています。この活動に日本からは多くの会員や協力者の方々が、奨学生との文通、翻訳ボランティア、エクアドルの優れた農作物(バナナ、コーヒー、チョコレートなど)の販売や購入、SDGs講座の開催などを通して参加しています。こうした活動の中で現地を知り、交流し、共に考えていく機会を今年も提供していきます。(写真上:世代を超えて取り組んだSDGs講座)

サネは次の5年に向けて、ゆっくりと皆さんと一緒に進んでいきたいと願っています。どうぞ、今年もご一緒に。

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